「心に染みる良作」劇場版 夏目友人帳 うつせみに結ぶ rerereさんの映画レビュー(感想・評価)
心に染みる良作
夏目友人帳アニメシリーズにはまった小6の子供とアマプラレンタルで鑑賞。
結果、号泣。
子どもを失う母親の計り知れない悲しみを想像して涙が止まらなくなった。
個人的に心に残ったのが細かいとこだけど自転車のくだり。よりえさんに黙って遠くで自転車の練習するむくおの姿を思い出してまた泣けた。
自分も通った道だからわかるけど、親にとっても子どもが自転車が乗れるようになる瞬間ってとても大切な思い出。
何度も練習に付き合って、一緒にイライラしたりして、やっと乗れるようになって、嬉しくもあり、自分の手から離れていくようでちょっと寂しくもあり。
それが乗れなくなってるっていうのは正体がバレる以前にその大切な思い出がなかったことになっちゃうから、むくおはそれをしたくなくて隠れて乗れるように練習してたんじゃないかな、とか色々想像してまた涙が。
本当によりえさんのことを大切に思ってたんだと思う。
偽物がいる間は、本物のむくおさんへの弔いができていないことがかわいそうでもあるけど、でもホノカゲが側にいてくれた時間があったからこそ、よりえさんもむくおの死を受け入れることができたんだろうね。
きっとホノカゲがお墓参りとか、お墓の掃除とかまでしてくれてたと思う!
そしてご老体がホノカゲを探してた理由も、「倒すためとは限らない」って言葉どおり、亡くなった大切な人に会いたかったんじゃないかなと推察。
本当に大切な人が亡くなったら、偽物でもいいからどうしても会いたいって思う気持ち、わかる気がする。
まとまりない文章になっちゃったけど、とにかく悲しみに寄り添う優しい世界観にどっぷりはまっちゃいました。
夏目友人帳シリーズは是非子供と見るべき。
子ども自身は涙は流してなかったけど、何か伝わってるといいな。