「絶滅寸前の年齢制限なしドタバタバイオレンスコメディ」ピーターラビット ぷらさかさんの映画レビュー(感想・評価)
絶滅寸前の年齢制限なしドタバタバイオレンスコメディ
原作未読。
世界的名作を題材に、米英豪が合作したバカバカしいバイオレンスコメディ。
作中でピーターラビット自身がエクスキューズしてたように、若干倫理的にアウトな表現も見られるので、コメディであれ看過できない人もいるだろう。(実際英語圏でも批判を受け、配給元が謝罪した模様)
この手合いのコメディはもう、実写の人間VS人間じゃ子供も見れるように作るのは難しいし、トムとジェリーの類さえ新作映画というジャンルじゃ厳しいだろうし、年齢制限なしならほぼ絶滅寸前な気がする。社会風刺も込めたブラックユーモアのカトゥーンアニメは米国産に見られるが、あれらはドタバタバイオレンスコメディとはまた違う気がするし……。
だがこれが7月現在、2018年の英国No.3に位置するヒット映画なので、かの国には「原作信者」的存在より、この手のコメディを求める層の方が分厚いんだなぁ。自分自身思い入れのある作品にはついつい原作信者めいた感情を抱きがちなので、原作と映画の関係性については何とも言えないところはあるが。
ただこの手のコメディをメジャー系が年齢制限なしの実写でやるには、世界的名作の原作を隠れ蓑(あるいは炎上商法)にしないといけないという事なのかもしれない。このジャンル自体はPGやR指定つきで生き残るだろうから、悲観する事もないだろうけど。
と思ったら2020年続編公開決定だそうで。英国のキッズよかったね。
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