「自分の作風を大切にしろタコ!何言いたいのか全然わかんねぇんだよ!」音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!! kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
自分の作風を大切にしろタコ!何言いたいのか全然わかんねぇんだよ!
観終わってみると、すき屋のタコまつり、糸電話、流星号しか記憶に残ってなかった。ドラマ、CMと大活躍の吉岡里帆は歌も上手いんだと、予告編を見たときからずっと気になってた作品だけに残念な結果に終わってしまいました。MVやトレイラーの作り方も実に上手いので、かなり期待させました。
三木聡監督といえば『転々』、『インスタント沼』、TVでは『時効警察』など、ゆるくて笑える作品を世に送り出した監督です。そうしたオフビート感は大好きだったのに、阿部サダヲ主演のせいかもしれませんが、ゆるさも感じられず、下手くそな漫才を延々と聞かされているような気分にさせられます。特に松尾スズキの突っ込みシーンなんてのは“間”をまったく意識してないかのような演技であり、観客が心の中で突っ込めばいいところを平気でセリフにしちゃってるところが痛い。
糸電話の最長記録は830m?対馬から韓国まで糸電話するなんてのもロマンチックな話だったけど、長さは本当なのか?と、ついつい検索してwikiで調べたくなるネタも数多い。主人公シン(阿部サダヲ)のやってたバンドは誰がモデルなんだろうとかも気になるところですが、血を噴くシーンではハードコア系パンクロックかと感じてしまいます。そして映画館から帰宅してテーマ曲でもある「体の芯からまだ燃えているんだ」をYouTubeでチェックしたのは言うまでもない(笑)。ついでにあいみょんの曲も・・・
ちなみに三木聡とは同じ年齢なので、ところどころ50代以上にしかわからないネタもあると気づく。その一つが“流星号”。これがTVアニメ『スーパー・ジェッター』の乗り物だと知ってる人は、この映画そのものを観ないかも。