「ゆっくりとほっこりと少しの哲学」パンとバスと2度目のハツコイ やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
ゆっくりとほっこりと少しの哲学
最初に言います。この映画、とても好きです。
好き過ぎて、いつも以上に支離滅裂なレビューになっているかもしれませんが、許して下さい。
序盤の印象は、ゆっくりとして柔らかい雰囲気の映画で、嫌いではない。
その程度だったんです。
なのですが、映画が進むに連れ、人生観や恋愛観が哲学的に投げつけられてくるんです。
と、書くと重たいですが、日常の延長線上を少しだけ哲学的にした感じの柔らかさです。
ちょっとだけ哲学的な台詞達から、心地の良いモヤモヤ感を与えられながら、映画はどんどん進んで行きます。
どんどんと言っても、相変わらずゆっくりとした流れですが。
そして、終盤にさしかかった辺りで、深川さんの演じたふみの台詞で、心地良いモヤモヤ感が一気に解消されました。
「どうでもいい」
これ、哲学的な考え方に対する、ある意味で究極の答えじゃないかと思うんです。
これは、ある場面での会話を切り取った物なので、直接的にそれまでの事に対して言ったわけではありません。
でも、間接的にふみの今までの生き方や考え方に対して、言っている気がするんです。
この会話があった、更地のシーン好きです。
この映画、他にも好きなシーンが有ります。
絵の完成に関する姉妹の会話、コインランドリーでの会話、山の上でのやり取り、「ズレてる」、トイレ中の会話、青い背景のふみの絵、そしてラストシーン。
好きなシーンを挙げたら切りがない位、この映画が好きです。
自信を持って言えます。
最後に一つだけ残念だったのが、公開5日目なのにパンフレットが売り切れていた事。
普段なら諦めもつくのですが、この映画のは欲しかった・・・。
(ここから、追記です)
後日、パンフレットを無事に買えました。
Leolaさんの歌う主題歌『Puzzle』も、とても映画の雰囲気に合ってると思います。