劇場公開日 2023年11月17日

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「ダニエル版ボンドの花道に相応しい作品!」007 ノー・タイム・トゥ・ダイ ごーるどとまとさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ダニエル版ボンドの花道に相応しい作品!

2021年10月16日
iPhoneアプリから投稿

ダニエル版ボンドはこれまでのジェームズ・ボンド像とは異なっていたので1作目から賛否はあったし正直私も馴染めなかった部分はあったけど…もうそんなモヤモヤを全部吹き飛ばしてくれました!いいんです、これで!!

人間臭さが全面に出ていたダニエル・ボンドらしい終わり方。過去5作と上手く繋げていてちゃんと5部作絵巻になってましたね。ちらっと前任Mの肖像画が映るのも嬉しかったです。
いやもっと昔の、ショーン・コネリー時代の小ネタもちらっと挟んでいたりオマージュもたっぷり。
クスッと笑えるユーモアもあって「スペクター」でガッカリしちゃった方も是非観てください。もう失望はさせません!
個人的にベン・ウィショーのQは性癖に刺さりまくるので今作は料理までしてくれてキュン♡でした。が、ちょっと痩せました??
アナ・デ・アルマスは可愛い過ぎるし背中の開いたドレスも素敵でしたね。もっと出番あるのかと思ったけどあの颯爽とした去り方が良いのですね。去り方見習わなきゃ。
レア・セドゥもMIPなどの印象でクールな女優さんというイメージでしたが情感たっぷりに演じられていてこのシリーズで大好きになりました。
ラミ・マレックは悪役に徹していてフレディのキュートさは微塵も無くただ憎たらしかったです(笑)。

イタリアやジャマイカ、キューバ、そしてお馴染みロンドンの美しい景色が大きなスクリーンに映ると(これこれ、これを待ってました!)って長く待たされた分、感慨もひとしおでした。やっぱりスクリーンの大きさは大事。

もちろんアクションやガジェットの迫力や楽しさも大満足。本当にあの「スペクター」はなんだったんでしょうか?

ラストのアレコレに賛否両論あるのは至極当然でしょう。古くからのシリーズファンだからこそ邪道のように思われるのはわかります。

でも私はアレで良かったです。人間ダニエル・ボンドだからこそ女性を愛し◯◯も◯◯た。そして…。
あー今思い出しても涙が。
劇場では007でこんなに泣いたことある?っていう位に泣きました。

ありがとう、ダニエル・クレイグ。
あなたのボンドは永遠です。

次作からキャスト一新されちゃうのかなぁ。
Mにマネーペニーにタナー、良いチームだったから変わらずにいてはしいなぁ。せめて、せめてQは、ウィショーは続投してほしいなぁ(熱望)。

ごーるどとまと