「シリーズ映画への愛着とケジメ」007 ノー・タイム・トゥ・ダイ シューテツさんの映画レビュー(感想・評価)
シリーズ映画への愛着とケジメ
ダニエル・クレイグ版007の完結編ということで、堪能させて貰いました。
ちょっと歴代俳優のジェームズ・ボンド期間と作品数を調べてみると下記の様になっていましたが、意外にも期間で言うとダニエル・クレイグが最長で、役柄的に肉体面ではかなりきつかったことでしょう。最後まで本当にご苦労様でしたと言いたいです。
・ショーン・コネリー:9年間6作品
・ジョージ・レーゼンビー:1作品
・ロジャー・ムーア:12年間7作品
・ティモシー・ダルトン:2年間2作品
・ピアース・ブロスナン:7年間4作品
・ダニエル・クレイグ:15年間5作品
この長いシリーズで沢山ファンもいるだろうけど、こんな変則的なシリーズとなると一口に“007ファン”といっても世代もこだわりも多種多様な訳で、皆がそれぞれのこだわりで好き勝手な御託を並べるのでしょうが、私の様に一応初代から(全作品ではなく、かなりの作品を見逃しているが)観てきた人間でも、一言だけ言っておきたいのは、確実に映画は進化しているという事です。
年寄りの“昔の方が良かった”発言は無視して、今後も映画はどんどんと進化し続けて行くのだと思います。次はどんな風に進化するのか楽しみですが、初代世代ファンがボケない程度に少し期間は空けて下さい。
ライバルの『ミッション:インポッシブル』シリーズも22年間で6作品が作られて、まだ完結していませんが、本作の様にトム・クルーズも誰かにバトンを渡すなどして、そろそろ良い幕引きをさせてあげたいものです。