劇場公開日 2018年9月29日

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「自分も差別者なのか」愛と法 bomb1978さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5自分も差別者なのか

2018年11月9日
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おそらく、ゲイというだけなら、
私はこの二人に注目もしなかった。

弁護士という立場、役割にある者として
ゲイを語るから、私は興味を持った。

既に、そこに、職業的な差別などが、
自分の中にもあるということか。

しかし、じゃあ、
それをなくせるもんなのか。

そもそも。
ゲイへの差別、嫌悪感は、特にない。
(と思ってる)
勝手にやってれば、という感覚。
興味がない。それは罪?

ただ、夫婦別姓もそうだけど、
制度により、ゲイの方が、何か、
ペナルティを受けてるということだと
それは問題だ、と思う。
自分の中に義憤のようなものが生じる。
興味が、出てくる。

だから、「ゲイの弁護士」という、
その社会的な文脈から、
私は興味を持ち得たのだと、
今更ながら、認識した。

そういう意味で、この二人の弁護士の
今後のあり方、二人から発せられる
メッセージというものは、
すごく重要なのだと思う。

僕と同じように、反応する人も、たくさん、
いるはずだから。

ちなみに、
ろくでなし子さんを、逮捕するような
そういう国って、なんか違う気がする。

ろくでなし子さん見てて、
あの方の人格や、作品見てて、
わいせつ罪で、マジで、ガチで逮捕するって、
ヤバい国だと思いませんか?

皆さん、どう思われましたか?
(共産圏の秘密警察みたいな、
なんか、ゾッとするものを、私は感じた)

法治国家って、
そんなものかなぁ?
そういうことだったのかなぁ?

法律をつくるのが政治家だと、
仮にそれが本当だとして。

その政治家を選んでる僕らが、
そこに何か突っ込んでかないと、
こういう逮捕がこれからも、普通に、
実際されちゃうってこと?

でも、投票のとき、
そんなことまで考えて投票してる?

なんだか、皮膚感覚的なものと、政治、
法律や警察のあり方、といったものが、
一つの体系というか、
一体のものとして、リンクしてない感じが。

じゃあ、自分はどうしたら、
みたいな話になると、
言論の自由みたいな、
なんかまた、崇高な理念的なものに
コミットする、そんな活動を
やらないといけないのか?

なんかもっと、別の方法というか、
そういう選択肢がないと、
マジョリティを味方に、
本来の世論を現実の社会に反映することが
できないようにも思ったんですけども。
どうでしょうかね。
(そう考える自分は、甘ちゃんなのかな)

bomb1978