「殺伐メルヘンのどかなヤクザ映画」ピーターラビット オカマ声ちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
殺伐メルヘンのどかなヤクザ映画
どっちかって言うと……
有機栽培右翼マクレガーと武闘派集団ウサギ組は、日々、シマを巡って抗争が絶えなかった。
間に媒酌人ビアが入るもお互い聞く耳を持たず、抗争は激化の一途。
そんなある日、マクレガーが急逝し、シマはウサギ組の物になったように見えたが、それは一時的なもので、マクレガーの甥でインテリヤクザのトーマスがシマの跡目を継ぐ。
トーマスはハロッズ組の若頭のポスト争いにコネで敗れ、激昂して暴れたことで「叔父貴の田舎でシャブ抜いてこいや」と組を破門される。
トーマスは、ハロッズ組に復讐するべく、継いだシマを利用しようとするが、そこはウサギ組に荒らされた修羅の国だった。
トーマスはウサギ組を追い出そうとするが、ビアに「アイツ等も根は良い奴じゃけぇ。ここは手を打ってくれんかのお?」と請われ表面上は手打ち。
だが、水面下では先代以上に苛烈な戦いが繰り広げられてた。
特攻隊長ピーターは、長ドスのベンジャミン、妹の鬼神のプロプシー、鉄火場のモプシー、釘バットのカトンテールと共にシマに殴り込む。
もはや両者には「タマとったる!」の言葉しか無かった。
そして、ついに最終決戦。
決着はどちらかが死ぬ以外なさそうに思えたその時、ウサギ組のヤサが爆破。
その巻き添えでビアのアジトも大破する。
「ワレ!手打ったんちゃうんかい⁉ ワシを謀ったんか!」とビアに恫喝されたトーマスは古巣に戻るのだった。
意気消沈して戻ったトーマスを待っていたのは、自分を蹴落とした若頭が重圧に耐えきれず逃げたという知らせ。
ハロッズ組に戻るよう請われ、トーマスは元の鞘に戻るのだった。
一方その頃、やり過ぎた自分のせいでビアが地元を離れることを知ったピーターは、ビアを引き留めるにはトーマスが必要と、憎い敵と和解し、迎えに行く決心をする。
一人と一羽はビアの元に戻り、誤解を解き、兄弟の盃を交わし、本当の手打ちをするのだった。
こんな感じー。