ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!のレビュー・感想・評価
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ネイビー・シモンズ 金塊を奪還するならず者を恫喝せよ!
舞台は90年代、ボスニア戦争末期のサラエボ。
ナチスドイツが隠した金塊を湖底から奪う為、
ネイビーシールズのならず者達が陸・水・空で大暴れ!
という、なんとも景気のよさそうなアクション作。
監督は『イントゥ・ザ・ストーム』のスティーヴン・クォーレ。
原案・脚本・製作は仏エンタメ映画界の巨匠リュック・ベッソン。
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冒頭20分の大暴走アクションは楽しかったし、
クライマックスの金塊強奪作戦は「どうやって
湖の底から時間内に大量の金塊を運ぶ?」という
アイデアを意外にマジメに考案していたり、
微妙にインディ・ジョーンズ的謎解きも
混ぜ込んだりでちょっとワクワク。
アクションシーンではないが水中探索の場面も
見せ場になっていたと思う。水中に沈んだ街や
その教会などの風景は、幻想的で美しかった。
あと、正直おざなりのロマンス要素ではあったが
ヒロインを演じたシルヴィア・フークスも美人。
『ブレードランナー2049』を観た後だとチンピラ
2,3人程度は素手でノシてしまいそうに思えたが、
ここでは健気なヒロイン役。
そして誰よりJ・K・シモンズがグッド!
『セッション』『スパイダーマン』など、
相手を皮肉たっぷりに恫喝することにおいては
右に出る者がいない彼が(それ褒めてんの?)、
ここでも主人公たちを厳しく監視する少将を
茶目っ気たっぷりに演じ、最後は一番カッコいい所
も持っていく。“鬼の目にも涙”ってね。
こっちまでウルッと来てしまった。
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ただ、予告からは『特攻野郎Aチーム』のような
ユーモア満載の荒唐無稽アクションを期待してたが、
ユーモアや荒唐無稽さはやや遠慮気味というか、
J・K・シモンズ以外はユーモアに全力で
振り切れてない感じ。
水中アクションが主体となるクライマックスも、
序盤のアクションシーンほどに盛り上がらないし、
その合間のアクション的な見せ場も少ない。
CGバリバリの空中戦以外はせいぜい主人公らが
酒飲んでケンカしたり、敵部隊がチマチマと
追ってくる様子が映るくらい。
ところで、水中でのアクションシーンを観ると
いつも思うのだが、水中撮影って物凄く大変だと
聞く割には動きはニブいし見えづらいしで
費用対効果が高いとは言えない気がする。
他作品と比較すると本作のそれは上位の方だとは
思うが、それでもクライマックスに持ってくるには
あまりエキサイティングとは思えなかった訳で。
最後も『さあこの絶対絶命の状況でどうやって敵ボス
を倒すのか?』と思ったら……ええ~、そんなオチ?
もうひと暴れくらい欲しかったよネイビーシールズ……。
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前々からリュック・ベッソンの携わった
アクション映画がイマイチ好きではない自分は
(ユーモアセンスとドラマの軽さがどうも合わず)
過度な期待は禁物かもなあ、とも考えてはいた。
例外的に『アルティメット』『96時間』1作目は
好きなので、そんな出来だといいなとも思っていたが、
個人的な感想としては“その他大多数”の部類。
後味とJ・K・シモンズは良いので、まあまあの3.0判定で。
<2018.01.13鑑賞>
露骨に反ナチス反セルビアを描く駄目映画
そんなにナチスが憎いかね?というのがまず大きな感想である。
こんなダメ映画を創るとは!リュック・ベッソンも地に堕ちたものだ!
戦後の戦勝国史観ではとにかくナチスと日本は悪く描かなければ自分たちの正当性が崩れてしまうのはよくわかるが、ここ数年のナチス映画の急増は特に酷い。
さりげなくだろうが、あからさまだろうが、ナチスは徹底的な悪として描かれる映画を映画館で観ない月がないほどだ。
ナチスの財宝を隠した村の住人を森に連れて行って皆殺しにするシーンがある。
さすがに本作は娯楽作品なので直接的な虐殺の描写は避けたが、住民の悲鳴と機関銃の音、森の木々から漏れる光であからさまにそれがわかるようになっている。
近年反ナチス映画が多い理由をふと考える。
あまり知られていないがドイツのマスコミは結構左巻きである。
そして移民を制限しようとする政党「ドイツのための選択肢」は「ナチス」呼ばわりである。
ただ彼らにとっては残念なことにこの政党が近年支持率を伸ばしている。
つまりマスコミの論調と一般大衆の意見が乖離し始めている。
まるで我が国と似たような現象である。
そしてこのドイツ民衆の目覚めに危機感を抱いている資本家たちがハリウッドや欧米の映画業界に資金提供してこの手の映画を制作させているのではないか?というのが筆者の見立てである。
20世紀に入ってから2度も戦争を起こす国力があり、二次大戦後もヨーロッパで一番経済力があるのは結局ドイツである。
ある意味EUという組織はそんなドイツを封じ込めるための手段である。
イギリスのEU離脱に始まりEU自体の存続も危ぶまれる昨今とにかくドイツを封じ込めたいのだろう。
本作はドイツ自体では上映されていない可能性も高いので、それ以外の国にドイツはかつて悪いことをしたと吹き込みたいのだ。
そしてここが重要なのだが、最終的にはアメリカ様が解決してあげるのである。
架空の娯楽作品とは言え、上記の一連の刷り込みには気をつけた方が良い。
なお日本では上映されないために我々が知らないだけで、チャイナ資本と結託して日本を悪者にした映画がハリウッドで増えている可能性もある。
もちろんチャイナと韓国では反日映画は創られ続けているが、これも彼らが焦っていると見ることもできる。
日本人が戦後史観から目覚めつつあり、以前のようにへいこらと頭を下げなくなり、場合によっては反論し出している。
残念ながら彼らはこれからはもっと焦ることになるだろうけどね。
また本作は敵はセルビア軍であり、ナチスと同時にセルビアも悪者にしている。
ユーゴスラビア崩壊後アメリカを中心としたNATOはカソリックではなく東方教会のセルビアをさんざんにいじめた。
むしろセルビア人に対して大量虐殺をやってきたのはNATO側であり、本作の描写もそれを知らんぷりしてセルビアを悪者にしたい刷り込みだろう。
映画の内容自体はどうでもいい映画なので特に語るべきものは何もない。
だからこそこの手の映画に含まれる傲慢な戦勝国史観や身勝手な政治的視点にはNOを突き付けなければいけない。
また金のためはいえこういう映画を創る制作者たちは恥を知るべきである。
近い将来戦勝国史観も壊れると思っている。
期待外れ
良質のド定番
潔いヒネリ無しのコテコテご都合活劇映画で予想以上におもしろかった!!!!
予告を見る限り頭を使わない行け!行け!ゴーゴー‼ドッカンドッカン‼ウェーイ‼な内容なんだろうなと想像して鑑賞。
その通りなんだけどテンポが良い。
既に二番煎じどころか100番煎じくらいネタになってるナチスの秘宝。
脳筋アメリカ兵が女に色ボケてレッツゴー!イエーイ‼
所々に挟まれる困難、典型的なドSオーラ全開の敵軍大将。
アホな部下に振り回され、尻拭いをさせられる人望厚い上司。
ここまでテンプレート通りだと突っ込むのが無粋。
3列目で見たのも良かった。
途中のドッグファイトに興奮!
決して傑作ではないけど、大画面で見た方がいいアミューズメント系。
ストレス発散するのにオススメです!
昭和の洋画が帰ってきた
由緒正しい、戦争バカ映画。
この時代に、ここまで清々しいホラ話が観れるとは。
海兵は、情に厚いナイスガイしかいないんだぜ!
みたいな、白々しい現代のおとぎ話的なラスト。
バトルシップの40%くらいのノリです(6割減)。
昭和の洋画が帰ってきたみたいで楽しかったです。
2018-4
ド派手?はて?
CMで、りく!かい!くー!と煽ってた割には、陸は序盤のみで出オチ感。
ここまでは派手な感じがしてたけど、海での戦闘はわたしの理解力が低いのか?ごちゃごちゃ戦っててわかりにくい。
作戦部分は、説明聞いてもようわからんかった(アホなため)。
空はチート。なので、ほとんど海での話。
シモンズパイセン、安定かわいい(笑)
ヒロインの方は、どっかで見たことあるなぁと思ってたら、『ブレードランナー2049』の。
こっちのほうが断然若く見えます。
テンポはよく、時間もそんなに長くないので、
ド派手なテンションで観ると肩透かしくらいますが、頑張って海に沈んだ金塊をとりにいく話くらいのテンションで観ればおもしろいかも。
普通に楽しい。
観る映画を厳選しているならば、リュック・ベッソンの息のかかったヨーロッパコープ作品の優先順位はかなり下がるはずなのだ。
そもそも公開されることすら直前まで知らなかったくらいだ。映画.comでもとりあげてなかったくらいだし(笑)。
で、魔が差して観てしまったわけだが、これがそこそこおもしろかった。
結末などは読めてしまうのでハラハラ感はやや薄いのだが、それでも楽しめた、というのはなんだろう。
おそらくは主役チームの5人のキャラが立っていたからだと思う。
これはエンタメ映画の基本にして最重要課題であって、5人のうちのひとりでも好きになれれば観ているほうはOKなのだ。
スティーブン・クォーレ監督の演出もキャラ立てに腐心していた感はあったが、海中では残念ながら誰が誰かわからなかったといううらみは残った。
つくづく思うのは、このレベルの脚本を連打するリュック・ベッソンの才能である。少ししぼってギュッとつまった脚本をものにしてほしい、気もする。
JKシモンズの演技を楽しみましょう。
おもしろい
事前に調べない僕が馬鹿でした
cmが面白そうだったのと、たまたま時間が合ったのでノリで鑑賞。
映画好きな自分から言わせて頂くと、マジでクソ野郎映画です。
頭からっぽでにして見ると面白いだの言われてますが、酷いです。
以下、箇条書きにて記載。
・ネイビーシールズ馬鹿すぎじゃね?私利私欲で動かねえだろ
・ヒロインが主人公の過去を聞いたのに、そのあと伏線回収も何も無い。聞く意味あったの…?
・チームなのに個人の個性がなさ過ぎて名前覚えられないよ
・見せ場が冒頭しかないよ
大作疲れ⁈してる時にリラックスするのにちょうどいい
海軍版『特攻野郎Aチーム』
シールズのメンバーは、ナチスの隠した金塊を奪取しようとする話。
時代的にはボスニア紛争の頃が舞台で、主人公たちはアメリカ軍のシールズな訳ですが、米軍単独ではなく、NATO軍の一部としての米軍と言う立場。なので、他のNATO加盟国の軍との軋轢も“ほんのちょっとだけ”描かれています。
この手の、精鋭特殊部隊と言うのは、なぜだか愚連隊として描かれることが多いですが、この作品もその例に漏れません。非常に高い作戦遂行能力を持つわけですが、臨機応変に過ぎて、ある種の騒動に居たりかけると言う(笑)。なんか、言ってみれば、海軍版『特攻野郎Aチーム』という感じですね。
そして、その上官も、一見厳格なのですが、必ずしも融通が利かないと言う事でも無い人物であると言うのが、この手の話のデフォルト設定。この作品も例に漏れず、そのデフォルト設定に従っています。
場所がボスニアと言う事で、通り一遍のナチスの隠し財産ハント物よりも、変動要素が多く感じます。西欧諸国であれば敵は警察とかな訳ですが、ボスニアの場合、敵はリアルに敵ですからね。遂行した作戦の影響で、リアルに敵に命を狙われながらの財産探しになっています。
ナチスが簒奪した財宝類はあると言うのは事実ですが、どうなんでしょう?まだまだ見つかっていない、失われてしまった財宝と言うのはあるんですかね?なんだか、徳川埋蔵金みたいですね。
J・K・シモンズ、最高!
ストーリーは、とにかくシンプル。
ナチスの恨みを現代で晴らす、というような展開。
金塊を取り戻すぜ! 弱き者の味方をするぜ! 悪い奴らはぶっ飛ばすぜ!
ネイビーシールズっていうタイトルは、もうどうでもいいです。
冒頭で戦車ぶっ飛ばしているところで、「ああ、これはそういう映画ね」という覚悟ができます。
地元のバーの女性と深い関係になった隊員が、彼女のため&サラエボの将来のために一肌脱ぐわけです。
彼が所属するチームの上官がJ・K・シモンズなのですが、もうその佇まいだけで100点満点!
彼が作戦に直接参加するわけではありませんが、重要な場面で出てきて、隊員たちを怒鳴りつけながら、じつは話が分かる男…みたいなキャラ設定になっているわけです。
これがもう最高。
どのみち荒唐無稽な話なのですから、劇中のセリフにもあるとおり、「27トンの金塊をどうやって内密に持ち帰るつもりだったのか?」などと考えてはいけません。
男たちがむちゃくちゃやらかして、悪い奴らは木っ端みじんに吹っ飛んで、めでたしめでたし。
それでいいのです。
欲を言えば、ラストはもうちょい派手な方が好みだけど、作戦の性質上、あれくらいでいいのかも。
大満足とまではいきませんが、肩の凝らないポップコーン ムービーとして十分な出来栄えだと思います。
3年後くらいに「午後のロードショー」でやっていそうな、適度に軽い作品として、存分にお楽しみください。
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