「シリーズ最終作にしては力不足な1作。」007 ノー・タイム・トゥ・ダイ ジョイ☮ JOY86式。さんの映画レビュー(感想・評価)
シリーズ最終作にしては力不足な1作。
カイル・クーパーを思わせるアバンの美しさは10000点。
文句なしに素晴らしかった。
アナ・デ・アルマスとの息の合ったバディアクション、これも最高だった!
が、中盤以降はどうしてもダレでしまっている。加えて映画自体長く、テンポ悪いので散漫な印象。
そもそもこの物語は必要だったのだろうかという疑問が残る。蛇足にしかなっていない気がしてならない。
人間 ジェームズ・ボンドを描くにしても、もう少し脚本はどうにかならなかったのだろうか?
猜疑心からの思い込みで最愛の恋人を捨てる展開は、007としてどころか男としてクズすぎる。クライマックスの展開も、人としてあまりに無責任に感じた。
アクション映画としても実に中途半端な出来だし、敵役は全く魅力がないし、ボンドの深掘りもむしろ好感度を下げてしまっている。
御涙頂戴のラストも演出がクドすぎる上、ドラマ自体も飲み込みにくいので全く感情が動かなかった。
クレイグ版ボンドのラストを飾る作品にしては、監督の技量があまりに力不足だったのではないだろうか。これまで一定の評価を受けていたシリーズなだけに何とも勿体無い。
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