「玉座」聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア たろっぺさんの映画レビュー(感想・評価)
玉座
チキンとポテトの対比や、バリー・コーガンの独特のリズムが背景になる程にアガメムノンの張り詰めた弦を想起させる音響演出が際立っていた。
マーティンの父親の死が描かれていない為、彼の復讐に爽快感は一切無く、只々後味悪く感じてしまうが、不条理を不条理できっちり返す本作は、ハンムラビ法典が歪められたまま心停止した現代に対し、今一度等価の概念を蘇生させる事に成功したと思われる。
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