坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK: asyncのレビュー・感想・評価
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2017年のライヴ映像、2公演で計200人に観衆を絞り込んだステー...
2017年のライヴ映像、2公演で計200人に観衆を絞り込んだステージだったとのこと。 かなり実験的・環境的な音の紡ぎ合わせ。 いわゆるポップスやクラシカルの曲構成ではなく。 この音とこの映像がつながるのか…とか、 ピアノなのにそこ叩くか…とか、 それは叩くためのものだっけ?とか、 様々な音の出し方、通常の演者はやらなさそうなお作法、映像の組み合わせ方…。 まさに一期一会。 往年の彼の曲に "nothing ever happens twice" という歌詞があったのを思い出しました。
ファンの皆様には申し訳ありません
教授の生み出すメロディが好きで希少な映像だということで観にいきました。
音楽を突き詰めた教授の音にこだわったコンサートだった。
私はコンサートというから、何曲かは聞き慣れたあの曲や、あの曲なんかが演奏されるのかと期待してましたが、最後まで音の実験。音の重なり。無二の音。
まあ、これはこれですごいことなんだとはおもうけど
期待が大きかったから残念感もおおきくて。
良かった…
一般的なエンタテインメント、ポップミュージックにはなり得ないだろう。坂本龍一さんは、昔から一ヶ所に留まることはなかった。このコンサートは、今までの経緯と無関係であるわけはない。とりわけ大病したことは、大きく影響しているのではないか、と思った。坂本さんの真剣ながら時折見せる穏やかな表情と、後ろの観衆の戸惑ったり、聞き入ったりしている表情が印象的だった。 でもそれでいいんだと思う。あるがままの周りの音に接するように聞けば良いんだと思う。今回のアルバムやコンサートは、坂本龍一は聴衆にわかってほしいとは微塵も思っていないと感じた。でも、繰り返しになるけど、登場する時と退場する時の満足そうな穏やかな表情は、とても印象に残った。
純正律を聴いた時の様に、音が細胞に浸透して、深い森にすっぽりと囲ま...
純正律を聴いた時の様に、音が細胞に浸透して、深い森にすっぽりと囲まれてる感覚にとらわれた。 図上スクリーンの粉雪、吹雪、水泡、波紋、桜。厳しい季節は純白から垣間みえる、突き抜けるブルーへと流れていく。 暖かい安堵感を早く味わいたい!この寒さの中だから余計に感じるのか、春への憧れとありがたみを感じる作品でした。
魅了と意図された困惑
今年の1本目は坂本龍一によるニューヨークでのコンサートを収録した映画。 最新アルバム『async』の楽曲や、そこでの試みをライブ演奏したものだけれど、魅了されると同時に困惑させられた。 無論、彼自身も「async」という言葉で表しているように、ここでは調和の音楽を目指していないわけで、ゆえにこの「困惑」すら音楽家の意図通りに違いない。 ピアノを離れて、様々な器具で音を鳴らす教授の姿は、厳かな法事を執り行う僧侶のように見えました。 2018年 通算1本目 感想:★★★★☆
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