劇場公開日 2023年11月17日

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「ダニエル・ボンドお疲れ様!でもボンドシリーズとしては60点」007 ノー・タイム・トゥ・ダイ 星のナターシャnovaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ダニエル・ボンドお疲れ様!でもボンドシリーズとしては60点

2021年10月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

萌える

コロナによって公開が再三延期になって予告編だけで
すっかり観た気になってしまってた本作。

本作の出だしから、ガラス窓から観える不穏な男の姿。
次に何が起こるのか??と言うドキドキ感は
文句なく伝わってくるし、映画としては十分面白い!
世界遺産の街での派手なバイクアクションに、
毎度おなじみアストン・マーティンの軽快な走りや
ジャマイカでの女性エージェントと共闘するアクションシーンは
今まで以上に女性たちも強くてカッコ良い!!

最後の方の舞台が北方領土のどこか?だったり
畳や神社、日本庭園等の装飾が画面に出てきたり
何より、ラスボスが壊れた能面を付けて出てくる所など
日本文化の欠片を散りばめた本作
ぜひ大きな画面の映画館で楽しんで下さいな!!

で、月に8回ほど映画館に通う中途半端な映画好きとしては

う~~~~ん 切ない、苦しい。

ダニエル・クレーグ、最後の「ボンド」と言う事で
そこをどう受け取るか?
これはもう、007シリーズへの思い入れの
個人の差異によって違ってくるのかも~~

私は年齢的に007の映画は「寅さん」シリーズと同じく
わざわざ映画館へ行くまでも無く半年待って
そのうちテレビで観ればいいや、と言う程度の映画でした。

それがダニエル・クレーグの
カッコ良さエレガントさに魅了されて
改めて2作目から映画館に出かけたファンなので
ダニエル・クレーグの最後の作品としては
容認したい気持ち半分、
「ジェース・ボンド」はそれやっちゃ駄目だよな!!
の気持ち半分でかなり複雑です。

役者が自らの努力で「ジェース・ボンド」となった
ダニエル・クレーグには100点満点を贈りたい!!(笑)

でも、「ジェース・ボンド」映画としては
それは絶対無しでしょう!!
と言う領域に踏み込んだ本作は
「ジェース・ボンド」ファンとしては60点になってしまう。

ダニエル・クレーグと言う稀有な俳優が
「ジェース・ボンド」に取り込まれ
「ジェース・ボンド」として生きてきて
ついに「ジェース・ボンド」から卒業すると同時に
「ダニエル・クレーグ」と言う俳優から解き放たれる
「ジェース・ボンド」が21世紀の新しい価値観の中で
どの様に進化するのか?
次回作が楽しみな様な怖い様な~~~

次の作品では「頑張れ!ジェース・ボンド」!と
応援するのかもしれないね~

星のナターシャnova