「全体的に面白いけど…」007 ノー・タイム・トゥ・ダイ mochiみかんさんの映画レビュー(感想・評価)
全体的に面白いけど…
約3時間で長いけど、あっという間でした。
少なくとも前作のおさらいは必須です。
前作からのボンドガールがもったりとしたイモくさい子なので残念です。大人の色気満載のボンドと並ぶと叔父さんと姪っ子にしか見えない。ボンドガールは街で見かけた可愛い子レベルでは見ていてつまらない。
息を飲むような美女でないとボンドとは釣り合いが取れない。
スカイフォールのエブリン?(名前合ってるかな?シルヴァの女)や、モニカ・ベルッチみたいなゴージャスな美女が良かった。
ちょっとしか出なかったアナ・デ・アルマスは凄く良かった。ボンドは女として見てるけど、アナは初仕事でいっぱいいっぱいでボンドを全く意識してない。
テンパって勢いよくボンドの服を脱がせたり、お酒をがぶ飲みしてボンドが若干引いてたのも良かった。
今までモテまくり人生、女は言いなりのボンドからしたら凄く新鮮に映ったと思う。
ボンドの仕事に理解を示さないマドレーヌよりずっと魅力的。キュートで仕事はきっちりこなすし、後腐れもない。
あんな子いたら絶対落ちない男はいないと思う。あの子に振り回されるボンドが少し見たかった(笑)
マドレーヌとのシーンはボンドが裏切られたと思って電車でお別れのシーンは良かった。
そこはダニエル・クレイグの演技力で持ってたと思う。
悪役サフィンはダニエル・クレイグに完全に貫禄負けしてたのと、設定がいまいちだったのでちょっと残念。もっと凄みのある人がやるか、キャラクターを深掘りしてあげれば良かったと思う。ラミ・マレックが少し可哀想と思ってしまった。
新しい007とか、Qのボーイフレンドとかmetoo運動の影響か、多様性を求めてるのか、映画はファンタジーなんだから、そこにリアルは求めていないし、妙にシラけた。
ちょっと忘れたけど、ノーミが『やっぱり007はボンドが名乗るべき』で、Mが承認ってそこも違和感。学級委員決めるみたいに決まるんかーい!って観ながら心の中で突っ込みました。
ボンドに子供がいたってのも見ていて冷めてしまった。ボンドも人の子、家族で穏やかに暮らすのが憧れだったのか?
なんというか、そこは見たくなかったというか、見なくても良い裏側まで見せられた気分で興ざめだった。
あとは主役が死ぬっていうまさかの禁じ手。
禁じ手使ってまでも最後にしたかったのだろうと思うと複雑な気分。
もっと余韻を残して欲しかった。箱が豪勢で箱を開けたら中身がショボいプレゼントをもらった時のようながっかり感。
007は普通のアクション大作とは別格だと思ってたのに、格が下がったような気がした。
最後にJAMES BOND will be returnって書いてあったけど、次回まさかの主役が女とかないよね?もう不安しかない。
こんなにディスっているけど、まあ楽しめたことは確かです。
個人的には南の島でヨットで魚釣って一人自然の中で悠々自適に暮らすボンドのシーンがサービスショット満載で目福でした。ありがたや(笑)
納得出来ない部分も多々あるので、もう一度観に行くつもりです。ブルーレイも絶対買うし。
文句言いつつも、やっぱり007好きなんだな~