アバター ウェイ・オブ・ウォーターのレビュー・感想・評価
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映画館でないと、3時間楽しめない映画です。
大スクリーンで、ドルビーサウンド・HFRの3Dで吹替えで鑑賞。
洋画は字幕派だけど、前作「アバター」で字幕が読みにくかったので、それ以降3Dでは吹替派になった。
今作は、最初から息を飲む映像の美しさ、臨場感で、すぐに映画の世界に入ることができた。
前作「アバター」は、すごく衝撃を受けた作品。
戦争映画の一面に嫌悪感があるものの、神秘的な惑星パンドラに、地球の過去を見た想いがした。
そして、遠い未来の地球の姿かもしれないとも感じた。
今作では、最初から仲の良いジェイド一家に出会える。
そこから一転、スカイピープルの追撃をかわすための海への逃避行。
相変わらず、脅威の環境適応力を発揮するジェイド一家。
いや、生物としては、ジェイドたちが普通なのかな。
人類が環境への適応力がなさすぎるのか?
戦うことを全肯定のスカイピープル、ジェイドの考えには、60代のキャメロンのアップデートできない価値観をますます感じた。
ロシアのウクライナ侵攻と重なって、前作以上に戦闘シーンは観ていてつらかった。
ジェイドは、家族を守るために戦うというけれど、そのせいで長男を失うことに自己矛盾を感じないのだろうか。
ホント、人工衛星やロケットを飛ばす前に、世界平和を実現したい。
今作は、海の世界が本当に美しくて、私も久しぶりに沖縄やオーストラリアの海を潜りたくなった。
家族愛、海の世界の美しさに3時間酔える映画で、観てよかったと心から思う。
3D久々。絵は美しい。
アヴァターの1は観てないけど、これを観ることになってもたのでレヴューします。
確かに3時間超えでは段々おしり痛くなってきたし、隣の女性も横でソワソワしてて、エンドロール始まって真っ先に退場してました。
映像は噂通り綺麗です。
善と悪の、わかりやすい物語でした。
でも、細かい設定とか、ついていけてないので、誰かに説明できるかって言ったら、「男のしょーもないプライドで戦争になってる話」とでも言います。
アクションシーンの随所に、まるで総合格闘技のようなシーンがチラホラ。
監督が好きなのかな?
最後のタイマンの時のフィニッシュは、完全に格闘技の技です。
後半はおしりの痛みと眠気との戦いでした。
あとでアヴァター1観ます。
3D、迫力臨場感あった
映像が素晴らしく、映画の世界に入り込んでしまった。
話の内容は、ところどころなぜ?っていう部分や急展開でついていけない部分が多少ありました。
ですが全体的に素敵な映画でした。
誰も死ななきゃ良かったのに。
IMAX➕HFR上映=リアルな映像(水族館、スキューバ)体験
本編一作目からは、映像技術の各分野が進化し、映画を見るを越して、IMAX効果もあるものの映像HFR(スマホやゲーム用のモニター的な表現効果、ヌルヌルの映画版)リアルな映像場面への没入感。
でも2作目公開がかかりすぎた感。日本での映画館で見に行く年齢分布からしたら、かなりの人達が外れてしまったのではと勝手に危惧しましたが・・・。
でも、作品は、さすがジェームス・キャメロン。3D映画を一作目でデジタル技術で復活させ、3D
ブームを作リ、今回もやってくれました。動きをコンビュータでCG映像化するモーションピクチャーの進化版。どのCGも似たりよったりのノッペリしたCGキャラでない、俳優顔ミニカメラ装着演技でのリアルな顔の演技表現のCG映像➕生身の俳優の全身演技撮影での実写を、シュミルカメラ技術で(撮影が瞬時にモニターにCGアバター画像に変換)これにより俳優も後に画像処理してどんな画像表現か分かるのでなく、撮影時に確認できるようになったとか。背景もセットを組み撮影→CG化。
結果、俳優も背景もCG=CG映画?
それとも、実際の俳優が顔の筋肉、表情のささいな動きまでも撮影➕全身動きも演技した=実写映画?
映画ジャンルの堺が、曖昧な制作作品の分岐点ともいえる映画になったと思います。
ドラマ(STORY)としては、1作目ほどの没入感がありませんでした。
何故なのか?
個人的見解
一作目は、3D初の体験映像➕ジェイクと共に未開の地パンドラに降り立って初のアバター体験➕未知のナヴィ族の集落体験➕パンドラの未知の生態系の解明➕ジェームス・キャメロンならではの隅々まで考えられた精密メカ+戦闘機器➕パンドラ惑星の神秘=パンドラ木々、自然の映像美〓観る者がジェイクと同時体験、解明していけた事ではないかと。
今作はほとんどが体験済み。新しい部族、海のクジラ的な物が出たが、作り構成は、前作プラスの感じ。
ジェームス・キャメロンは、2作目作るのが上手な監督ですが基本、1本目より予算と映画技術のバージョンアップなどで観るものを驚かせてきましたが、コンビュータ技術もかなり見慣れてきている現代においては、もう一歩及ばなかった感。
でも、この作品は画としても素晴らしく、綺麗な画を➕3Dで観るだけでも清涼感ある気持になり、価値があると思います。
がしかし、このナヴィを映画技術の粋で作られたヒューマノイドも繊細な表現が出来る事が逆に、観る人によっては、俳優の顔に色を塗っただけにも見える結果になりかねない副作用があるかもです。
しかし、この素晴らしい作品、収益を上げて残りの2作品(全5作品中、3作目は作り終えてるようなので)、無事に制作し観られるようになってほしいものです。収益上がらない場合、作られないそうなので。
★IMAXレーザーGT HFR鑑賞
★重低音 ⭐⭐⭐
★音圧 ⭐⭐⭐
★移動音 ⭐⭐⭐
★分離度 ⭐⭐⭐
★サイド(左右、後、上、活躍度)⭐⭐
★サラウンド ⭐⭐⭐
IMAXならではの厚みのあるダイナミックレンジの広い音。がしかし、総てに音を振るのではなく前面が主だったり、前面も左右後方上面、総てからの音に包まれる場面など、ドラマ場面により違う鳴らし方をしている。
異次元の映像体験!
IMAX 3Dで鑑賞。
▽映像について
とにかく映像の没入感が半端じゃない。
・序盤に登場するの宇宙船と着陸シークエンスがカッコ良すぎる。
・舞台を森から海に移すとこんなに世界感が変わるのか!さすがキャメロン監督の十八番。とにかく水面の描写の美しさと海中生物の質感の拘りが尋常でない。
懸念の上映時間だったが、3時間ほとんど雑念なくあっという間に過ぎてしまった。
▽ストーリー
・今回面白いのは、純粋に人間と呼べる人物が主要人物に登場しない。ジェイク一家、キリ、大佐、スパイダー、それぞれ精神と肉体が完全ではなく、その危うい立ち位置を含め物語が展開するのが見所。
・視点のメインが子供達に移ったので、前回と違う新しい物語になった。
・これだけ新しい世界を創造しておきながら、ラストバトルがコテコテの90年代アクション映画感ハンパないのがいいね!
・水没する艦でのアクションとラストの脱出シーンはタイタニックのノウハウが存分に生かされている。
▽次回と伏線
ラストは3がありそうな終わり方。
・次回は人間vs海の民+森の民でアベンジャーズするのか?
・ジェイクの次男vs大佐の息子スパイダーになるのか?
・キリの父親は誰?
ありきたりなストーリー
映像美は素晴らしいが、家族愛を描きたかったのなら、SFにする必要があるんだろうかと思った。
海と森の民と言っても、どう見てもネコ科の生物に見えるナヴィ。出来の悪い末弟をかばって、長兄が亡くなるストリーはありきたりで、鯨もどきの生物にラストで助けられるのは最初から察しがつくので、内容としてはあまり面白味は感じられなかった。キリは博士の分身なの?今一、良く分からなかった。
秀作だが既視感があるシーンが多い
本作は、世界興行収入NO.1を叩き出したアバターの続編である。父親を中心に一致団結して戦う強い絆で結ばれた家族の物語である。丁寧なナレーションで観客を導いてくれるので、前作未見でも問題なし。分かり易いストーリー展開であり、家族がテーマなので、世代を超えて楽しめる作品である。圧倒的な海洋映像美には心奪われるが、美しさ、激しさ、強さ、スピード感、家族愛など、様々な要素を巧みに盛り込んだ非常に面白い海洋エンタメ作品である。
本作の舞台は地球から遠く離れた惑星パンドラ。主人公・元海兵隊員ジェイク(サム・ワーシントン)はパンドラ星人となり先住民女性ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)と結婚し子供もでき森の中で穏やかに暮らしていた。しかし、ある日突然、地球人が襲来し彼らの生活は一変する。彼らは森を捨て、海の部族に身を寄せるが、そこにも地球人の影が忍び寄ってくる・・・。
何と言っても、海洋の映像美が素晴らしい。スピード感あるシーンも多いが違和感は全くない。しかし、映像美も何回も観ると慣れてくる。自然な感じがして感動が希薄になる。
やはり、3時間超の大作ならばストーリーがポイントになる。森から海に舞台は変わる。海の部族に受け入れられ本当の仲間になるためのプロセスはある。森から追ってきた地球人との壮絶な危機また危機の激闘もある。ストーリーは、起伏に富んでいて斬新で面白い。
しかし、既視感があるシーンが多い。沈みかけた地球人の舟から主人公達が脱出するシーンは、タイタニック、ポセイドンアドベンチャーを思い出す。戦死した息子を海に埋葬するシーンは、風の谷のナウシカを思い出す。懐かしさは感じるがオリジナリティ不足である。
家族愛の物語は素晴らしい。大切な家族を守るために闘う父親という設定も現代の家族関係への問題提起になっていて良いだけに、既視感があるシーンが多いことで臥竜点睛を欠いてしまった。惜しまれる作品である。次回作に期待したい。
愚かな人間達よ
美しく雄大な森、そして海…自然と共存共生する彼らの姿は気高く美しい。
父ジェイクと母ネイティリが、我が子を深く強く愛する姿に泣けた。
ジェームズ・キャメロン監督の自然に対する畏敬の念に溢れた作品。
是非映画館で体感して下さい。
映画館での鑑賞 ( IMAX 3D )
ひとことReview!
これは最低でも「HFR」 + 「3D」で観るべき作品。滑らかな動きから生まれる映像美は、ストレスを感じさせない。仲間、そして家族愛を強調させた作りも見事。
スケール感
オープニングが壮大で息を飲む程美しい。
世界を創造する技術にあてられる。
物語はあんまり好きじゃない。
なんだか助長なような気もするし、しつこいというか回りくどいというか…。
ただ、絵が…。
映像が…とんでもない。
アレを目の前にしたCG担当者はブラックホールの入口にでも立たされた気分になるのではなかろうか。
終わりが見えない作業量に、一体どれくらい時間と労力を費やしたのだろうと震える。
その甲斐あって、見事な映像美で心を奪われた。不思議なのは、海のシーンになって目が醒めた。それまでは、幾度か舟を漕いでいたのだが、あそこが始まってからは、吸い込まれると言ってもいいのかもしれない。
リアル以上のリアリズム…って変な書き方で、最早フィクションではあるのだけれど、それでも体感するかのようなリアルを感じてた。
よく「母なる海」なんて言われるが、まさにソレをダイレクトに感じてたように思う。
物語の核は前作からの報復らしいのだけど、その執念が尋常じゃなくてひきまくる。だから最後に助けられた時には余計な事をと心底思った。
2次元のキャラと3次元のキャラが、なんの不具合もなく存在しててビビる。銃夢の時にその技術は確立してもいたのだけれど、更に隔たりが無くなって最早、次元を定義するのがバカらしくなるレベルだった。
だからなのか、なんなのか、後半に至っては、明らかに創作されたキャラに違和感を感じなくなってた。
アニメであると理解してるのに、感覚としては実写に近い。口も良く動くし、唇に皺まであって雄弁に表現しまくるので、フェイスキャプチャー+αがあったんだろなぁと、日進月歩なCG技術に蒼然としてた。
海なんて…海にしか見えない。
全部描かれてるはずなのに実写にしか見えない。
もう、ホントに凄い。
まぁ、そんなこんなで、映像に見惚れてた192分だった。…エゲツない。
あんなモノと比べられるであろう各国のCGチームが不憫でならない。
「観る」から「作品の舞台へ赴く」への飛躍的進化。
IMAX HFR 3Dにて2回、2Dにて1回鑑賞した上でこのレビューを書いている。映画館での鑑賞というのは、少なからず「観る」以上の「体験する」レベルの鑑賞となるが…この作品はさらに上を行く感じだ。前作を観た時にも「映画を観に行くという感覚を超え、映画というポータルを通してパンドラという星を体験しに行く感じ」との感想を持ったが…今回、その行った先の「実在感」が激増し状態なのである。もはや作品の舞台へ赴いて、登場人物たちと共に体験しているかの如く。特筆すべきは、なんと言っても海中のシーンの美しさ。全く筆舌に尽くし難いとはこのこと。実際に体験してもらうほかない。
プロモーションでは今回のテーマが「家族の絆」であることが触れられていたが…確かにそういう側面が前面に押し出されていることは間違いない。ただし、実に巧妙で上手いなと思わされたのは、そういう表向きのモチーフにさりげなく繋がるような形で、「自分は何者なのか?」という根源的なテーマが頭をもたげるようになっていて、そういう意味で「出自としての自分の家族はどこなのか?」という形で静かに物語が深化していくようになっている。そもそもサリー一家の中で純粋なナヴィはネイティリただひとりであり、きょうだい達は皆アバターとの混血種で、そのことによる疎外感を味わわずにはいられないし、養子として迎えられているキリに至ってはなぜどのようにして生まれるに至ったのかさえ定かではない。更に、注目すべきキャラクターはスカイ・ピープルのスパイダーで、ナヴィと生活を共にしてはいるが、クオリッチ大佐の息子であることが明言されている。そしてこの父と子…息子の方にも、DNAを受け継いだアバターである「リコンビナント」としてのクオリッチ大佐の方にも、ささやかに葛藤を感じさせる描写がなされていて、「善vs悪」「ナヴィvsスカイ・ピープル」という構図に少しずつ揺らぎが生まれるような仕掛けがなされている。この辺りが、今後どのように物語に影響していくのか…
ジェームズ・キャメロンは常に普遍性の高い(ある意味では神話的なレベルと言ってもいいほどに)シンプルで分かりやすい(悪く言えば捻りがない、新鮮味がないと批判もされる)ストーリーで攻めてくるのだが(おかげで考える必要がないので映像に集中できる!)、今回はそこにさりげなく伏線を張っているようにお見受けした。どんな展開が待っているのか、次の物語を楽しみに待とう。
やっぱり1の衝撃には……
映像的には、凄いのだろうが、やっぱり前作の森や空中劇と比べると水中や水上は、少し負けてる感じ。10月にアバター1を再見していたから今作への繋がりはある程度スムーズに理解できた。
しかしながら、当然第一作で語れた物語の細かいディテールが本作は続編ということで、当前カットされていて、普通の映画のようになってしまった感がある。
本作はアバターの設定というよりも、パンドラの惑星の人達と人類の攻防戦に終始していて捻りもないのも残念。
そしてラスト近くノバ人類とのバトルも前作は大量に押し掛けてくる人類に、それ以上の仲間や生物が加担してきて大迫力だったのに、本作はそれは控えめで、少人数戦を見せられた感じ。
て、かつタイタニック的展開に尺を費やしているが、そうじゃない気がする。
ラストは、それ以上の海の民族の波状攻撃を期待したというところか。
満点つけられないのは期待し過ぎたということなんだろうか。
吹き替え版も良い
前作は字幕で視聴したのですが、今作は吹き替え版で視聴致しました。ただ一言「感動」と。今作のテーマは家族の絆であり一致団結。家族は1人もかけてはいけない。このテーマはすごく良いと思いました。海の迫力も凄く良かったです。ただ言うとすれば最初にこの人のせいで危うくなったのにまたその人を連れていく?など途中途中心の中でなんで?!と叫んでおりました。そして、ずっと何作も続きが出ると予告されてる中、3作目にはどうやって繋げるの考えておりましたが見事に的中致しました。皆さんも何となくこうするかもね、という考えは出たはず。ただアバターという大作品で3時間の上映があっという間に感じてしまうこの大迫力には毎回毎回圧倒されてしまいます。4作目には争わない事を少しだけ望んでいます。
映像美とストーリーが秀逸!
3Dで鑑賞。
映像がとにかく綺麗でそれだけでも見る価値があるのに、ストーリーもしっかりしてて、飽きることなく3時間見ることができた。
キリとロアクのエピソードは必見。この作品は周りと何となく馴染めない人、周りと違う特徴がある人に対して嫌悪感を持ってしまう人が見たら、ハッと気付かされることがあると思う。
そして、最後の方のシーンはタイタニックのオマージュ?と思ってほくそ笑んでしまいました。
没入感がすんぎょい。
前作から10年、4人の子供ができ、守るものができたジェイク達が敵から身を守るため水の部族の集落に移住する話。
見に行く前はあと3作も作るのに3時間越えとか絶対許せん、という気分で行ったけど、今年見た3時間コース映画の中では1番体感短かった。それも全景を捉えてる画面が、アース系のドキュメンタリーテイストで「こういう生物本当にどこかにいるんじゃないか」と思わせてくれて没入感が凄かったから。
もはやCGが凄すぎて、逆にたまにフル人間が出てくるとうっすらグリーンバックが見えるような気がする謎の現象が起きた。すごいサービスショットは沢山あったけど、個人的に1番良かったなと思うのはガラス越しの景色の見え方の表現かなぁ。水族館にいるみたいだった。幼稚な感想(笑)
でもやっぱり絶対もっと短く出来たはずで、ストーリーが動かない割に綺麗な映像のサービスショットがやたら多い。海の綺麗ショットどんだけやりたいんだよ(笑)「さぁ!この綺麗な画を見てくれ!(ドヤ)」感がすごい。これを見せるよりもっとスパイダーとクオリッチの交流を描いてくれないと、最後のあの展開に納得がいかないよ。
あまりにクオリッチへのヘイトを高める描写が多すぎて、3時間ヘイトを溜め込まされたが故に、最後1時間は、早くコイツをいちばん残酷で苦しむ方法で殺せ!以外の感情しか抱けなかった。ラストあれじゃ割に合わないって〜。もしかしたら今後ちょっとずつクオリッチが変化するのかもしれないけど、もう殺して良いレベルだったぞアイツ。行動原理が単純に自分の復讐のためだけなのヤバいって、まだ部族の資源奪いたいの方がマシだって。
まぁでもこんな風に人間側を完全に否定するのは前作からちゃんとブレてなくて、自分も人間なのにこんなヤツら殺してしまえー!!って思ってたもんね。巨大な魚を捕獲するのとか、おそらく今の鯨漁ってあんな感じなんだろうなぁ。ドキュメンタリーでクジラは人と同じように恐怖も感じるって言ってて、そこも今作に出てきた巨大魚と似てる感じする。
監督の想像力に感服
前作は森が舞台、今作は海(水中)を舞台にして最新テクノロジーを見せてくれる。前回、青い顔の造形がどうにも受け入れ難かったが、今回初めて登場したキャラクターは多少愛嬌があるので、ちょっと考え方を変えたのかな。
話す言葉(海の人達は英語だったが)も見た目も身体能力も違って現代の我々よりだいぶ進歩している、にも関わらず、恐らく監督は普遍的なテーマのつもりなのだろうが、家族は一致団結(まぁそれは構わないが)、父親は家族を守る、とウィル・スミス並みに前近代的な価値観が可笑しい。
次男坊が凶暴な巨大魚に追われて岩の隙間を逃げ回るシーンなど3Dのおかげでかなりエキサイティングだったし、海中のシーンも綺麗だったが、戦闘シーンが多過ぎて少し飽きた。
あと、こういうアンリアルな世界観をどのくらい受容できるか、という問題。「こんな魚がいて、人を乗せた時にここが持ち手になったりして」「人と意思疎通ができる魚がいて、手話が通じたりして」とよくまぁ都合のいい設定を考えるもんだよ。主人公、そんな爆弾持ってたんや!ってシーンもあったし。
主なキャラクターで唯一生身の人間だったスパイダーが、ネイマールに似てた。
異文化を上から目線で断罪
映画「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」IMAX3D
アバター、映像体験としては盛りだくさんで楽しいけど、映像から野外でも自然光を感じないショットが散見。なんなら前作の森の方が奥行きを感じた。3D鑑賞なのに!
ラッセン的な透明感の海世界は見ていて底抜けに気持ち良い。分かる、全てはそれに尽きる映画。お値段分の価値は充分あり。
しかし自分にはキャメロンの思想やっぱダメかもと再確認してしまった。グロ趣味とか嗜好は好きなんだけど細かいとこで根本的資質合わない感じ。
たぶん監督は異文化に対して尊敬とか理解してるつもりなんだけど上から目線でジャッジ……。その人間性が、滲んでました。
続編あれば観る…けど、人生の参考にはしたくない映画。
日本人なら捕鯨批判は如実に受信してしまう演出。でもトータルで見ると一本の中で二枚舌論理。矛盾してる。
小さくて知性が無い魚なら漁を親子のコミュニケーションとして楽しみ、なんなら人生最大の"良かったこと"として描く。
捕鯨がある民族を描かず、侵略者が捕鯨するってのも、かなり悪意に満ちてる。日系俳優を配するセンスも醜悪。
パンドラ世界は生命が繋がってるような宗教観を持ち出すのに、結局は知性が低い虫ケラや動物には生命の重さを認めない。そんな世界観。すごーく監督らしさを感じてしまった。
自分は監督キャメロンの人間性が苦手。
作品に罪は無い、だから異世界の動物キャラクターはどれも好きです。
自分は彼らに優劣付けたくないなぁ。
日本人だと簡単に言えば「いただきます」の言葉の中に命をいただく食物連鎖の尊さを知ってるじゃないですか。
エイワ(永遠の環、サークルオブライフの言い換え? もしくは永和か?)とか言う前に、もっと学ぶべき事あったんじゃ無いかなぁ…。
今回の主人公はジェイクと子ども、二世代ストーリー。次世代と"そして父になったジェイク"の物語。
続編前提だからであろうけど、未熟で家族よりエゴで最終決戦に向かうのは父親としてどうなのよ、とムカつくし、続編があれば最終作で父が死んで、そして次世代へ、と先も見通せる。
古典的ではあるけれど、アバターってそういう作品だったっけ、という気持ちにも。
子供たちは、このパンドラの世界しか無いんでしょ。それとも続編でひっくり返しを見せるのか。アバターの冠を活かすことが出来てない。
そもそも今作ではアバターという"かりそめの姿"ギミックもはや関係ないよね。そして、活かされてもいない。ハンデのある人生を知ってるから応援したかった主人公はもう別人。子育てにもあの経験は活かさなそう。
思い起こせば映像体験の素晴らしさより、作品を包む未熟な思想みたいなものにイライラさせられてしまう。
映像はすごい! テーマ性ペラい! そんな映画に思えてしまいましたよ。
生命を司る水の道
圧倒的映像美、それに負けないストーリーを引っ提げて遂に公開されたアバターの2作目。
本作を観て確信した。
2作目を作らせてジェームズキャメロンの右に出る者はいない!
そう言い切れるほど完成された続編だった!
圧倒的なまでに作り込まれた世界観、一瞬で引き込まれる異次元の映像美、まるで自分がパンドラに存在しているかのような没入感に鳥肌が止まらなかった。
冒頭から凄まじい臨場感で繰り出されるパンドラの美しさに息を飲んだ。実際にあるに決まってると思うほどの解像度で前作の感動を上回っており、まさに人類史上最高の映像体験だった。
アバターは映像美もさることながら、キャラクターが素晴らしく、前作からジェイクを執念深く追い回すクオリッチもナヴィとリンクし、完全復活を果たし、本作でも圧倒的しぶとさを発揮していて応援してしまった。
ジェイクの子供達も全員がいいキャラでネテヤム、ロアクの男兄弟ならではの関わり、キリ、トゥクの落ち着くやり取り、バランスが良く、観ていて全員が好きになった。
ジェイク一家と交流を深め、ともに成長してきたスパイダーがいい奴すぎた。自身の父とも逃げずに向き合い、自分の良心を決して曲げない姿にうるっとした。
彼とジェイク一家が今後どのような関係性を築くのか楽しみになった。
また何と言ってもパンドラのクジラのパヤカンの仲間との孤立、寂しさ、が表情から表れていて切なくなった。
ナヴィに限らず、野生動物の中にも通じ合える生物がいてその思いやりは地球でも共通すると感じた。
ストーリーも王道でキャラクターの成長、因縁の対決、今後への展開どれをとっても興奮してしまうほどスケールが大きく今後がますます楽しみになった。
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