劇場公開日 2018年5月18日

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「モンティパイソン的なきつめのジョークでやるウサギ版トムとジェリー、よくこれで原作の出版社からOKでたな…」ピーターラビット 閑さんの映画レビュー(感想・評価)

1.5モンティパイソン的なきつめのジョークでやるウサギ版トムとジェリー、よくこれで原作の出版社からOKでたな…

2022年1月2日
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まずこの映画みて「ピーターラビットは原作読んだことないけど、こんなお話だったのか!」と書いてる方々へ。原作はAmazonのKindleUnlimitedでも読めるので読んでみては?(第1巻は無料。)私個人の原作の印象は、確かにピーターはいたずら好きなやんちゃな子だけどまだ母親に甘えたい盛りの5~6歳の男の子らしいやんちゃさという感じで、正に絵本・児童文学の主人公といった印象。この映画のように毒舌・皮肉たっぷりのブリティッシュ・ジョークや、デッドプール的な下ネタ・お下品ネタ、モンティパイソンみたいなノリで延々マシンガントークしている感じではない(笑)ましてマクレガーさんとダイナマイト投げ合ってのバトルアクションとか原作では絶対ない。
まあ原作絵本を忠実に再現してたら2時間もたなくて映画として成立しないし、観客受けを狙うならこの路線になるのは分からんではないけど、じゃあなんでピーターラビットで映画作ろうと思ったんだ(笑)映画史には数多くの原作レイプ作品があるけど、ピーターラビットは構想の段階で原作レイプにしかならないとわかりそうなものだが…。制作途中で「これ大ゴケするのでは?」と不安にならなかったのか…よく完成させたもんだし、原作の出版社もよくOKしたなと思う。
ピーターラビット原作という部分をすっぱり忘れてしまえば過激なトムとジェリーといった感じのドタバタコメディーでそこそこ楽しめなくはない。リアルな動物かと見間違うCGも非常にレベルが高い。一緒に見ていた4歳児もゲラゲラ笑っていたので、まあ子どもにも面白いのだろう。(お下品ネタとか考えると子どもに見せるべきか微妙なラインだけど。)もう1回見ることはないだろうイロモノ映画だった。

閑