聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのレビュー・感想・評価
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妄想を支える人々
酔って執刀し、患者を死に至らしめた外科医。その患者の息子、マーティンが「呪い」で外科医の娘と息子を苦しめる、と見えるが肝心の呪いについては全く描写がない。この作品は寓話だ。マーティンの妄想を外科医一家が支え、集団妄想を現出させたのだ。
石井聰互監督『逆噴射家族』では、家族が病気にかかっているとの妄想を抱いた父親が、家族の病気の悪化を感じ、殺そうとして死闘を繰り広げる。『聖なる―』も『逆噴射―』も、呪いや病気といった見えないものが家長である父の妄想を惹起し、結果、家族に危害を加えさせる。そして、前者は息子の射殺、後者は家族同士のサバイバルバトルという「犠牲」を払い、再帰的に秩序が回復される。
人身御供
心臓外科医のスティーブンと謎の少年マーティンがどういう関係なのかが最初なかなか見えてこない。そのうちマーティンがストーカーのようにスティーブンにつきまとうようになり、どんな展開になるのかと思っていたら、どんどん雰囲気があやしくなり、狂気じみた不条理なストーリーでした。ブラックなコメディとまではいかないけれど、ラスト、スティーブンが目隠しをしてロシアンルーレット銃発射する姿には不謹慎ながら、ちょっと笑ってしまいました。
不協和音のような音響は圧迫感がありそれでもって芸術的。後半は不穏な空気がただよい、ボブ以外の家族はみんな狂っていきます。ボブの異変は最初は、呪いなのか?薬物なのか?と考えていましたが、そもそも、これはマーティンの恨み(妄想)がスティーブンに乗り移り、スティーブン自身の悪夢だったのかもと思ったり。
スティーブンはボブ(息子)とキム(娘)、どちらが将来性があるかと教師にたずねて、どちらを生かすかと考える。妻はまだ自分は子供を作ることができるわと言い出し、すでにどちらかを殺すことを考えている、キムは「死んだら音楽プレーヤーをちょうだい」とボブに普通に話しかける、ボブは突然、父のような心臓外科医になりたかったんだといい子になる。人間の業の炙り出しです。
マーティンが監禁されていた時、アナが彼の足下にキスをするのは何の意味があったんでしょうか。命乞いにしては単純過ぎるし。
マーティンの怪演が光ってました。コリン・ファレルを食っていたかもしれません。
スパゲティ食べるシーンの汚らしさと不気味さがなぜか印象に残っています。
独特のカメラワークと映像美、音響もクラシカル。なかなかやりますなといった感じです。
レモネード
たぶん映画を観てきた生涯で2回も「脇毛を見せて」とうパワーワードは初めてだな…たぶん…
しかも3倍。赤い彗星かな。
まぁ、いいけど。
序盤の蹄見えてるよ〜てのが例のアレか。
蹄じっくり見せてくれる〜
ぼんやり観ていて、あれ?同性愛者かな?っていうくらいのマーティンとの異様な距離感。妻に要求する謎プレイ。ネクロフィリア?なんか、その辺からパパンおかしいって。
淡々と静かに幸せな家族生活が綴られるなか、展開による斬新な引きのカメラワーク(これ好き)不快感極まる音楽が特徴的だった。ホラー的な音楽ではなくギゴギゴ鳴る音の不協和音
スパゲッティをくるくるしながら父親の話をするマーティン。それは父親似の食べ方
まるで家族をぐるぐると混乱させ食らうように丸めてがぶり。
少しずつ狂っていく家族。
己の生き残りの為、足を引きずり合う家族。
自分は良い子だと証明する子供。子供はまた作れるというとんでもない事を言いだす妻。ロシアンルーレットパパン。
家族愛とは?
そんじょそこらのホラーより壊れてる。
あの、マーティンの言葉は呪いなのか?それとも因果応報?亡くなった父親の呪いがあったとか。
それすらもわからない。
意味深な言葉やトリッキーな行動理由がわからない分こちらとしては想像するしかない。しかしそれらを表情も変えず行う暗く沈んだ目。
彼の気持ちやバックグラウンドなどわからない。彼の考えていること全てがいろいろな意味があるような気がしてほんと、目が離せない子なのだ。
わかるのはレモネードだけ。
悪い子誰だ?
マーティンか?家族か?
考察とか読めばもう少しわかるかもだけど、タイトルと不気味さで観れちゃう一作。
誰も幸せにならない。
がっかり
父親が職務怠慢で恨みを買い、何の罪もない子どもが殺される話。イライラや不快感以外に感じられるものが特にないし、展開も終盤こそ緊張感があるものの終始やや冗長な感じを受け、退屈でした。結局年少者が死ぬのも捻りがないし...不条理を存分に味わいたいのならいい作品かも。
少年役バリー・コーガン憎ったらしく好演! 嫌な感じなのに、なぜか、医師家族側が颯爽とすがすがしく!???
『聖なる鹿殺し』なんという訳がわからないシュールなタイトル。
良く邦題がこれで通ったもんだ。褒めてます。
何やら神話に基づく話らしい。
アカデミー賞作品賞、監督賞、脚色賞ほか11部門ノミネート、主演女優ほか4部門で受賞した『哀れなるものたち」を監督したヨルゴス・ランティモス監督・脚本作で、「ロブスター」と並ぶ怪作と評されていた作品。
観るのを相当迷いましたが、結局鑑賞。
手術の失敗で死亡した男の息子を、食事に招待してから、自分の息子が突然歩けなくなる。
精密検査をしたが、どこにも異常が無いため、病院から帰ろうとすると、再び歩けず倒れてしまう。
そして、ある日、その少年から、妻か二人の子供のうち、誰か一人を選べ。
そうしないと家族三人とも死ぬと宣告される。
そんな話は始めは信じなかったが、
やがて娘の身にも異常が発生し、男は最悪の決断に迫られる。
観ている最中は少年が憎ったらしくてしょうがない。
役者が上手く、演出が良いからでしょう。
しかし、よく考えると、飲少年の家族は被害者。
酒手術した夫が一方的に悪いはずなのに、そういう感情移入させないように作られているのでしょう。
どうやっているのか(呪いなのか?何なのか)手段を全く説明しないのも潔い。
「そこがテーマじゃないから。」
一人を選ぶときに教師にどちらが優秀かを行く夫。
子供のために私が犠牲になる、なんて全く考えず、子供はまた作ればいいと言う妻。
死んだあと音楽プレーヤーをもらうわよ、という長女。
みんなサイテーです。
急に素直になって、結局、ロシアンルーレットなのに、選ばれてしまう弟がただただ不憫です。
それなのに、最後は、吹っ切れたのか、一家三人が、それでも颯爽とレストランを後にして歩きだす姿が「妙にすがすがしくて?」印象的でした。
トロッコ問題
憎しみと愛とエゴ。
それらが混ざり合って何とも言えないどんよりとした気持ちになる映画。
マーティンは親を医療ミスで失い深い憎悪を医者のスティーブンに抱き、復讐としてスティーブンの子供達を呪い?で殺そうとする。
マーティンは、誰か一人、死ぬ家族を選べとスティーブンに迫る。
スティーブンは迷いに迷って、ロシアンルーレットのように家族を殺すわけだが、何故自分の命を捧げないのかと疑問が生じる。
誰かを選ばねばという気持ちばかりで、自分の命を捧げる事を選ばないところに、人間の醜いエゴが感じられる。
方やマーティンの憎しみは、若い美しい少女の身体を前にしても、揺らぐことがない。自分の腕を食いちぎられるほどの憎悪なのだ。
人間の感情に潜む醜さを独特の世界観で描き出す映画。
後味は悪いが深く考えさせられる映画だ。
責任転嫁
・メッセージ
自分の選択に誰かの命がかかっている時、その選択から逃げてしまう人の弱さを表した作品なのかと思った。
・メッセージを考慮した物語の流れ
自身の失態が招いた究極の選択。
全ての選択肢には大切な人の死がある。
父親は慎重な選択ではなく逃避をした。
最初は、問題を解決しようとした。無理だとなった時、彼には選択するという道と選択から逃げるという道があった。彼は逃げた。
・面白さ
選択権を持つ者の選択を待つことしかできない者がとりそうな行動が表現されていた。(髪を切る息子、素直になる娘、従順さをアピールする妻)
父親は 自分→妻、娘→息子
母親は 自分→息子→夫→娘
娘は 自分→好きな人→父親→弟→母親
息子は 自分→母親→父親→姉
の順で好感度がハッキリしていたように感じた。この構図がかなり一般的な家族と同じような気がして面白かった。
・ツッコミ所
父親が頭悪い。
好きなシーン
真顔の棒読みで初めての自慰行為の話をしているシーン
嫌いなシーン
最初に手術のシーン
コリンファレルは追い込まれるのが似合う
静かで複雑な関係の変化でじわじわ追い込まれる緊張感。あの生き汚さを演じるのってとても骨が折れそうだけど、選ばれたら役者冥利に尽きるでしょうね。
[ここからネタバレと個人的解釈]
まだ見てない人はこんなん読まないで見た方が良いです。
自分がひねくれてるので感想は、生贄の本質って押し付け合いで、必死になって理由をつけて弱いもの力がないものに代償を払わせる行為だよなと。
権力(この場合は生贄の決定権かな)を握る者の罪を拭うためには代わりになりうる尊く聖なるものを供える必要があるとして、その聖なる印をつけるのは当の権力者で。。
子供を捧げますとか言ってないで、自分が罪償えよって。この場合は本人が首差し出す事が1番尊い犠牲じゃんと思うんだけど離婚はせんのかい。業が深い。
ロブスターを思い出しても愛に理由を見たり剥がすのが好きなのかしら。
皆んなを助けた聖なる生贄になった弟くんにも助かりたい一心での下心を感じだけど、お姉ちゃんの優等生的やり口よりよっぽど健気だったのが選ばれた理由に見えました。この子だけはお父さんの罪を知らなかったし。
運に任せた程だったけど、誰にするかは決めていたように見えてしょうがない。
トリアージ
独創的で不思議な作品であり、最初から最後まで目が離せない。なかなか味わえない映画体験だった。
優秀な外科医のスティーブンは愛する家族と共に豪邸で何不自由なく暮らしていた。しかし、飲酒した上で手術を執刀した際、患者を死なせてしまう。その患者の息子であるマーティンとかかわったことから次々と彼の家族に異変が訪れる。
マーティンは自分の父を死なせた報いとして家族の一人の命を奪う、だから誰にするか決断しろと迫る。
愛する家族の誰かを選ぶなどできるはずもない。自分が犯した罪が原因ならば自分の命を奪えばいいものをそうはさせてくれない。だれか家族のうちの一人だという。
そんなことがあるわけないと思いながらも子供たちの原因不明の病状は一向に回復の兆しを見せない。このまま、本当に彼の言う通り誰か一人を選ばなければならないのか。
スティーブンはマーティンを監禁してこの事態をなんとか止めようとするがそれも何ら解決にはならない。圧倒的無力感と絶望感。追い詰められたスティーブンが最終的にとった行動とは。
コロナ禍で話題になったトリアージ、命の選別を強いられる父親の苦悩を描いた異色作。実際に学校で子供たちの成績を聞いてどちらを選ぶべきか聞いてるスティーブンの姿はかなりブラックが効いてる。
人間が時として不条理な状況下に置かれた時の徐々に追い詰められてゆく心理状態がていねいに描かれており、最後まで興味深く見られた。
引きで撮影された画も効果的で想像もできない不穏な事態が起きていることがその画からも伝わってきた。えもいわれぬ不安と困惑で心が搔き立てられた不思議な作品。
究極の2択
ラストの衝撃。
終盤の30分は非常に興味深い展開でした。
(人間は保身のためなら我が子も殺す生き物なのでしょうか?)
自分の犯した罪の償い・・・
それが家族の1人(2人いる子供の片方)を殺して償う!!
非常におかしなヘンテコ極まりない2択を、父親(コリン・ファレル)は、
迫られるのです。
ギリシャ悲劇に着想を得たそうです。
ヨルコス・ランティモス監督は
ギリシャ出身なので、ギリシャ悲劇も身近な物語りなのかもしれません。
《ストーリー》
心臓外科医のスティーブン(コリン・ファレル)は数年前に
飲酒した状態で手術を行い患者を死なせた過去がある。
遺児のマーティン(バリー・コーガン)とは、親しく付き合い
時計や金を渡す関係だ。
父親のように慕われてると思っていたスティーブン。
マーティンは徐々にストーカー的になって来る。
彼の要求に従えなくなったスティーブンに
マーティンは恐ろしい予言をする。
自分の家族の1人(父親)が死んだのだから、
スティーブンの家族も1人死ななければバランスが取れない。
スティーブンの家族は、
1、手足が麻痺する
2、食事を摂取しなくなる
3、目から出血する
4、そして死亡する。
予言の通り息子のボブの足が萎えて立てなくなる。
(検査をしても医学的には異常がない)
次いで娘のキムの足が麻痺してしまう。
2人は寝たきりの状態です。
怒り狂ったスティーブンは地下室でマーティンを拘束してリンチをする。
殺してしまおうとするが妻のアナ(ニコール・キッドマン)の反対で
思い留まる。
そして遂にスティーブンはボブかキムのどちらかを殺す決断をする。
この殺害の遣り方が非常に特異なものです。
備忘録の為に書き記します。
(ネタバレのネタバレなので、・・・)
キムとボブのクチをガムテープでぐるぐる巻き
(悲鳴を聴かないためでしょう)
キムとボブは身体もガムテープで巻かれて、
ソファに少し離れて、2人は座っている。
位置を確かめたスティーブンはニット帽を深く被り見えなくしてから、
その場で数回回ってから銃撃します。
1回目は失敗に終わり、再度同じように目隠しで2〜3回、回ってから
猟銃を発射する。
2度目で息子が娘のどちらかが死にます。
そしてラスト。
ダイナーで座る父親スティーブンと母親のアナ。
違う席で生き残った子供の1人が、すっかり健康になって
ハンバーガーにケチャップをなみなみと掛けて食べています。
離れたカウンター席にはマーティンが落ち着いた様子で座っています。
そしてスティーブンとアナと助かった子供の1人が
何事も無かったように歩いて行きます。
本当にユニーク。変わった設定の映画。
以前に見ていますが、今回バリー・コーガンを見たくて
鑑賞しました。
「イニシェリン島の精霊」でとても印象に残ったのです。
この後ヨルゴス・ランティモス監督はメジャー作品
「女王陛下のお気に入り」を撮るのですが、
この映画の前の作品「ロブスター」でもコリン・ファレルが主役。
コリン・ファレルはメジャー作品とインディーズ系の作品を上手く選んで
キャリアを積み重ねています。
出演作の楽しみな俳優の1人ですね。
良し悪しは別にしてインパクトの強い作品でした。
終始不穏
最初から最後までずっと不穏。
感情の起伏が少ないキャラクター達と耳障りな音楽。
最初からグロい心臓のシーン。
静かに淡々と家族の中から生贄を選ばなければならない。
家族の中から一人死ぬ人を選ぶとか🎞️ノープもそんな感じやったけど、人類の為にという大義があったし、自分を犠牲にすることが最終結末で、悲しいけど人の命は美しいという流れになってたのに対して、こっちは全くの逆。
性悪説で自分が生き延びるためにはと実の子供すら犠牲にできる。
怖い、怖すぎる。
後、普通の日常っぽいのになんの説明もなく始まるギリシャ神話の世界感。
新たなるヤバい映画を発見してしまった😱💦
難解
果たして青年の予言通りに事が進んでいくのは
心理的な暗示だったとしても、それで
実際に死んでしまうとかは
さすがに起きないのではないか。
とすれば彼は神なの?ギリシャ神話モチーフのタイトルだし?
と思っても、父親は手術で死んだわけだし
人間だよね?
そこに引っかかってしまって、よくわからない。
命が危ないという局面に置かれた人間が
家族といえども自分だけが生き残ろうと
動くのはおぞましさはあるものの。
冷静に観ていると、そうなる前に普通なら違う行動とりますよね?と
疑問を抱いてしまって正直自分にはいま一つだった。
おそらくいろんなメタファーがあるのでしょうが
そういう考証のお好きな人に合うのだろう。
サイコな寓話
Amazon Prime Videoで鑑賞(吹替)。
タイトルからして異質でした。「『聖なる鹿殺し』とはなんぞや?」。無性に気になったので鑑賞することにしました。
結果、ヨルゴス・ランティモス監督作品らしさが全開な、最後にモヤッとした余韻を抱かせてくれる映画でした。
淡々と進み、じわじわ不気味さが溢れていく。
不安ばかり増幅され、一家を襲う訳分からん不条理な現象と究極の選択に頭痛くなりながらなんとか完走しました(笑)。
鹿、出て来ない。予想はしていましたが。
何かのメタファーかと思い、いろいろ調べると、どうやらギリシャ神話の一エピソードが元になっているそうな。
サイコな青年から犯した罪の代償を求められ、家族の中の誰かを犠牲にすることを余儀なくされてしまった父親。
父親だけでなく、平穏を願うが故に狂気へと陥っていく家族の姿は観ていてとてもツラく、かなりエグかったです。
目隠しロシアン・ルーレットで息子を射殺しましたが、どうやらこれがタイトルにある「聖なる鹿殺し」とのこと。
人間の業を炙り出すだけ炙り出しておいて、意味深なラストシーンで残酷な投げ掛けをして終わってしまうとは。
なんと云う後味の悪さなのだろう。
その後の家族の行く末とは、元になった神話の通りならば凄惨なものとしか思えず、やるせない気持ちになりました。
医者が気持ち悪くなる
全くつまらない
最後に親父が死んでめでたしめでたしだろうな。まだ、25分あるがイライラする。え!そっち!
栄養補給は普通点滴だろ。歩けない人間を無理矢理歩かせてどうする。普通、リハビリは理学療法士がアメリカにもいるはずだ。何故カウセリングの医者が出てこないのか?アメリカの医者は酒のんで手術できるのか?兎に角、この監督は医学を全く知らない。
少女がいなくなって、最初にで探すところが違う。幼児虐待!子殺し!やってられない。監禁して殺人を侵して、社会にすぐに復帰できるような社会ではないだろう!
これがカンヌ脚本賞?まぁ、カンヌなんてそんなもの。おかしな売れそうもない奇をてらった作品って事だ。昔から。特に今は。
淡々としている
見せ場がどこなのかわからないくらいに、静かな映画。
呪いの解呪試みたりするんかな〜と思っていたが、結局は家族のうち誰かを殺す選択。
どうしようも無かったんだとは思うが、そこに至るまでの捻りが無さすぎる。AIが作ったのか??ってくらい登場人物が淡白で、誰にも感情移入できないのもどうかと思う。
もっと緊張感のある場面があれば良かったかなとも思う。
この映画を観た感想を書こうと思ったが何も思い当たら無い。
強いて言うなら、冒頭の脈打つ心臓が印象に残っているくらいだ。
映画はいつも我々に想像力を与えてくれるものだが、この映画からは何も得られなかった。「無」だ。
私には合わなかった。
合う合わないがかなり強い映画だと思う。
嫌な作品が、増えた。
幸せな医者一家
この少年は誰?
心理で、人は病になる。
こわいね。
西洋医学では、ムリだね。
少年は、怪しい
変態エロチックな作品
ニコールキドマンは、美しい
お父さん、アホちゃうか?
私たちには、また子供作れるからって
奥さん!
手コキしたらあかん!
本当にヤバいのは…
脳外科医スティーブンが連れてきた少年が、家族に接近したことによって不可解なことが起こり始める人怖系ホラー。
映画オープニングで心臓のドアップから始まるため、これはヤバいぞとかなり身構えて見ました(前評判でも結構不気味とのことだったので)。
やはり映像と音響が独特。
終始こちらを不安にさせる金属音のような音楽が鳴り響きます。
自分はあまり気づけなかったですが、カメラワークをかなり工夫しているようで、少なくとも陰湿な感じはよく伝わってきました。
それにしても音楽の影響がすごい映画だったと思います。
音楽がこういった感じでなかったら、だいぶ恐怖や緊迫感は薄まっていたような。
で、肝心のラストの銃殺シーン。
とにかく緊迫感がエグかった。
のですが…
不思議とそこまで胸糞には感じず。
なんか中途半端な気がして、ネタバレ解説を読んだのですが、難しい。
マーティンがとにかくヤバいやつなんだと思っていたのですが、みんなヤベェじゃん。
ヤベェ奴しかいないよ。
普通に人に言えないようなことバンバン言うし、すぐ不貞行為はたらくし、食べ方汚いし、独りよがりだし、子供でも殺す気満々だし。
でも、それが人間。マーティンによって崩壊し、それぞれが本性(ある意味の人間らしさ)を剥き出しにした。
そういう意味ではマーティンは悪魔ではなく天使だったりして…
気の抜けない2時間だけど、秘密共有ゲームのくだりは思いっきり笑えて良かったです。
何か目に見えない気持ち悪さはありましたが、構え過ぎたせいかそこまで精神的ダメージはなく、少し残念でした(精神的ダメージをちょっと期待してた私もヤバい奴w)。
ずっと手汗出てた
肉を食べながら観たため初っ端から目をそらす羽目になった。
ゆーーーっくりとじわじわ進んでく感じ。
後半のそれぞれがそれぞれに媚?を売るところがまたなぁ、。特に妻の「絶対に子供よ。私達ならまた子供を産めるわ」ってやつがヒェッってなった。
終盤もね、そう来たかと。そんな殺し方かと。いつ人に当たるのかと直視できなかったぜ...。
終わり方が解釈のしがいがありそう。
今度は事前学習した上で観たい。
観た直後は(…意味が分からん)でしたが、調べてみると(…わかるけどわからん)
「多少の映画と宗教の知識ありき」で観ないと、わかりにくい節がある。それらの知識がないと、ラストシーンまで『なぜ死にそうになっているか』や、『なぜ助かったのか』という理由が明確にはならず、結末は鑑賞者に委ねられる。
物語を観ながら(超常的な力?薬品で?…スティーブン(コリン・ファレル)が医師だから、病院に出入りするマーティンは何か薬品を盗んで使った?…ボブとキムの前でわざとタバコを吸って、好奇心を煽って、ボブにタバコを渡した?…そのタバコに毒が?抵抗力の弱い低年齢のボブは、病状の進行が早いのか?…え?スティーブン、ルーレットで殺すの?…うわ死んだ…え?3人は助かってる…単純に毒殺で、他は解毒剤が与えられた?)と、宗教の知識がほぼ無いので、その線で最後まで観てしまい、やっぱり腑に落ちなかった。
宗教のことは全然知らないが、ユダヤ教とキリスト教をどこか示唆しているような気がする。マーティンが『目には目を』のメッセージを伝えた所なんて、それこそもキリスト教とユダヤ教をそれこそ「比喩」してるとしたら、ユダヤ教徒とキリスト教徒との大きな違い・赦しのなさ=ユダヤは戒律にものすごく厳しいという部分が垣間見えた気がする。
Amazingではないが、Interestingな映画だと思う。
全39件中、1~20件目を表示