「レモネード」聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア なつさんの映画レビュー(感想・評価)
レモネード
たぶん映画を観てきた生涯で2回も「脇毛を見せて」とうパワーワードは初めてだな…たぶん…
しかも3倍。赤い彗星かな。
まぁ、いいけど。
序盤の蹄見えてるよ〜てのが例のアレか。
蹄じっくり見せてくれる〜
ぼんやり観ていて、あれ?同性愛者かな?っていうくらいのマーティンとの異様な距離感。妻に要求する謎プレイ。ネクロフィリア?なんか、その辺からパパンおかしいって。
淡々と静かに幸せな家族生活が綴られるなか、展開による斬新な引きのカメラワーク(これ好き)不快感極まる音楽が特徴的だった。ホラー的な音楽ではなくギゴギゴ鳴る音の不協和音
スパゲッティをくるくるしながら父親の話をするマーティン。それは父親似の食べ方
まるで家族をぐるぐると混乱させ食らうように丸めてがぶり。
少しずつ狂っていく家族。
己の生き残りの為、足を引きずり合う家族。
自分は良い子だと証明する子供。子供はまた作れるというとんでもない事を言いだす妻。ロシアンルーレットパパン。
家族愛とは?
そんじょそこらのホラーより壊れてる。
あの、マーティンの言葉は呪いなのか?それとも因果応報?亡くなった父親の呪いがあったとか。
それすらもわからない。
意味深な言葉やトリッキーな行動理由がわからない分こちらとしては想像するしかない。しかしそれらを表情も変えず行う暗く沈んだ目。
彼の気持ちやバックグラウンドなどわからない。彼の考えていること全てがいろいろな意味があるような気がしてほんと、目が離せない子なのだ。
わかるのはレモネードだけ。
悪い子誰だ?
マーティンか?家族か?
考察とか読めばもう少しわかるかもだけど、タイトルと不気味さで観れちゃう一作。
誰も幸せにならない。