「007 最後の闘い」007 ノー・タイム・トゥ・ダイ くぼたんさんの映画レビュー(感想・評価)
007 最後の闘い
隠居生活で、愛人マドレーヌと、いつまでも一緒に過ごせたのに!お互い相手の過去を知ろうとしなければ‥過去を忘れ生きなおすことの、リスクの大きさよ。映画を見終わって、オープニングを見ると人生の苦さが満ちてくる。オープニングのマドレーヌの記憶、雪に閉じ込められた逃げ場のない恐ろしい日本の能面に凝縮された、不気味な、美しさで幕を開けると、あなたは、もう画面から目が離せない。あっという間の三時間ノンストップ。全編に流れる老いた007の一人の男としての愛が、無惨に踏みにじられる様に、なんとも言えない悲しさを感じる。大舞台なのに、敵役の憎々しさ、毒々しさがあまり感じられないのが残念。ミスターホワイトとボンドの面会の部分の狂気、カツコーのセリフには、ぞっとする。悪とは、狂気的なもの、まがまがしいものだと感じさせるに十分だ。相手のマドレーヌ役、レアセドウの自立的な女性は新鮮で魅力的だった。映画館でこの映画を見れて良かった❗
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