劇場公開日 2018年9月15日

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「メイキング映像が流れてホッとした」飢えたライオン kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0メイキング映像が流れてホッとした

2025年5月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

 淫行先生が撮った動画が流出したことにより、相手の女性が高校2年の杉本瞳(松林うらら)じゃないかとデマが拡散する。付き合っていた男・ヒロキもデマを信じてしまい、瞳が連絡取れなくなってしまう。やがて、ヒロキの友人2人が瞳を暴行し・・・といった展開。

 カメラは大きな動きを見せなく、ワンカットワンカットでリアル感を出しているのが特徴。しかも台詞を最後まで流さずブツ切り状態。これをリアルと感じるのも、自分がSNSの動画に慣れてしまっているからだろうか。

 また、クラスメートの女子が毎日のように迎えに来る様子や、教師たちからも「登校しないように」と勧められたり、家族との会話もよく出来ている。そのうえマスコミの取材やワイドショーの作り方も上手い。教師たちのおざなりな対応により何も出来なかったことも拍車をかけているのだ。

 唯一の救いはヒロキがクリスマスプレゼントをこっそり持ってきたことくらいか。でも、連絡しなかったのは残念。ここの彼の心理描写も欲しいところだ。

 教室からもカラスの鳴き声が聞こえてきたし、ゴミ捨て場でいつも瞳がいつも出会っていた近所のおばさんもいなくなってからカラスに荒らされていた。彼女もまたマスコミの取材に嫌気がさしてゴミ捨て場がほったらかしになってしまったのか・・・電車の遅延もそうだし、深掘りしようと思うと、色んなことが目についてしまう。

kossy
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