「いつものだけど、、、」劇場版 夏目友人帳 うつせみに結ぶ Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)
いつものだけど、、、
アニメは第6期(陸)制作された人気作の満を持しての劇場版ということで、内容もソレに相応しいものとなりました。的場一族を除いていつもの面々が画面いっぱいに賑わい、この作品の持ち味の物悲しくも温かいストーリー展開も変わることなく楽しめます。
TVシリーズの要所を所々に挟んでくる展開も工夫があって面白いと思えましたが、残念ながら全くの所見さんは付いて行きにくい、作品を知ってる前提なのは否めません。上記の通り6期まで展開したので今更細かい話はできませんし。
起承転結の「起」相当の前振りが若干長く、キービジュの小型ニャンコ先生が登場するのが割と話が進んでからです。その前の環境設定にチョッと手間取った間延び感は否めません。
その冒頭および中段にも若干感じられた間延びとスローテンポを除けば、概ねイイ感じの作品に仕上がってはいます。観覧客に女子中高生が多く見受けられ(当たり前ですが)、その層にはウケるバランスなのかも知れませんが、自分は些かセッカチなのかチョッと気になりました。
椋雄の声が若干違和感のある棒読みなのですが、あの結末を考えればまァアリなのかなと思えてきます。
個人的には登場を期待していたキャラが2人程出てこなかったのが少々残念ですが、舞台となる熊本の山間部ののどかな雰囲気が自分の出身地に近いせいも相まって、とても穏やかな鑑賞の時間を過ごせました。ただこの作品は100分尺にはあまり合わない作品の『性質』だと考えていて、ならば内容をシンプルな2本柱を立てた2話組み構成でも良かったのかな、と思われます。
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