バトル・オブ・ザ・セクシーズ : 特集
「ラ・ラ・ランド」エマ・ストーンが次に選んだのは《女VS男 世紀の一戦》
映画通絶対支持レーベル「FOXサーチライト」担当“本当の一押し”は、
「スリー・ビルボード」「シェイプ・オブ・ウォーター」ではなく本作だった!
「ラ・ラ・ランド」のオスカー女優エマ・ストーン、待望の最新主演作「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」が、7月6日に日本公開。FOXサーチライトが手掛け、1973年、9000万人が観戦した女と男のテニスマッチを描く一作だ。いまだからこそ心に刺さる、時代を動かした“性差を超えた戦い”が開幕!
女と男、ぶっちゃけ“どっち”が強い? 9000万人が熱狂した“世紀の一戦”
現役世界女王29歳が、“元”男子王者55歳に挑む、“その真の目的”とは!?
テニスの現役女王と、元男子世界王者がまさかの対決! 前代未聞のドリームマッチに、当時世界中が胸を躍らせた。だが、この試合の“意義”はそれだけではなかった――。なぜ、彼女は「戦わなければならなかった」のか? その真意を知ったとき、あなたの“応援心”は、極限まで高まるはずだ。
ビリー・ジーンとボビーは、共にランキングトップに君臨した名選手。この2人が戦ったら、どっちが勝つのか? 試合としての話題性だけでなく、男女の平等な権利を求めるビリー・ジーンと男性至上主義のボビー、水と油の両者の対決は世界中を巻き込み、当時最もセンセーショナルな“事件”となった!
ビリー・ジーンは、テニス界に新風を吹き込んだパイオニアでもある。ウェアや賞金、今では当たり前の“自由”を作ったのは、彼女の努力の賜物だ。そして、ボビーとの試合を受けたのも、ある理由が――。世紀の一戦で、彼女は何を変えようとしたのか? 心震える“真の目的”を、見届けてほしい。
好きな服で戦いたい! 一流デザイナーを雇い、女子テニス界に「ファッション」と「カラー」を導入したのは、他ならぬビリー・ジーン。シャラポワ、ウォズアニッキ、伊達公子らファッションリーダーとしても人気の選手は皆、彼女が切り開いたレール上にいる。映画では、お洒落なウェアが多数登場!
男性優位のテニス界に反旗を翻したビリー・ジーンは全米テニス協会を電撃脱退し、新たに“女子テニス協会”を立ち上げると、大会システムを大改革。攻めの姿勢に賛同した女子選手が続々と移籍し、テニス界には革命が巻き起こった。演技派ストーンが、カリスマ性あふれるビリー・ジーンを熱演!
女子最強のビリー・ジーンだが、手にした賞金額は男子のわずか8分の1。「そんなのおかしい!」、新団体を設立した彼女と仲間たちは、自分たちでスポンサーを募り、企業と積極的にコラボ。今日につながる流れを生み出した。女性起業家の礎を作ったビリー・ジーンの大胆な手腕を、ぜひスクリーンで。
「リトル・ミス・サンシャイン」×「ラ・ラ・ランド」×「スラムドッグ」
俳優、監督、スタジオ、製作、脚本──すべてが映画好きの“ド真ん中”!
世紀の一戦を映画化するべく、実力者が結集。驚異の役作りでビリー・ジーンとボビーを“完コピ”したストーンとカレル、メガホンは「リトル・ミス・サンシャイン」の監督夫婦、さらに製作は、オスカー監督ダニー・ボイル。映画ファンの夢がかなった最強チームの“競演”が見られるのは、本作だけ!
人気作「ラ・ラ・ランド」のストーンが、心身ともに実在のテニス女王になりきった。「ジェイソン・ボーン」シリーズのトレーナーを招へいし、4カ月の猛特訓に挑戦。筋量を7キログラムにまで引き上げただけでなく、ビリー・ジーン本人へのリサーチを重ね、周囲も見まごうレベルにまで仕上げた。
「リトル・ミス・サンシャイン」で鮮烈なデビューを飾り、「ルビー・スパークス」で斬新な恋愛物語を創出したバレリー・ファリスとジョナサン・デイトンの監督コンビが、約5年ぶりに帰ってきた! 軽妙な筋運びと明るい世界観で観客を魅了しつつ、最後はしっかり泣かせる手腕は、本作でも健在だ。
「スリー・ビルボード」と「シェイプ・オブ・ウォーター」、本年度のアカデミー賞を争った2大傑作を手掛け、映画ファンから支持されるFOXサーチライト。「ブラック・スワン」「gifted ギフテッド」「犬ヶ島」も放ったスタジオの新作とあれば、クオリティは保証されたも同然!
「トレインスポッティング」「スラムドッグ$ミリオネア」で知られ、「007」新作のメガホンをとるダニー・ボイルが「いまこそ映画化すべき」と確固たる意志をもって製作に参加。時代を鋭くとらえてきた名匠が監督の人選まで自ら行い、観客に訴えたかったものとは? ぜひ、あなた自身の目で確かめて。
「スラムドッグ$ミリオネア」「127時間」で世界中から激賞を受けた名脚本家サイモン・ビューフォイが、ビリー・ジーンに張り付き、本人の内面にとことん迫った。時には9時間ぶっ通しで取材を敢行し、知りえたすべてを注入した“真実味”あふれるストーリーは、見る者に深い共感を呼び起こす。
映画ファンの圧倒的支持を受けるFOXサーチライト名物担当者が明かす本心──
「個人的なイチオシは『シェイプ』でも『スリー・ビルボード』でもなく本作です」
「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」をはじめ、人々の記憶に残る良作・傑作を次々と生み出し続けるFOXサーチライト。その“日本支部”を一手に引き受けているのが、20世紀フォックス映画 シニアマネージャーの平山義成氏だ。本年度のアカデミー賞を席巻した「シェイプ・オブ・ウォーター」「スリー・ビルボード」を成功に導いた平山氏が、特別な思い入れがあるという本作について、存分に語った。
平山氏は、「『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』みたいに、生身の人間の思いにフォーカスを当てた映画って、今本当にないんです」と切り出す。「『スリー・ビルボード』も『シェイプ・オブ・ウォーター』もすごく魅了される部分はあるんですが、ある特殊な設定の中でのお話ですよね。本作は、実話ということもありますが、それ以上に人間くさい。脇役1人ひとりを含めて、登場人物の強さだけでなく、その陰にあるもろさや弱さをちゃんと描いている。ビリー・ジーン本人とクリエイターたちに信頼関係があったから、ここまで踏み込んで描けたんでしょうね」と考察。「必ずしも美化していないし、エマ・ストーンが出ているのに過剰に美しく描いていない。これは信頼関係の賜物という気がします。“生身の人間の息づかい”が感じられるところが、他の映画にはない味だと思います」と語る。
インタビューを通じて、あふれ出した平山氏の思い。その熱き信念は、FOXサーチライトの理念ともつながっている。「フィルムメーカーが作りたいものをどう実現するかということに真正面から向き合い、作品を最後まで送り届ける。それができる唯一の会社」と自負する平山氏は、「予告編やポスターの製作に関しても、監督たちと話し合い、進めていくんです。そういう意味で、他のスタジオにはない形で深く付き合っている。ここまでフィルムメーカーに近い会社は、絶対にないですね」と言い切る。
作り手の思いをねじ曲げることなく、観客へと届ける。これこそが、FOXサーチライトのすご味だろう。平山氏は、「映画が単なる時間をつぶすための娯楽じゃなく、自分の人生に何かを残してくれるものだと思ってくれる方々の期待に応えたい」と意欲を燃やす。全作品をFOXサーチライトが手がけたデイトン&ファリス監督コンビは、どのフィルムメーカーよりスタジオの“理念”を体現した人物だ。平山氏は、「2人は、最もサーチライトらしいユニット。本作で、改めて感じましたね。彼らは、自分たちが信じる映画のあり方を届けるためにどうすればいいのか、日々格闘しているんです」と敬意を示す。
本作のプロモーションでデイトン&ファリス両監督が来日した際、取り仕切ったのも平山氏。「今回の来日で、2人が『見た人の人生の一部になるような映画を、これからも作っていきたい』と語っていたんです」と明かし、「“映画を見た”という体験そのものが、その人の人生の一部になる。本作は、まさしくそういう映画だと思います」と力を込める。「僕もそういった映画をこれからも送り届けていきたいし、『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』は個人的な思いに1番フィットした映画なんです」。作り手の思いも、スタジオの理念も背負った本作は、あなたにとっても“人生の1本”になるかもしれない。