「サリンジャーのことを知る」ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー redirさんの映画レビュー(感想・評価)
サリンジャーのことを知る
クリックして本文を読む
ライ麦畑はもちろん若いとき読んで英語版でも和訳でもいかにも新しい文体というか思ってることがそのまま書いてあるような小気味良さ、厭世の共感を味わっだと思う、ジョンレノン殺害犯が、ライ麦畑を読んでいたことも知っていたが、この本が出た当初も共感勘違いのあまりサリンジャーをスモークする人たちがいたこと、父親との葛藤、ユダヤ人であるからこその父親の人生観と息子との隔たり、などが背景に様々あり、戦争体験し、またユダヤ人強制収容所を目の当たりにすることが彼の作家生活や隠遁生活、精神の不安定に大きく影響していたことを知った。もっと破天荒な感じかと思っていたが、そうでもなく、真実をわかってしまうわかろうとする探究しようとする真面目な人にありがちな閉塞感が強く、ユダヤ人である父と自分が免れたホロコーストという如何ともし難い現実と現世の幻想に翻弄された人だったのかなと思う。
コメントする