「面白かったと言い切れない自分がいる」007 ノー・タイム・トゥ・ダイ ろびんさんの映画レビュー(感想・評価)
面白かったと言い切れない自分がいる
高校生だった時にWOWOWの007一挙放送がきっかけでシリーズのファンになって10年ほど経ちました。今回映画館へ鑑賞に行けたので自分なりの感想を書いていければと思います。
正直に言うと、「いい作品だった!」とは言えなかったです。このモヤモヤをなんとか言語化していきたい。
まず、今作はダニエルクレイグがボンド役を務める最後の作品ということだったのですが、そこに関してフィーチャーされすぎなのでは?と感じてしまいました。これまで、何度もボンド役は交代してきたのに、過去にここまで降板が騒がれることってあったのでしょうか?その理由はよくわかりませんが、僕にとっては単純にボンドの中の人が変わるだけだったので、違和感がありました。
なんというか、脚本や演出が「ダニエルクレイグ最後だからねっ!」ていう感じがして、ボンドの魅力に浸れなかったような気がします。
私の中では、ジェームズボンド>役者という感覚があって、だからこそ007が長寿であり続ける理由だと思います。役者を観に行くのではなく、あくまでジェームズボンドを観に行くわけですよね。それが今作は逆だったのかな…と。
これだけ役者に焦点が当てられちゃうと、今後の作品の人気に影響が出そうで心配です。常にダニエルクレイグと比較され続けるわけですから…。
なので、クライマックスも「ジェームズボンドの最後」ではなく、「ダニエルクレイグの最後」て感じだした。みなさんはどうでしたか?