「ダニエル・ボンド、フォーエバー!!(ネタバレなしには書けない)」007 ノー・タイム・トゥ・ダイ じょぉさんの映画レビュー(感想・評価)
ダニエル・ボンド、フォーエバー!!(ネタバレなしには書けない)
そもそもこのシリーズは、アクションエンタメの手法のなかに新たなスタイルを持ち込んだ素晴らしいもの。
リアルタイムとしては、ロジャー・ムーアの後半から見ている。
間に様々なアクションエンタメの潮流が生まれ(ダイ・ハード、ボーンシリーズ、ジョン・ウイックなど)ダニエル版は、今までの方向を変え、どちらかといえばボーンシリーズのようなリアルで人間臭い超人ものとしてリブート。
それがダニエル・クレイグの魅力と相まって一番好きなボンドシリーズとなった。
ガジェットやヴィランのケレン味なる要素も少しだけ復活させてボンド映画らしさも維持しつつ、それまでとは一線を画しながらも素晴らしいシリーズであった。
完全に続きものというのもボンドシリーズで新鮮!
ノー・タイム・トゥ・ダイは、ダニエルボンドの最終章。
ボンドに少々、周りのキャラにウィットに飛んだ会話や行動を交えながら(これがクスッと笑える素晴らしいスパイス)、手に汗握る数々のアクションシーンや照明の妙などで2時間40分なんて感じさせなない小気味良さ。
恋人や家族への愛がを絡ませながら先の展開が読めない飽きない流石の展開であった。
惜しむは、キューバで登場したアナ・デ・アルマス演じる新人CIAエージェントのパロマ!
もっと見たかったよ!
登場時の自信に満ちた美しさとは裏腹に初任務で緊張してるとか急にgキュートな表情して笑わせる。
素晴らしいドレス姿と新人らしい危ういドキドキ感と、的確な行動力のギャップ萌え!
布少ないドレスとヒールで走る撃つ格闘するお姿の素晴らしさ!
無茶な行動まで上手くいって、パロマ主演ででスピンオフを見たいくらいな超弩級の魅力!
予告編でどうも1場面しか出てないような感じだったので出番少ないのではと思っていたのだが、死なずに任務を全うしていたのはよかった。
他の脇を固めるキャラも良かった。
いつものMI6のレギュラー陣一人一人にちゃんと見せ場がある。
すぐに死ぬかと思ってたらどっこい活躍する計算高く終始クールな女性007。
いつもの地味なCIAエージェントの気骨。
実は、敵側だったボンドファンの CIAエージェントのはしゃぎぶり。
敵側の義眼の男のターミネイターっぷり。
誘拐された科学者のひょうひょうとした面白キャラ。
意外と、静の演技で魅せたラミ・マレック演じるサフィンの日本文化好き要素。
またアクションがとても見やすくアクションが浮いた展開にならないのもいい。
フクナガ監督の腕前が冴え渡る。
いい男、美女、カーチェイス、ガンファイト、航空 、海洋、ミサイル発射、ガジェット活躍、世界をまたにかけたロケーションの魅力とボンド映画の醍醐味も満載!
そしてラストの衝撃!
今までのボンドならなんとかギリギリのタイミングで脱出してるだろ!!
あの場面では颯爽と再びパロマが現れ、ボンドを救って一件落着!
マドレーヌや娘とは会えなくなるので、愛は秘めつつ前向きにパロマといい関係になっちゃう超ポジティブシンキングでエンド!!みたいになっても、自分的にはよかったかな。
だって、ボンドは死なない!死んでる場合じゃないんだから!!
クレジットを眺めながら、衝撃のクライマックスの整理がつかず悶々としていたら最後の最後、いつものあの文字「James Bond will Return」
救われましたよ。
もちろんシリーズが終わるとは思ってないけど、あの一文には救われた。
ダニエルボンド卒業で、シリーズに新風を送り込みながらも素晴らしいものになったので、次が、次も、大変だと思う。
ハードル上がりすぎたボンドシリーズ、完全リブートするんだろうけど次回作も期待!!
でもやっぱりダニエルボンドの新作はもうないのは寂しいな。
アクションも笑いも映像もストーリーもサプライズも大満足のまさに集大成な作品でした。
ちなみに
このところ映画館に行くのは少ないが久々のとしまえんレザーIMAXの映像はやっぱり素晴らしく、特筆したくなる音の素晴らしさにも酔った。