パンとバスと2度目のハツコイのレビュー・感想・評価
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日本は平和ボケって言われるよ。
結局、恋愛とは生殖行為ってことでしょ。出来ちゃった結婚なんて、ク〇男の確信犯犯罪だからね。
兎に角、設定、ストーリー、結論がめちゃくちゃ。出鱈目。
髭面男の妄想劇。
恋愛なんて幾つもあって、個別に動くもの。髭面男には理解出来る範疇ではないと判断する。
見る映画に出会えない今、『この方の映画を二度と見ない』と言えないのが、実に不甲斐ないのである。日本映画の負の遺産をリッパに受け継いだ映画だと思う。この時代になっても、結婚とか恋愛にこだわり、結婚しない者を孤独と重ね合わせる。モラトリアムな表現はもう止めてもらいたいものだ。
・緑内障で障害と戦う人がいるのに設定の意味が分からん
・『孤独の発明』とは!
・孤高の人を置いてもらいたい
・この女性は水彩画を描いているのか?
・オーブンじゃなくて、電子レンジでしょ。
・プロのパン屋が作るパンじゃない。
・あれ?たもつが好きって設定じゃなかった。
・パン屋のディスプレイの位置が低すぎる。あれじゃ衛生的に不備がある。
後、10分。見るの止めるか。
ギルバート・オサリバンの『アローン・アゲイン』って、恋愛とは関係ない『孤独』兎に角、この方達はは本当の孤独を知らない。
2018年に新宿武蔵野館で「パンとバスと2度目のハツコイ」「四月の...
嫌々見始めたのに意外な爽快感。優秀点は?
あらすじだけからでは生温い邦画ラブコメかととても見る気にはなれなかったが、ハードムービーのあとの気休めにでもなればと。
見始めても特別の何かを感じ取れるわけではなく、気が抜けたサイダーを飲んでいるような感じ。
ところが展開のさせ方や映像のギミック、セリフのハモリのタイミングとか微妙な上手さが感じられて結構引き込まれることになる。ストーリーに魅力を感じるとかはないんだけどね。
女子の心情の描き方などからももしや女性監督かと思ったりもした。
何れにしろ否定点が殆どなくあれよあれよとラストになってしまい、「そういう終わり方なのね」というエンドも全然悪くない。
総じてなかなかさわやかな気分になってしまったという予想外のスマッシュ感。
エンドロールでは女性ではなく男性監督のようだったのでその点は予想は外れたが、このレビュー投稿後に情報調べてみますよ。
総評3.8の四つ星
1.5倍速視聴で上の評価だが、普通速でももどかしさは感じなかったかもしれない。
調べてみたら以前見て好感を持った「知らない、ふたり」の監督なんだね。なるほどね、他の作品もぜひ見てみたい。
2011-1
いくつか印象に残るシーンがありました
こじらせがなんだ
“こじらせ女子”や“こじらせ男子”という言葉を良く聞くが、どういう人たちの事を指すのかいまいち分からない。何でも、
自分や恋愛に自信が無い。恋愛に妙な価値観を持っている。ひねくれた性格。…などなど。
本作の主人公、ふみもそう。
2年間付き合った恋人からプロポーズされるも、「ずっと好きでいて貰える自信が無いし、ずっと好きでいられる自信も無い」と踏ん切り付かず。結果、オサラバ。
人が人を好きになる理由が分からない。
でも、そんな彼女だって“好き”になった事が。
中学時代の同級生で、初恋の相手、たもつ。
突然の再会に“こじらせ女子”も心浮き足立つが、相手には困った事情が。
結婚して子供もいるが、現在バツイチ。浮気した元妻の事を今も想い続けている。しかも、復縁したいとまで…。
たもつとの再会を機に、中学時代の友達、さとみとも再会。
彼女も結婚し、利発な子供もいて、絵に描いたような幸せママ。
…中学時代、彼女とはちょいと“訳あり”。さとみはふみに想いを寄せていた…。
“こじらせ女子”と、
“彼女が好きだった人”と、
“彼女を好きだった人”。
もし、自分がその渦中だったら?…と思うと、何と言ったらいいか、何て言ったらいいか。
そんな関係故、ロマンチックだったり、ハッピーエンドな方向には転がらない。
好きだった人と再会して未だ想っている心に気付くが、相手の心は別に。
復縁など無理なのは分かってるのに、それでも忘れられない。
一見今幸せだが、かつての想いときっぱり決別した訳ではない。
歯痒くて、もどかしくて、不器用で。
切なさや哀しさをちょっぴり滲ませつつ、何だか不思議な気持ちに包まれる。
ふみの楽しみは、勤めるパン屋の仕事終わって帰り道、パンを食べながらバスの洗車を見る事。
そのバス会社にたまたまたもつが勤めていて、洗車中のバスの中に乗せて貰う。
変わった趣味嗜好だが、誰だって少々変わった好きなもの/事がある。理解されなくとも、それに触れられれば、小さな幸せ。
突然妹が上京してきて、姉妹二人暮らし。歯磨き、目薬指し、パジャマトーク…。萌え~。
美大の予備校に通う妹の画のモデルになるふみ。実はふみも以前美大に通っていたが…。
コインランドリーに置いてある“孤独”を題材にした本の数々…。題材とコインランドリーの空間と自身の境遇が妙にリンクし…。
夜明けの空。たもつを自宅アパートに泊め、その帰り道、一緒に見る。
何か特別なものではない。何かがここから劇的に始まるという訳でもない。
でも、その“何か”の糧になりそうな…。
深川麻衣、山下健二郎、伊藤沙莉、志田彩良らのナチュラル好演。
それぞれのやり取り、触れ合い、佇まいに魅せられる。
恋愛映画ではあるが、くっついた惚れた腫れたようなタイプの恋愛映画ではない。
何処か風変わりだけど、人と人の心と交流、この作風=空気感が心地よい。
こじらせながらも、愛おしい。
それが、今泉力哉の恋路。
あまのじゃく
付かず離れずの微妙なバランスの恋心がまったりと揺れ動く物語
落ち着いたトーンで進む展開のなかに(込められた意味はすべて分からないんだけど…)ふと足を止めたくなる言葉が散りばめられている。
パンとバスを選んだ理由、目薬の意味、絵の役割…は何だったのか。いろいろ語りたくなる映画。
印象的なのは「ずっと好きでいられるのは片想いだから」ってことで、では両想いになるとは…
普通なら好きになるか嫌いになるかだけど、好きならもっと好きになることがなければ嫌いになっていくしかない。それでも好き同士になってしまうのが恋なんだろう。
ところどころほっこりしてニヤニヤしてしまう。
山で叫ぶシーンなんて普通なら冷めてしまいそうだが、なんだか愛らしい空気が流れていた。これぞ今泉力哉マジックか。
好きとは
今泉監督の無駄遣い
全く分からなかった。
ずっと好きでいられるのは、片想いだからだよ
殺傷能力高いフランスパンに笑い、洗車のワクワク感に共感
「携帯だよ!携帯してよ。」
キスもハグもない恋愛映画。
スキだけどスキじゃない不思議な関係。
パン屋で働く市井ふみ。
そこに現れたバツイチだけど、元妻を未だに愛しているふみの初恋相手湯浅たもつ。
そして、中学時代ふみが好きだったけど、今は結婚して子持ちの石田さとみ。
「お願いだから好きにならないで」
自分を好いてもらい続ける自信もないし、好きで居続ける自信もない。
だから、結婚は…
1人になっちゃう人、寂しくありたい人。
分からないようで、分かりそうで、やっぱ分かんない。
人生経験も恋愛経験も乏しいので、自分にはまだ分からないところもありました。
が、やっぱり分からなくもないような。
うーん、分かんない(←いや、どっちだよ)
恋愛映画らしさはないのに、この満足感。
実は今泉監督作は正式には初めてだったのですが、こういうリアルな、他人の生活を覗き見しちゃってるような感じが堪らなく良かったです。
そして、深川麻衣さんが素晴らしかった。
まいまいではなく、女優深川麻衣。
しかし彼女の声や演技は心地よくて安心できる、聖母は健在。
志田彩良さんとの姉妹役もぴったりでした。
他のキャラクターも誰一人嫌なやつがいなくて、とにかく安心してゆったり観ていられる。
孤独ではいたくないけれど、安易に結婚できない。
嫌にならない程度にムズムズするが、安心できる心地よさ。そんな邦画でした。
「好き」という気持ちは孤独
好きになられると引いてしまう
相手の魅力って、片想いなのかもしれない。
その魅力に憧れ続けることができるのなら、
素直に追いかけたっていいじゃないか。
「好き」の本質が分かってしまったとしても
「好きにならずに、好きでいる」
真面目で誠実な恋愛模様と良い空気感。
深川麻衣って、なんか、かわいい。
最初にパッと見、地味めに思ったけど、じわじわと可愛さ、佇まいが魅力を感じる女の子。山下健二郎って劇団EXELEなんだね。彼も好きだなあ。確かにかっこいい。
よくわかんないけど、いい空気感の映画だとは思いました。
ふみがプロポーズされた時に言ってた「ずっと好きでいて貰える自信もないし、ずっと好きでいる自信もない」って何なんでしょうね。難しい女。プロポーズされて、はじめて、結婚を考えてみて、ハタと気づいたみたいな感じなのか。若いし結婚なんて20代前半ではやまることはないし、ゆっくり自分の気持ちに正直に進んでいけばいいのだ。
でも、人を本当に好きになるときには理屈はないような。実際、ふみも、たもつなら、理屈抜きに好きなんでしょう。
落ち着いた、こういった、しっとりとした恋愛映画がいいです。
例えば、お互いの好きな景色を、共有し合う二人っていい関係ですよ。本音を山で叫び合う2人もいい感じでした。お互いに真面目で、正直で、誠実です。
人生紆余曲折、恋愛経験を経てまた新たに見えてくるものが、あるでしょうね。まあしかしまだまだ若すぎる2人の話の割に深い話でした。
「異性の友人ってどっちかが片思いなんだよ」と、ふみの妹。それは、あるあるだなあ。
付き合っても良いけど、私の事は絶対に好きにならないで
片想いのほうが好きがながく続くという、人によっては腑に落ちる恋愛観。独特な恋愛観が持ち味の今泉監督らしい作品になっている。
気になる伏線やどんでん返し、スピーディな展開などとは無縁なんだけど、気になるセリフがあったり珍しいシーンがあったりして不思議と最後まで観られた。
この監督さん本業が俳優じゃ無い人をうまく使う印象があって、山下健二郎も役にはピッタリではあるのだけど、他が巧いだけに悪目立ちしていた。
好きって何なの
【”人をキチンと愛する事が出来ない女性が、少しずつ”孤独感”に気付いて行き、新たな一歩を踏み出す過程を抑制したトーンで描いた恋物語。】
ー2年間付き合って来た男性から、ある日プロポーズをされても”私をずっと好きでいて貰える自信もないし、ずっと好きでいられる自信もない‥”と言ってやんわりと断ってしまうフミ(深川麻衣)。そんな言葉を口にしてしまう、理由が後半徐々に明らかになる。-
◆”少しこじれた恋愛映画を作らせたらこの人!” 今泉力哉監督が作品で展開させる妙味の数々。
1.”ベーカリー ナチュラリー”で働くフミとバスの運転手のタモツ(山下健次郎)と主婦ホシ・サトミ(伊藤沙莉:良い。ここ数年ずっと注目している女優さんである。)との関係が中学時代から続いており、
ー フミはタモツが好きで、中学時代にサトミのアドバイスを貰いながらレヴ・レターを出している。だが、サトミは実はフミの事が好きと言う、微妙な関係性の設定の上手さ。ー
2.フミはタモツと偶然、再開するが彼には、既に奥さんアイコと男の子がいた・・。だが、アイコさんは不倫をしているらしい・・。
- フミは表面上、冷静さを装っているが・・-
3.フミの自宅の洗濯機が壊れ、コインランドリーで洗濯をしている時、置かれていた本棚の中の数々の”孤独”な本。
ー フミは”ポール・オースター”の「孤独な発明」を手に取り、洗濯が終わる間、読んでいる。本棚には、”ガブリエル・ガルシア・マルケス”の「百年の孤独」もある・・。ー
4.時折、呟かれる台詞。
・”どうしたら、本当の気持ちを伝えられるんだろう・・”
・サトミがフミに”フミちゃんは結婚しないの!” と言うシーン。
-彼女はフミの事が今でも好きだが、男性と結婚して、子供もいるのだ・・。ー
・”片思いだから、ずっと好きでいられる・・。”
5.タモツとフミがサトミの家で、”クッキーやパン”を作るシーン。本当はサトミも一緒の筈だったが・・。
- 直ぐに分かる、サトミの計らい・・。-
6.タモツとフミが高原で叫ぶ言葉。タモツはアイコが不倫相手と”ルクセンブルグ”へ行くのにまだ、好き・・と言い、フミは、”中学からの想いを叫ぶ!”
7.タモツにある景色を見せたいと家に呼ぶフミ。
”ベーカリー ナチュラリー”の包装紙に、”Alone Again"と書くフミ。
- 上手いなあ・・。ギルバート・オサリバンを聞いた人なら、あのシーンを見たらすぐ分かる・・。-
8.早朝の風景をタモツに見せるフミ。
そして、呟く言葉。”その本質を知っても・・”
- 一歩、壁を乗り越えたね。フミさん・・。-
<フミが緑内障の進行を抑えるために、定期的にさしている目薬の意味。それは、自分の視野そして観ている世界が”これ以上、狭まらないように・・”という大事なオマジナイ。
そして、彼女は中学から好きだったタモツと二人での新しい一歩をあの、朝日が上がる前の”ブルー・アワー”の中で踏み出したのだ。
今泉力哉監督が紡ぎ出した、素敵な恋物語である。>
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