「金髪の野獣」ナチス第三の男 角煮とまとさんの映画レビュー(感想・評価)
金髪の野獣
原作は未読です。
音楽はとても演出とマッチして好みでした。
PVを見て面白そうだと感じて鑑賞しましたが、うーむ、コンパクトにまとめすぎたか?
前半は悪くなかった。
だが、中盤あたりからハイドリヒの出番が少なくなると、説明不足&二番煎じのストーリーになり、失速した感が否めない。
客観的にいって、悪くはありませんが、飛び抜けて褒めるほどでもない。
個人的な見解ですが、役者のパワーバランスが良くなかった。
ハイドリヒ役のジェイソン・クラークは、酷薄さと不気味さをうまく引き出せていたと思いますが、暗殺チームの面々はその熱量に匹敵しなかった。
別に下手ということではなく、フォーカスされる視点と時間不足。
いっそ、ハイドリヒに一点集中してしまえばよかったのでは?とも思います。
まぁ、本末転倒かもですが。
激動の時代を描いた作品なので、爽快さとは無縁ですが、嫌いじゃありません。
今とは違う価値基準で命を燃やす映画です。
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