「クレイグボンド forever!!」007 ノー・タイム・トゥ・ダイ さまつりさんの映画レビュー(感想・評価)
クレイグボンド forever!!
個人的にリアルタイムでずっと追い続けていた初めてのジェームズ・ボンドが完結してしまった。
今作のラストは思わず涙涙。007で泣くとは思っていなかった。
自分の007との出会いはニンテンドー64のゲーム「ゴールデンアイ」。黄金銃を使うと一発で敵を殺せる名作ゲームだ。
ゲームで興味を持ち、何となくピアースブロスナン演じるボンドを追っかけ、ある時過去作のDVD BOXを大人買いしてショーン・コネリーからのボンドを振り返った。
カジノロワイヤルに始まったダニエル・クレイグのボンドはこれまでのボンドと違いとても人間的だった。ほとんど時を同じくして始まったMCUシリーズのメインキャラクターたちが大富豪だけど鉄の心臓(アイアンマン)、アメリカの英雄だけど改造人間(キャプテンアメリカ)と心に葛藤を抱えながらヒーロをしているのは007なのに愛した女を引きずっている姿は共通していたのかもしれない。
ヴェスパーという愛した女との死別を引きずり、マドレーヌでその過去を上書きできるのかというところから怒涛のラストへの展開は完璧すぎて非の打ち所がない。
エンタメ世界はアメコミ全盛。MCUとDC以外のヒーローはトム・クルーズ、ドミニク・トレット、007しか現状いないと思っている。
アマゾン傘下に入ったMGMとブロッコリさんはまた新たな007を楽しませてくれることは間違いだろうが、本当にありがとうクレイグボンド!!!