「すごく重いのに観た後の幸福感たら」スリー・ビルボード chibirockさんの映画レビュー(感想・評価)
すごく重いのに観た後の幸福感たら
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突如現れた3つの看板が、小さな田舎町を大きく揺るがすことに。
人間それぞれ守るものがあり、それに必死になればなるほど、外の者を傷つける。
子を守る野生動物と、本能では同じだけども人間には理性と感情がある。
そのバランスの取り方を身をもって教えてくれたのは、ウィロビー署長、そしてその自死というショッキングな事件。
街中の人々が一丸となって守ろうとした署長は最期まで、それに値する人物だった。
(もう少しうまいこと根回ししてくれたら、もっと早く皆が分かり合えたかもしれない…が、そこは彼自身のプライドがあったかも?)
狭い街の中で八方塞がり、閉塞感で息が詰まりそうになるも、さりげない人々の思いやりと、ラストシーンでまさかのコンビ2人が街を出て行くシーン、妙にキラキラして見えて、どんなシチュエーションでも希望は持てると教えてくれる。最終的には不思議にじんわりと幸せな気持ちにさせてくれる、重い重い映画。
キャストもいい。
ナチュラル・ボーン・キラーズのイメージがようやく吹っ飛んだ!
ウッディ・ハレルソンの転換期とも言えるのではないかしら!
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