劇場公開日 2018年2月24日

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「政府が、刑事組織、検察組織に介入しようとしている、ということは。」ザ・シークレットマン よしさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0政府が、刑事組織、検察組織に介入しようとしている、ということは。

2020年2月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ウォータゲート事件の情報提供者であるディープスロートことFBI副長官に焦点をあてた物語。

ウォータゲート事件を扱ったサスペンスではなく、FBI副長官のみに焦点をあてた人間ドラマです。ですからウォーターゲート事件の詳細を鑑賞しようとした私のような人物には、物足りなさを感じてしまいました。

肝心の人間ドラマについてもそれ程の深さは感じません。元々主人公は無表情の仕事人間。ウォーターゲート事件に関する圧力や、理想のFBI、ホワイトハウスとの軋轢に苦しむ様を描こうとしていたのかもしれませんが、肝心の事件自体を描いていないので、ピンと来ません。アメリカ国民で事件の詳細を知っている方なら、映画で描いていない部分を知識で補完できるのかもしれませんが、日本人の私にはその知識がありません。
結果として、非常にモヤモヤ感が残った残念な作品でした。

映画とは関係がない話ですが、日米で検察関係の問題があがっています。日本では安部首相懇意の検事を強引に検事総長にしようとしている件。アメリカではトランプが検察の求刑に介入した件。韓国でも法相問題がありました。
権力を持つものを正しく監視する為にも、司法検察の独自性は保たれなければなりません。主人公のような強い信念を持った人物が大切だと改めて感じた作品でした。

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よし