シェイプ・オブ・ウォーターのレビュー・感想・評価
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作家性に溢れた"愛すべき映画"。
レイトでシェイプ・オブ・ウォーターを見てきました。
デルトロの愛が詰まった一本。
早くも上半期ベスト確定な予感。
「大アマゾンの半魚人」を幼少期に見たデルトロ。
そこで登場した半魚人・ギルマンと美女との報われない結末を自分の手でハッピーエンドにしたいと考えていた。そんなデルトロによる"精神的な続編"。
ギルズのデザインもこだわり抜いており、アクターの演技も相まって実在感が凄かったです。
ギルマンを踏襲したデザインながら、ホラーモンスターとしての貫禄と人間らしい喜怒哀楽を兼ね備えた素晴らしいデザイン。
彼の初登場シーンではそれだけでドキッとします。
オマージュだけではなく、しっかりとデルトロ自身の作家性に溢れていたのも良かったです。
モンスターへの愛、黒人・ゲイ・オタクを含め社会的マイノリティに対する暖かな眼差し。
写真ポスターの登場で社会的な価値を失っていく手書きポスターへの悲哀。
これらの描写があるからこそ、社会的弱者として虐げられるイザベラと、亜人という理由で実験を繰り返されていたギルズとの心の交流が説得力を増していたように思えました。
それでいて「マイノリティにもスポットを当てて欲しい!」とかいう話ではなく、「マイノリティの事をそっとしておいてほしい」といったスタンスなのも良かった。
決してサブカルチャーがメインカルチャーに取って代わるのを望んでるわけじゃない。
公平さを望むデルトロの姿勢が見て取れました。
クライマックスは涙なしには語れません。
ぜひ、劇場でご覧ください。
そして最後に。
ハリウッド大作が続く中、自費で作家性あふれる作品を作ったデルトロ監督に感謝を。
この作品のアカデミー受賞で映画業界が良い意味で刺激を受けてくれればと思っています。
ギレルモ・デル・トロの「お伽噺」
まさかギレルモ作品がアカデミー賞とは、初日の公開時はシネコンでも扱いがやや小さめだったがこれで多くの人が興味をもってもらえれば幸い。
アラフォー女性と半魚人のラブロマンス、これがディズ○ー作品だったら「半魚人の正体は美少年でした」とか「最後に奇跡が起きて…」みたいになるのだろうか?
しかしそこは我らがギレルモ・デル・トロ、モンスターは最後までモンスターとして描いてくれています。
今までのギレルモ作品からもう少しハードな内容を期待しているとやや情緒的で単調が人によっては物足りなさを感じるかも?
途中のミュージカル調のシーンはギレルモ流のガンダムハンマーなのだろうか?(これは単なるお伽噺なんだよ)
ふーん、って感じ。
予告編を見た時はもっと怖い話かなと思ったのですが、可愛いらしくて優しい話でした。
個人的には、ロシアのスパイとか権力主義の狂人とかより、魚人と女性の交流にもっと内容をフォーカスして欲しかったですが、、、。
とはいえ、こうやって残酷な現実と幻想的な物語の極端な対比を描くのが彼らしいやり方なのでしょうか。
観終わって思い返した時、
一番印象が薄いのがあの魚人です。
なんだか残念ですね。
猫食べたことしか覚えてないです。
雰囲気を楽しむって感じの映画で、
あんまり難しい事を考えてみるものではなかったです。
だから雰囲気が好きじゃなかったら、
多分好きじゃないでしょう。
マイノリティ
映像はとても美しく、丁寧に作り込まれた作品ということはよくわかります。
ただ捻りのないストーリー展開や、マジョリティ側とマイノリティ側の性描写の見せ方などいまいち入り込めない設定が残念でした。
ただ主人公を追い詰めるマイケルシャノンの演技は素晴らしくとても最後まで緊張感をみなぎらせてたと思います。
正直、スリービルボードの方が好き。
沢山涙を流したことを、良い映画の指標にするのは安直な様で好きではな...
沢山涙を流したことを、良い映画の指標にするのは安直な様で好きではないけれど。心を打たれて、どうしても涙が止まらなかった。互いの愛情がヒリヒリするくらい、切実に伝わってきた。シェイプオブウォーター。良いタイトル。
ありのままを見てくれている。よく言われるけれど、それに尽きるのかしら。ありのまま、偏見も差別もなく、ただただ互いを認め、求め、惜しみなく愛する姿に心を打たれました。
異形の愛
虚構(ファンタジー)と現実が入り交じったデル・トロお得意の描写と物語。
元々一般受けするような監督ではないと思っていたのですが…いやいや、おめでとうございます。
デル・トロ作品好きな自分の素直な感想は…ちょっと物足りないような。
現実である異形との愛はもっとエログロであっても良いと思うし、ファンタジーはもっと笑えても良かったかもしれない。
でもそうしなかったのは作品のバランスが絶妙になったのかなとも思えます。
デル・トロ印のダークファンタジー、これからも期待しております。
融和
五月雨式に動くカメラに酔いはせず、幻想的な世界に魅入られた。
幻想と言えば、音楽。とても可愛らしく、饒舌。
善悪問わず役者の演技も良かった。
ただ、カレンダーに記入する行動が浮いており、観せ方としては少し品が無い。
物語の色彩は心地よく変化し、折り重なる。
波紋はぶつかる瞬間、激しく踊り、融和する。
猫好きには酷なシーンが
60年代の音楽
クリーチャーと人間でロマンチックな物語を作れるのはデルトロならでは
オスカーを獲った辻一弘さんも映画にクレジットされてる!
期待外れ
好きな作品の多い監督の新作、しかもアカデミー賞を受賞!と期待して観に行きましたが、アララ…
無駄なシーン(ボカシの入るのが最たるもの)があったり、警備が甘いじゃろ!とかいったツッコミはありつつ、どうも映画に乗り込めなかった。
半魚人についても、ヘルボーイに出てくるペイルマンみたいな魅力もないしなぁ
タイトルなし
冒頭の卵を茹でるシーン
増えていく卵
卵がキーワード!?.
頭の中では昔観た🎥半魚人をイメージ(🙊ごめんなさい💦)していたけど
ずっとずっと美しかった
アメリカの象徴🙊のような
舌に色がつく緑色のパイ
大きなキャデラック
力で武器で封じこめ
人種、職種
異質なものへの差別
メッセージ性満載
それでいて
美しいファンタジー
.
優しく美しい心
素直に良いと思えましたよ😊
傑作ではあるが...。
半魚人と、口のきけない中年女性との恋物語。ギレルモ・デル・トロが子供のころに創造したストーリーが原案だという作品で、彼らしいよなあと頷ける部分も多数あり、映像の美しさと魅惑の音楽とストーリーが相まって、傑作であることは間違いない。が、デル・トロ作品に蠢くダークでファンタジックな部分が薄まったのは残念。この題材に必要か?って話もありますが、個人的な好みを言えば、デル・トロ作品としては中の下くらいかな。ギレルモ・ナヴァロが撮影していないのが大きいか。独特のダークなフィルターが無くて物足りないが、美しい映像は完成度が高いとは思いますが...。ヒネリの効いたプロットが多い昨今、このストレートすぎるストーリーが物足りないかなー。ノスタルジックな映像と音楽は、ウッディ・アレンの方が上。デルトロ作品となるとちょっとカラくなってしまいます。俳優個々の役どころも予定調和かな。一番の見どころは、「テイク・シェルター」に代表される神経質で気弱なお父さんキャラ的な役どころが多かったが、「ノクターナル・アニマルズ」と今作で、檄悪毒キャラ道を絶賛突進中のマイケル・シャノンが素晴らしい!サム・ロックウエルとの毒男対決で、助演男優賞は彼に取ってもらいたかったなあ...。
恋愛、ファンタジー、SF、怪獣、ミュージカル、ホラー、サスペンス、バイオレンス…
シェイプオブウォーター、何が素敵なのかというと美女と野獣と違い美女とまではいかない障害を持っている掃除員が怪獣そのものを愛することなのではないでしょうか?
考えてみれば美女は野獣を愛したのに王子様に変わるなんておかしいもんね😅笑
怪物とかは悪役にされてきたけど本当はどうなの…?
タイトル通りたくさんのジャンルが入っていて、例年アカデミー賞の作品賞を受賞するような作品とは違ったからとても驚きました。
そして映像がものすごく綺麗で更に音楽の力でもっとこの映画の良さを引き出しています。
最高傑作です!!!
今年はそっちかー
ファンタジーに寄り過ぎず、エログロのゲテモノにならない絶妙なバランスは、監督の真骨頂!
あまりファンタジーに寄ると80年代に観たあの作品に類似してまうもんな…
今年の作品賞はこっちに寄ったかー個人的には…
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