007 ノー・タイム・トゥ・ダイのレビュー・感想・評価
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さようなら、ダニエルさん
スティーブ・マックイーンのようなシャープなイメージで登場したダニエル・クレイグのボンド像は、今さらながら鮮烈でした。今回の最終篇で、過去の作品とリンクしながら苦悩するボンドを最後まで体現した、ダニエル・クレイグの熱演は見事です。007史上最大の衝撃の結末は、作品の流れからしてある意味当然ですが、長年のファンとしてはかなりショックで一晩寝込みました。ドラマ部分を厚めにしたので、160分とアクション映画としてはかなり長尺になり、正直なところ見応えはあるんだけどやや冗長な感じだし、肝心の敵役のキャラも弱いです。とは言え、ダニエル・ボンド・クレイグの花道を飾る作品としては素晴らしかったです。
007の2.0に期待を込めて…
コロナで延期が続き、ようやく公開。
キャストの本国でのTV出演などもチェックして観に行きました。もぉね、始まる前の予告にイラつくほど期待していた自分です。
良かった点
序盤のイタリアは綺麗で素晴らしかった。
007といえば車ですよ、今作もカッコいい。
女性の諜報員が出てきたこと。
レアに子供がいてビビりました。えっ、いつ?って笑
Qが私は大好き!!!!!
残念だった点
これはもぉ殉職ってことですよ。
正直2021年もはや諜報機関って今や場所や立ち位置もある程度公開されてて認知もされてるし場所もバレてる、そんな時代なのにボンド殉職するか?リタイアさせろよって思いました。まぁ描き方とっても難しいですけど私は南の島に家族で居なくなって欲しかったなぁ。
でもね、諜報員である以上まぁ仕方ない。
ダニエルお疲れ様でした。
思えば私は彼がボンドになった時あまり好きではなかったけれど、1作こなすごとに好きになっていました。そしてレアが出てきてからボンドの女遊びを観てないのも良かった。
ロンドンオリンピックの時に女王をエスコートしていましたよね笑あぁ懐かしい。いつしか007と言えばダニエルになってましたね。
もちろんジュディディンチがMを引退するのも凄く寂しかったし、これでダニエルも去った。
次の俳優が誰になるのかは未だ明かされてないけれど、21世紀。なんなら女性でもいい。
多様性を取り入れた007の今後に期待をして…次作を待ちます。有り難う!
【ジェームズボンドという男の人生を描き切った最終譚!!】
007シリーズのファンにしてくれたダニエルクレイグの集大成。
しばらくダニエルクレイグ ロスになりそう。。
この15年間の007はジェームズボンドが
どのようにして007になったか、
どんな生い立ちか、
どう成長したか、
そしてどう終えるか、
を描き切った本当に意義深い世代だったと思う。
スペクターまで観ていたファンが、今回のこの結末をどう予想しただろう。
まさか007で泣かせられるとは。。
少なくとも自分は映画館に向かう道中、ワクワクが止まらず、007のテーマをガンガンに聴きながらトヨタ プリウスを走らせていた。
まさか帰り道はこんなにも喪失感と満たされた感覚がうずまき、複雑な高揚感で全く何かを聴くという思いにはならなかった。
勿論、脚本や演出など、色々と思うところはあるけれど、アクションやメインキャスト、ガジェットの活躍など、見応えは満載の今作はファンであればきっと満足なんじゃないかな!!
自分的には、ダニエルお得意の無骨なアクションで自分もろとも巴投げ→相手より先に立ち上がる→トドメをさす、というコマンドが今回も観られてゾクゾクした!!笑
まだまだ書き足りない感想が山ほどあるんだけど、ダラダラと書き連ねるより、本当に強く感じたことだけのためにこのレビューを使い切りたい!と思うので、最後のMのメッセージを胸に、以上で乱筆を締めくくりたいと思います。
JAMES BOND WILL RETURN
クレイグボンドありがとう。
007映画というより、ジェームズ・ボンドという1人の男の人生を観てるみたい。
ダニエル・クレイグの凄みのある表情や動きのキレからこれまでとは気合の入れ具合が違うことが伝わってきた。マドレーヌを信じられなくなる冒頭のボンドの怖さが痛々しい。人を信じられなくなってる哀れな老いた男の姿だったな。
序盤のマドレーヌの少女時代に急襲してくる“能”の男の場面、そしてボンドとマドレーヌの新婚生活から別れまでの一連のシーンが矢継ぎ早に繰り出され、それでいて心理面もキッチリ描かれていて掴みが完璧だった。ボンドとマドレーヌの列車の別れのシーンは往年のヨーロッパ映画のよう。
新007役のノーミがとてもいい。さながら黒豹のような身のこなしといでたち。ボンドと牽制し合う新旧007の仲だが、最終任務前にお互いを認め合う場面は胸が熱くなった。彼女の発する“Time to die ”がカッコよかったなぁ。
アナデアルマスのキュートなCIAエージェントも魅力的だった。あの一瞬だけ出てくるところに脚本家と監督のセンスの良さを感じる。キューバの青を基調としたセットとアナデアルマスの黒のドレスのセクシーさが相まっていいシーンだった。
MやQ、マネーペニー、タナーの面々はもはや観ていて安心感がある。ウイスキーのグラスを持ち上げて乾杯し合う姿にもっと観ていたいと寂しくなった。
あ、そうそう!ところどころに『女王陛下の007』の曲が使われてるのが心憎い。
これでダニエルクレイグのボンドば終わったのだなぁ。感無量。
良かった
非常に良かった。
長かったけど全く退屈とは思わなかった。
個人的には最後の
ジェームズボンドウィルリターン
は無い方が良かった
「感動的に死んだ」でええやんか…。
ダニエルクレイグのボンドがこれで最後ならなおさら。
あと、SFあるあるなのかもしれんが、ナノマシンなんでもできすぎ。現実の科学力を大きく超えるような兵器は出しちゃだめだと思う。
イヤ、だから。少しは感傷にひたらせて。
イギリス海軍45型フリゲート艦のVLSから発射されたミサイルが、上空でクラスター弾となって地上に降り注いだ瞬間。南北冷戦時代から、ゴルゴ13並みの不老不死を誇って来たジェームズ・ボンドにも遂に死が訪れるのか。終わるのか?終わったのか?
えー。マジで逝っちまたよ。アーメン。哀しいのぉ。寂しいのぉ。
などなどと。
長い歴史も、遂にひと段落がついたか。思い起こせば、007を最初に知ったのは小学生頃だったし、ショーン・コネリーだった...
へ?なぬ?うぃるりたーん。だと???
少しは感傷に浸らせてよ。早すぎでしょ?舌の根も乾かぬうちに、ってヤツでしょ?それは。
最後、感染してしまったボンドは、最愛のひとにも自分の娘にも、触れることが出来ないと言う哀しさに、切なさははち切れ寸前。泣き濡れるマドレーヌの頭上に飛来したミサイルに涙。と、マジで泣いた007だったのに。
もうね。ささくれましたよ。瞬間的に。大体、イギリス海軍のフリゲート艦のVLSって、対地ミサイル積んでないじゃん。しかも多弾頭っぽいけどVLSに多弾頭は無理やからクラスターでしょ?国際条約違反やで。イギリス海軍、怒るで。と、冷静になった途端にツッコミの嵐、始まる。
アレだ。クラスターだから、最初の爆風で吹っ飛ばされたがゆえ、爆発の直撃は免れた、って言うパターン。マドレーヌの前から姿を消したかったから死んだことにしてくれと?
ここで。やっとこさ、映画タイトルの意味が分かりましたよ。歴代の007監督には、ボンドを死なせてはならないとの縛りがある説。支持します。
と、難癖はさて置き。
もうね。スパイ・アクションとしては、最高でした。文句なしでした。ランクルがランドローバーを吹っ飛ばしながら疾走するシーンとか萌えまくり。アナ・デ・アルマスの意外なアクション練度に燃えまくり。言う事ないです。一年半、ムビチケ握って待った甲斐はありました。
良かった。最高!
つまらない。死んで終わり。
最後は死んで終わりました。
今回は生活感ばかりのボンドでつまらなかった。
ボンドに子供もできて、できちゃった婚だと思います。
最後はニヤニヤわらって死んでいきました。
愛情を詰め込んだ集大成
これまで5作品をこじつけた感がある為、
ストーリーは多少の無理矢理感は否めない。
ラストにふさわしく祭りのような感覚
よりエンターテイメント性が高く
スケールも大きい、ユーモアにも長けていた
ボンドの感情が1番に出た作品だと思う
ラストは予想を反して以外ではあったが
期待を抱かせないダニエルクレイグの手で
ジェームズボンドを終わらせた
今まで集大成であり演者の思いを
詰めに詰め込んだ愛情のある作品
前半4点後半0点で2点
※注意
そもそもクレイグボンド好きじゃない人の意見です
好きな方はスルーしてください
007シリーズ
英国の作家イアン・フレミングが自身の
第二次世界大戦での経験を元に英国諜報機関
MI6のエージェント007・ジェームズ・ボンドを
主人公にした娯楽アクション大作
いい酒といい女といいクルマが時代を反映し
ジェームズ・ボンド役を交代しながら50年以上
続く名物シリーズで「スパイもの」の元祖
ところが時代は変わり冷戦も終わりスパイ稼業も
変化を迎え映画も007を踏襲した様々なシリーズに
本家が押される中ダニエル・クレイグの007シリーズ
はジェームズ・ボンドがいかにして007になったかを
諸作カジノ・ロワイヤルから因縁の敵・運命の女性
との出会いと別れを続きで扱っていく異色の
シリーズとなりました
個人的にはジェームズ・ボンドのイメージは
ショーン・コネリーやピアース・ブロスナンの
スケベで不真面目っぽいが決めるときは決める
くらいの雰囲気が好きでした
またほぼ単話で各作品テーマが明確で
時代に合わせたトピックスも含まれる面白さも
あったと思います
クレイグボンドはそのあたりがへんに
続きにしていくことでギクシャクした感じが
否めませんでした
Mが直接戦うことになった現場で
巻き込まれて死ぬとか
そんなに見たい人いますかね
とはいえ今作のNTTD
前半は非常によかったのです
相変わらず爆弾も食らう撃たれる
毒で殺されかけると技は全部喰らって立ち上がる
プロレスボンドぷりは発揮してますが
ずいぶん過去のボンドシリーズっぽい雰囲気が
蘇りつつある感じがしました
アナ・デ・アルマス演じるパロマも魅力的で
かわいかったのですが途中で
「私の役目はココで終わり」と退場して
しまいます
丁度ここ以降がまたいつもの
陰鬱クレイグボンドです
まあそれもスペクターがアッサリ全滅とか
続き物なのに前作要素をあっさりぶった切る
という続き物にする意味ないじゃんって事をさんざ
やってるんですけどね
そんなことしたら今度のサフィンはどこの奴なんだ?
またより大きい組織か?それも
まったく説明無く終わっていきます
尺が足りないからですか?180分も使って?
後半はこんなツケが回りまくっててんやわんやです
そしてとうとうボンドに子供が出来ます
もう最後だと思ってやりたい放題ですが
ボンドはサフィンに妻子に触れることが
出来なくされそれでも世界を救うために
文字通り命をかけてサフィンの陰謀を阻止します
もう最後のほうがジェームズ・ボンドでも
何でも無かった感じでただただ泣かせようとしたい
だけの展開には正直閉口しました
この作品の前にクレイグ出演007は
ひととおり予習しましたが
やっと終わったかという感じです
人間臭いボンドの完結
ショーンコネリー時代から全ての007作品を見ている私としては、どうしてもこのタイトルを冠する作品に過去の作品の栄光がよぎってしまう。
ダニエル・クレイグ版007ラストとなる本作は、良くも悪くもダニエル・クレイグ版だったなという感想だった。残念ながら他シリーズに比べてそこまでダニエル・クレイグ版が飛び抜けて好きでない私としては、見直すことはないかもしれないが、ダニエル・クレイグ版が好きだったという人にとっては悪くないエンディングだったのではとこの点数をつけさせて頂いた。
良くも悪くもと書いたのは、ボンドが女性に対して一途すぎるという設定ゆえに新しいボンドガールの役割が中途半端になってしまうことにも表れている。今回ボンドガールを務めたパロマ役のアナ・デ・アルマスはこれぞボンドガールという美貌に、コミカルな魅力を持ちながら仕事はこなすという魅力的なボンドガールだった。彼女とのアクションシーンも素晴らしかった。ただそんな彼女と情事に関することは、ダニエル・クレイグ版では、ボンドは一途なので起きる期待感も感じられないし、結果として何も起こらなかった。
ガンアクションシーンに関しても、最近の音響をフルに使った手榴弾や爆弾の音で耳がキーンとなる演出が多用されるが、これはとっても微妙。人間臭さアピールでボンドの辛さをアピールしているのかもしれないが、爆弾の音にのたうち回るアクションが見たいなら、戦争ものを見ればいい。アナ・デ・アルマスとの共闘シーンにあったようなタキシードを着て華麗なガンアクションこそthe007という観ていて楽しくワクワクするアクションだと思う。
ストーリーに関わる配役とその役割も微妙だった。男尊女卑で白人主義だった007からの時代の変化を後継に黒人の女性(ラシャーナ・リンチ)を使って表しているのはまだ良い。だがそれなら彼女に007を名乗らせるほどの魅力を持たせるべきだと思う。正直、ダイ・アナザー・デイのハル・ベリーの方が何倍も活躍していたと思う。今作の同じ女性ならアナ・デ・アルマスの方がキャラもアクションも目立っていて、完全に中途半端な役どころとなってしまっていた。
最後に007といえば、Qの作る秘密道具にワクワクするのが王道スパイ映画としての007の楽しみだと思っている。これに関してはダニエル・クレイグ版共通で今回に限った話ではないが、相変わらずパッとしない。一応ニューアイテムの説明も入るが、演出のわかりづらさと使う場所が限定されすぎていて、旧ファンのために無理やり入れました感が否めない。
人間臭いボンドの演出の集大成でもあるが、それゆえにガンアクション、Qの発明のワクワク感、ボンドガールの圧倒的魅力を失ったままな作品という感想となった。いっそ007という冠を無くして、過去作の思い出を全て削ぎ落とした作品とした方が、別の意味で名作となっただろうなと思ってしまう。
ボンドファンのツボ押さえまくりの神作
待ちに待ったボンド新作はファンの心をくすぐりまくる神作でした。以下個人的に押さえられたツボです。めちゃくちゃネタバレ書いてます。
オープニングのガンバレル:クレイグボンドのガンバレルはスピーディでいいですね。振り向きに勢いがあって良いです。今回は終盤にもサービスでもう一回ガンバレルがありましたし。
車:ボンドといえばやっぱりDB5。今回もマキビシやらマシンガンやらスモークやら大活躍でした。
時計:今やロレックスじゃなくてオメガが定着しました。今回は義眼を破壊させるという活躍っぷり笑
ボンド、ジェームズ・ボンド:MI6へ出戻る時の受付でやれやれって感じで言いましたね。エンディングでマドレーヌが娘に伝えるときに「ボンド、ジェームズ・ボンド」って言ったのは本作でトップクラスにグッと来たシーンかもしれません。
ウォッカマティーニ:お決まりでしたね👍
マニーペニー部屋:マニーペニーの部屋でビジターパスをゴミ箱にポイっと捨てましたが、あれは往年のハットを投げるてラックにかけるシーンを思い出しますね🎩
ボンドガール:パロマの方です。めちゃくちゃいいですね。研修3週間なのに強すぎという謎を残してくれました。風のようにいなくなったのでもっと見たい!と思わせてくれました。もしかしたら7代目ボンドでもフェリックスの代わりとして出てくる!?なんて期待してみたり。
マドレーヌ:惚れました。ヴェスパー超えたわ。好き。
ラスト:ボンドが唯一結婚するレーゼンビーボンドのラストを彷彿とさせる悲しいラストでした。泣けるボンド映画もとっても良い。
JAMES BOND WILL RETURN:今回ボンドだけでなくブロフェルド、フェリックスというボンドシリーズの主要キャラが死んでしまいました。クレイグボンドは終わりなんだなという感慨深さと共に、7代目は全く新しいシリーズになるんだろうなという期待感も持てました。
次期ボンド候補の名前色々挙がっていますが、個人的に気になるのはヘンリー・カヴィルです。クレイグボンドを超えるパワー系ボンドになりそうですが。スーパーマン→ウィッチャー→ボンドだったら凄すぎです笑
ジェームズ・ボンドよ、永遠に
まさかあの不死身のジェームズ・ボンドが、永久不滅のジェームズ・ボンドが…
確かに数々の絶世の美女達と良い関係を築いてきたボンドですから、子供の一人や二人いてもおかしくないのでしょうけど、いざ自身の面影がある愛の結晶を目の前にすると、父親の表情になるんだなと、感慨深くなりました♪
人間くさいダニエル・クレイグのキャラクターもあるんでしょうけど。
それにしても、アナ・デ・アルマス嬢、物凄くキュートで物凄く凄腕で、一瞬でファンになりました♪
エンディングまで活躍して欲しかった―!
あっ、ジェームズ・ボンドは戻ってきます!
ラストに書いてました(笑)
もちろん世界のヒーローは死なないのです!(笑)
ダニエル・ボンドは永遠に
『ゴジラvsコング』『ブラック・ウィドウ』、またもや延期となってしまった『トップガン マーヴェリック』…。
コロナの“被害”を受けた作品の中でも、本作は一際。
それでなくとも、製作スタート時点から配給会社変更、監督交代劇、主演俳優の大怪我…。そこにコロナ。何か呪われているのか…?
当初の公開予定は2019年11月だったが、2020年4月→同11月→2021年4月と、4度も延期。予告編も悲しくなるくらい何度見た事か。
待たされ焦らされ、待たされ焦らされ、待たされ焦らされ…
気付けば、前作から6年…。
やっと、待ちに待った遂にこの時が!
シリーズ25作目にして、
ダニエル・ボンド、最後の任務!
いつもながらの見終わった一言感想。
感無量…。
さて、ここから無駄に長いレビューにさせて頂きます…(^^;
まず気になったのは、ガンバレル・シークエンス。
だって、本作でボンドは引退してるって設定だから、お馴染みのアレやらないんじゃないかと思ったけど、安心安心一安心。
やっぱりアレで始まらないとね。
プレ・シークエンスはシリーズ最長の約20分。
それもその筈。二段構成。
開幕直後はマドレーヌの幼少時代。このシーン、前作『スペクター』のあるシーンでマドレーヌが語っていたもので、よくそれを今回の敵と絡めたもんだなぁ…と、感心。
やがて少女は麗しい大人の女性となり、命の危機もあったが、愛する男性と共に。
その男もこれまで幾度も激務や生死の狭間もあったが、愛する女性と共に。
マドレーヌとイタリアのマテーラで引退生活を送るボンド。
時間は幾らでもある。
その前にボンドには訪ねる場所が。
ヴェスパーの墓。
今も愛している。が、過去に別れを告げ、未来(マドレーヌ)へ。
…しかし、過去からは逃げられなかった。
そこで見つけてしまった。あの“タコさんマーク”…。
壊滅していなかった敵の襲撃。
でも、それよりボンドを苦しめたのは、マドレーヌの裏切り。
彼女の父親は奴らの仲間。
マドレーヌは一切の無関係と何か話を打ち明けようとするが…、ボンドは聞く耳持たず。
2人の別れ。
幸せは束の間。
てっきりあれから何年も過ごしたのかと思ったら、あの直後の事。
そして、5年後…
事の発端は、何者かによる一人の細菌科学者の誘拐。
ジャマイカで静かに暮らすボンドの元へ、長年の友人であるCIAエージェントのフェリックス・ライターが訪ねて来る。訪問の目的は言うまでもなく、科学者の救出依頼。
“無所属”の今のボンドだから出来る任務。
厄介な代物である事は承知だが、旧友たっての依頼を受ける事に。
まず、科学者救出の僅かな手掛かりを追って、キューバへ。そこであの因縁のスペクターの影が纏わり付く…。
そこで掴んだ謎の“ヘラクレス計画”。人のDNAを操作出来る計画で、悪人の手に渡り組み換えれば、恐ろしい兵器にもなる。それが狙われた。
そして、それにはMI6やMが何か関わっていた。
その渦中で、マドレーヌと再会。
今度こそスペクターと決着…いや、思わぬ敵が立ち塞がる。
ボンド最大の危機、試練、最後の闘い…。
フィナーレを飾るに相応しい、迫力と重厚感たっぷりのアクションと、エモーショナルなドラマ!
恒例プレ・シークエンスはマテーラでのカー&バイク・アクション。ボンドカーことアストンマーティンが大活躍!
キューバでは、2人のボンドガール…いや、“007”とボンドガールが華麗なアクション。
“ヘラクレス計画”を巡って対立する元上司と部下。
二度と会う事は無かったと思ったボンドと獄中のブロフェルド。消えぬ憎悪。
今回の黒幕とマドレーヌの関わり。
ボンドをも翻弄する。
クライマックスの舞台は、日本では絶対インポッシブルな北方領土近海の島。スリルと各々の思惑、感情が交錯。
そして、ボンドとマドレーヌの愛…。
歴代最長の15年。
さすがに50歳を超え、就任したばかりの『カジノ・ロワイヤル』と比べると身体のしんどさは目に見えて分かる。
それが人間味を感じる。
歴代ボンドではあまり描かれなかった、ボロボロに傷付き、悲しみ、苦悩…。
それが人間臭さを感じる。
それら全てを引っ括めて、全く新しいダニエル・ボンドだった。
それを体現したダニエル・クレイグ、最後まで魅せてくれた。
身体を張ったアクションも、熱い演技も。
M=レイフ・ファインズ、マネーペニー=ナオミ・ハリス、Q=ベン・ウィショー、タナー=ロリー・キネアーらレギュラーメンバー。やはりこのメンバーが再び集い、一丸となってボンドをサポートしてこそ!
『慰めの報酬』以来のフェリックス=ジェフリー・ライト。彼にも見せ場が…。
前作『スペクター』から続投のブロフェルド=クリストフ・ヴァルツとマドレーヌ=レア・セドゥー。ヴァルツは前作の総黒幕の存在感から異様な不気味さへ。セドゥーはボンドガールというよりヒロイン…いや、運命の女性という魅力をさらに増した。
新キャラは、3人。
まず、007。…え? 007? そう、007。
ボンドが去り、穴が空いた“007”に新なエージェント。ノーミ。敏腕で、先輩にも勝ち気。“007”は永久欠番と思ってた?
キューバでボンドに協力。新米エージェントのパロマ。任務開始前は頼り無さげだけど、いざ任務開始したら大したもの。しかも、抜群の戦闘能力。クレイグと『ナイブズ・アウト』でも共演したアナ・デ・アルマスちゃんが魅せるドレス・アクションがキュート&美しくし過ぎる~! 本当に訓練3週間? 出番僅かなのが残念!(スピンオフ希望!)
今回の敵は、サフィン。
彼の目的の始まりは、復讐。
家族をマドレーヌの父親に殺され、その報復としてマドレーヌの母親を殺害。が、氷の海に落ちたマドレーヌを助け、トラウマを与えた。
スペクターによるヘラクレス計画を横取りし、逆にスペクターを抹殺するという頭脳派。
それどころか、人類を標的にする狂気も…。
ラミ・マレックが抑えた演技で悪役を怪演。
まあ確かにサフィンはとんでもない事をやってのけた。
家族を殺された少年が復讐を達成した。
ボンドさえ出来なかったスペクターの壊滅を果たした。
しかしその先に辿り着いたものは、どのイカれた狂人と同じもの。
こういう奴らの企みを阻止する為に、ボンドがいる。
宣伝では最凶の敵なんて触れ込みだが、思ってたより小物。ダニエル・ボンドでは、愛着度でブロフェルド、次はル・シッフルとシルヴァだったかな。
監督はキャリー・ジョージ・フクナガ。
ドラマ作品が多いこの監督にとって、大作アクションは初めて。見事な手腕を発揮。シリーズ最長の2時間40分超えではあるが、じっくりと見れた。
また、監督は日系アメリカ人。能面、着物風服、庭園、畳、正座…監督がこだわったという和のテイストが嬉しい。
スケール感あるロケーションと映像。
それを盛り上げる初参加のハンス・ジマーの音楽。
歴代最年少で担当のビリー・アイリッシュによる主題歌は悲壮感漂う。
なるほど、悲しい訳だ…。
大抵ボンド映画は苦闘であっても、バッドエンドで終わらない。
ところが、本作はまさかの…
賛否両論ありそうだ。
だって…
これじゃあ『女王陛下の007』の逆バージョン。
しかし、思い切った事をやったとまたまた感心もした。
マンネリ打破で開始したダニエル・ボンド。それは最期まで。
あの感動のラストは、彼への最大最高の称賛。あまりにも悲しいが、これ以上ない。
これまではプレイボーイ・スパイ。が、ダニエルが演じたのは、一途な愛に生きた男。
マドレーヌが娘に父の事を話すラストのこの台詞、シリーズの名台詞に目頭熱くなった。
「ボンド、ジェームズ・ボンド」
エンディングの最後に“リターン”の文字。
でも、これでダニエル・ボンドとお別れと思うと本当に寂しい。
これから10年、20年と経ち、歴代ボンドたちと語り継がれるだろう。
ダニエル・ボンドは永遠に。
【ネタバレあり】鑑賞した直後の率直な感想
自分が前作を見てないため、意味不明なところがいくつかあったのですが、それにしても、マドレーヌがジェームズボンドとの子どもを隠していたのが意味がわかりませんでした。
後日、みなさんのレビューと前作とあわせてもう一度観てみたいと思いました。
もし、前作を観てない方には、ぜひ観てから行くことをおすすめします。
前作観たかどうかにかかわらず、残念だったところは、悪役の微妙な日本かぶれな描写と、
最後「ジェームズボンドは戻ってくる」みたいな続編を匂わす終わり方に少々シラけてしまいました。(これで完結でもよかったんではないだろうか)
あと、この作品は164分と実際長いのですが、それ以上に長く感じてしまいました。
観る前のトイレは必須です。
よかったところは、マドレーヌの女優さんが、とても若く魅力的に見えたのですが、1985年生まれということを知って驚きました。ボンドとあまりに歳の差が離れすぎだろ、と思ってたからです。
また、そもそも緊急事態宣言明けで、久々(1年ぶり)の映画館での映画鑑賞ということで、とても感慨深いものがありました。
総合的にまあまあ楽しめたので星3にしておきました。
007最期
前作からの続き。子どもの時に目の前で能面男に母を殺された記憶に苦しむマドレーヌ。イチャつく引退ボンドは元カノの墓参りで爆弾で殺されかけるもボンドカーで逃げ切り怪しいマドレーヌを列車に乗せ別れる。5年後、旧友らがボンドを訪れ世界を救ってくれと。新人エージェントとスペクターパーティーに潜入し罠と知るもスペクター全員怪死。細菌兵器科学者を連れて飛行艇で脱出するも裏切り者により旧友を失う。命からがら海底から逃れロンドンMI6へ帰還。MやQほかと再会し黒女007らと任務へ復帰。能面で脅さたマドレーヌは医師として目ん玉通信機くり抜いたスペクター総裁への尋問でボンドと再会するもサフィンの指示どおりボンドを介して総裁殺しに加担。マドレーヌを訪ね娘がいることを知りヨリを戻す。サフィン一味の強襲でマドレーヌ母娘を奪われる。空軍輸送機で向かうは日本近海のロシア小島。新兵器は電磁波ウオッチと潜水グライダー。潜入した新旧007は毒草工場の破壊をマドレーヌ母娘を盾に抵抗するサフィン一味。母娘を救出しいよいよミサイル攻撃を指令するもサフィンとの最終戦で細菌兵器をうつされマドレーヌ母娘との再出発を絶たれたボンドは施設へのミサイル攻撃とともに爆死。旧友たちによる別れの儀式。この世に残したのは同じ青い目の娘。終わり。James Bond will return
シリーズ中で最も期待外れな出来に…?
109シネマズ大阪エキスポシティ IMAXレーザーで鑑賞。
結論から言うと、とても期待していただけに、とても残念な出来だと思いました。
トレーラー映像から感じられる「約束された映画」感、Rotten Tomatoesの上々な出だしから、「これは間違いない!」と確信し、いざ鑑賞…
『カジノ・ロワイヤル』にも匹敵するような最高のオープニングでした!
「ボンドは引退しているのだから、最初のガンバレル・シーンはいらないんじゃない?」
「『慰めの報酬』で区切りがついたのだから、ヴェスパーを持ち出すのはもういいんじゃない?」
などと思ったりしましたが、主題歌が始まる直前まで、興奮と切なさが混じり合い、これまでのボンド映画とは一線を画そうとする監督の試みも感じとれました。
アクションやカーチェイスシーンは『慰めの報酬』のような、ぐちゃぐちゃで何が起こっているか分からないものではなく、予告編動画にあった、アストンマーティンに乗っているボンドとマドレーヌが四方八方から敵に囲まれ、至近距離から銃撃される場面は、とても緊迫感がありました。
主題歌への入り方も、これまでにない斬新さで驚きました。
「これは、ひょっとすると『カジノ・ロワイヤル』『スカイフォール』を超える傑作になるかも…!」
…しかし、ここまでがこの映画のピークだったと思います。
まず、主題歌ですが、歌声は美しいのですが、とても暗くて切なく、これまでのダニエル・クレイグ シリーズにあったような壮大で力強さがなく、「大丈かな?」と少し不安になり始めました。
そして、映画が進行するにつれて…
「あれ… この映画…. おもしろくない」
主題歌の前と後では、まるで別の監督が撮ったように感じました。
壮大なテーマや終盤の舞台のスケールの大きさにもかかわらず、内容があまりなく、また、ほとんど全ての登場人物が薄っぺらく感じるのです。
ストーリーの展開や登場人物の行動が場当たり的、突発的で、なかなか感情移入がしにくく、今回のボンドはシリーズの中でも最も感傷的で人間味があるのですが、なぜかあまり心に響いてきません。
『カジノ・ロワイヤル』では涙腺が崩壊したのに、今作は最後まで涙が出ませんでした。
例えばですが、身柄を拘束されているブロフェルドと面会中のボンドが、突然ブロフェルドの首を絞めて殺そうとします。
いきなりの行動で、当惑しました。『スペクター』のラストで、ブロフェルドと対峙した際に選択したボンドの行動は一体何だったのでしょうか。
また、Mが、ボンドの非難に対して、ボンドと決別してしまうのではないかと思えるほど逆上するのですが、しばらくして、再会した後は、何もなかったように話し合っています。
重箱の隅をつついているような気がしますが、このような登場人物の一貫性のなさが気になり、なかなか作品に没入することができませんでした。
今回のヴィランも影が薄く、『スカイフォール』のように、凶悪ではあるが、同情してしまう、印象的な悪役にはほど遠く感じました。
それに『スカイフォール』では、ヴィランを生み出す原因となった人物は罪をつぐないましたが、今作の災の発端となった人物はお咎めなしでいいのでしょうか。
またまた『スカイフォール』ですが、ラストのボンド邸とその周辺での攻防は、比較的狭い空間であるにもかかわらず、とても迫力のある映像に仕上がっていました。
今作の終盤に登場する要塞はどうでしょう… スケールは大きいのに、特に印象に残るものはありませんでした。
(要塞は、『007は二度死ぬ』の原作に出てくるブロフェルドのお城を参考にしているのでしょうか)
鑑賞し終わった後、「本当にこれでダニエル・クレイグ シリーズが終わってしまうのか…」という、とても残念な気持ちになってしまいました。
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を見終わったときと同じような感情です。
少し煮えきれなかったかな、、
007シリーズ、ボンドのスマートなカリスマ性が今回は少し足らなかったかな。。
優しい、普通のオジ様に映りました。
かと言って残念ではないのですが、、
ラストは寂しかったなぁー
ブルーアイが素敵なボンドだった
有り難うは言いたいかなぁ〜
クレイグ・ボンド、これにて完結!(ややネタバレあり)
上映時間を見ずにチケットを予約したら、予告編込みでまさかの3時間!
トイレが不安だったので、2時間前から水分と食事を控えて、万全な準備を整えてから、いざ劇場へ。
結果的にトイレの不安は杞憂に終わり、いかにもクレイグ・ボンドらしいストーリーとアクションを堪能した。
気づけばクレイグ・ボンドも誕生から15年。かのMCUのアベンジャーズが「エンドゲーム」で見事な終焉を迎えたように、本作はどんな形でボンド・サーガを終わらせるのか、期待はかなり高かった。
クレイグ・ボンドは、冷静とは程遠い直感的かつ激情型のキャラクターという印象があった。
が、しかし、傑作「スカイフォール」でキャラの再構築が行われた。深い孤独と絶望を乗り越え、クレイグ・ボンドは新たな人格を手に入れたように思う。
前作「スペクター」と本作は、まさにアベンジャーズの「インフィニティ・ウォー」と「エンドゲーム」のように、不可分の作品となっている。
本作単体だとキャラ設定を理解するのは相当難しいだろう。
作り手も、本作で新規のボンド・ファンを獲得しようとは思っていないのかもしれない。
ネタバレはできるだけ避けたいので、ストーリー云々は横に置いておいて、個別の感想を。
◆パロマ(アナ・デ・アルマス)のキャラ設定が想像していたものと全く違っていた。この人とは次の007でもまた会えそうな気がする。
◆ノーミ(ラシャーナ・リンチ)の活躍をもっと見たかった。ストーリー上やむを得ないとは思うけれど、むちゃくちゃ優れたエージェントのはずなので、彼女の活躍も次作のお楽しみということになるだろうか。
◆Q(ベン・ウィショー)の困り顔は本作でも健在。
◆マネーペニー(ナオミ・ハリス)はほぼ目立った出番なし。
◆マドレーヌ(レア・セドゥー)、かっこ良かった。彼女とボンドとの関係が本作の肝になるので、まさに八面六臂の大活躍。
改めて、ダニエル・クレイグさん、15年間お疲れさま。
次は「ナイブズ・アウト」の続編で会えるのかな。
そっちも楽しみにしています。
さて、次のボンドは誰が演じることになるんだろうか。
本作の設定をそのまま活かすのか、改めてリセットするのか。
それもまた楽しみのひとつとして。
クレイグのボンドよ、永遠に
カジノロワイヤルから始まったクレイグ版ボンドの完結編。
序盤から素晴らしい景色とアクションの連続で、007らしさ全開の本当に素晴らしい作品だった。
特に新米スパイのアナ・デ・アルマスがキュートさ、強さを兼ね備えており素晴らしかった!
出番が予想以上に少なかったのと、悪役の動機がもう少し欲しかったところが少し残念だったが、シリーズ最終作にして最高の作品だったと感じた。
マドレーヌとの最後のやり取りは映画史上に残る名シーンではないだろうか。
愛する人との時間を本当に大切にしていきたい。
ダニエル・クレイグ本当にありがとう。
そしてお疲れ様。
2.5寄りの3かなぁ。
007シリーズだと思わなければ、まあうん。ありがちなスパイ映画?という感じで悪くない。
ただあくまでこれは007。
007は死んではダメだし女性にスマートでないのもイマイチだし、なんかこれじゃスパイ映画じゃなくてタダの恋愛映画ちょいスパイスにスパイ物?みたいな。
話としてはつまんなくない………つまらなくはないが面白くもなく冗長で、Qが結構出てるのに新しい道具もなし。
いや、一応でてきたの?あれ新しい道具?一応出しときました〜感がありありで後任の007は黒人女性。
007はさ、あくまで、、、というセオリーを尽く無視したのね。新しい007的な?
でもなーファンは007にそんなこと求めてない。
新しい道具美しい女性のとワンナイト、スマートな事件解決。これが007なのでは?!
最後のシーンでみんなでお酒飲んで007に……とか、言ってるけど最後の最後まで、あのシーンのボンド用のグラスが空になってるシーンとか、娘の兎ちゃんがいつの間にか娘の部屋にある、とかそんなシーンが流れるんだろうな?と待ってました。
うーん。007観に行ったたけどダニエル・クレイグがなんかスパイ風味の恋愛映画にでてるな、という感想が正直なところかな。
評価高いの………不思議。
これがダニエル・クレイグ最後かぁーと思うと、悲しいですね。
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