シェイプ・オブ・ウォーターのレビュー・感想・評価
全497件中、321~340件目を表示
また、愛おしい一本に出会えた
鑑賞する直前にオスカー作品賞を受賞したとのアナウンスで一気に期待度が高まり、全てを目に焼き付けるべく鑑賞。
いや、やっぱ取るよね!!(爆)
直前に見た「パンズ・ラビリンス」も大好きだし、今作も全体の構図が少し近いものも見受けられたが、「シェイプ・オブ・ウォーター」は前者を超えた。今日、個人的な「愛おしい一本」がまた新しく加わった。
同じというのは、今回のテーマも夢や空想に抱くことの大切さ、切なさ、素晴らしさといった点。さらにそれを抑圧する存在、そして現実と空想を判断する境界線が良い意味で意図的に曖昧に描かれている点などなど。今回新しかったのは恋、片思いから生まれる空想が中心だったところ。時代の中の様々な困難が過ぎ去っても、やっぱり人間はどこか奥底を押し殺して生きているんだ、というメッセージはギレルモ作品全体に共通しているように感じた。「美女と野獣」へのアンチテーゼ要素が前面に出ていたことも印象深かった(すでに監督が色んな媒体で言っていることだけど)
主演のサリー・ホーキンスがもう、なんか、良いw。あまり飾りすぎない平凡なルックス、恋に恋しているピュアな主人公像と絶妙に合っていて、まったく文句なしです。(何様w)イライザ役がこの女優さんで本当に良かった、全編で思った。クリーチャーや友達など、その他キャラも皆存在感があった。中でもマイケル・シャノン、彼も絶対賞賛されるべき役者の1人だ。とことん非道なんだけれども、ちゃんと家族がいて、様々な抑圧に苦しみながら生きる悪役を恐ろしく、憎たらしく、哀しく演じきっていた。
いやぁ、ほんと好き。映画に出てくるメインキャラ、良いやつも悪いやつもみんな大好きだ!!w
ところどころイヤンなシーンやグロシーンもあるけれど、そういう描写も「生きた人間の一部」として避けないからこそ、リアルさも増して、感情移入ができる。終始、ハラハラ、ホッコリ、ジーンとさせていただきましたよ(涙)。SFではない、ロマンチック、純粋な恋の物語として、まだ見ていない人には激推ししたい一本だ。
100点
ややネタバレ、かも!
パンズラビリンスをずっと前に見たのですが、構成が全く同じでした
弱者が強者に抵抗して、最終的に協力者は生き残り、主人公自身は幸せなつもりでも死を迎えるというパターンで、パンズラビリンスほどきっしょく悪い化け物が出てこないなって感じでした
強者が最後痛そうな死に方するという展開が読めましたが楽しめました
後半手に汗握るシーンに心臓がばくばくなりました
もう少し、ロマンチックな映画かな、と思っていましたが究極の純愛にしては映像が現実的だったり、でもそこをロマンチックにファンタジックにすると逆にその印象ばかりが残って本当に監督が見る側の心に残したいイメージを残せないからなのかな、と思ったり
まあアカデミー賞とってるし一度見て損はないと思います
自らの力では及びもしないと思える巨大な強制力に、抗える痛快感
日本的には水戸黄門ですかね?。
殿様の悪行を、田舎じじいが身分の力を解放して解決する痛快感、と同じかな?。
私は、そんな見方をしました。
でも、彼女が半魚人彼に抱き付く時。
近付くと妙に生臭く、
肌が触れたら冷たくて、反射的に離れちゃう「キャ」みたいな感じと思えて仕方がない。
巨大組織の企みを、掃除婦のおばちゃんが振り回せたのが痛快では有りましたね。
神秘的で不思議な物語 R15ではあるが決して不愉快では無い ロマン...
神秘的で不思議な物語
R15ではあるが決して不愉快では無い
ロマンスあふれるとってもラブストーリー
脚本良く展開もテンポ良く
ハラハラドキドキでチョットコミカルでサスペンス
水、個性、卵、、、
メタファも満載
映像、音も心地よい
映画ならではの作品
久しぶりに素敵な映画
マイケル・シャノンがめっちゃ~よかった!!
これ、気持ち悪いと思う人も沢山いるし冷めちゃう人も多いと思うなあ。
引かれるの覚悟でぶっちゃけると…
わたしもいつの間にか、彼を愛おしく思っていたんだよね。
最初は怖かったし、いちいち音でビビってたけど(笑)
彼女は声を失って、私たちよりも意思伝達がひとつ少ないから、人よりずっと彼と心が通いあえたんだと思う。通じ合えることの楽しさったら!ときめきったら!
映像も美しくて、住んでる部屋が映画館の上とか、かかっている音楽とか…それぞれのキャラクターも面白かった。お友達思いの彼女も、言っちゃう旦那も、そして家族に犬買おうって言われたり、アメ車乗り回すマイケル・シャノンがすごくよかった。これがアメリカか。
うまく言えないけど、まだ余韻から抜けられない。最初から最後までこんなに気持ちが揺さぶられたの久しぶりだわ。
正直…
'彼'が気持ち悪すぎてなんの感情も沸かなかった。
共感どころじゃないし、ストーリー自体もそんなに捻りがないので一度主人公に引いてしまったらそのまま最後まで行く感じ。潔癖の人は相当無理だと思う。絶対臭いし。
あと、猫ぉぉおおおおお!!!!!ってなった。許さないぞ。
もうちょっとひねってくれても…
オスカー四冠の謳い文句につられたわけではないが、まあ観ておこうという程度の興味で鑑賞した。
何かが欠けていたり、人と異なる特徴があったりする人物たちが、それなりに酷い目にあったりあわせたりするところは、現代アメリカの寓話として本国ではウケたんだろうけれども、あまりにもステレオタイプな感じがして、正直「だから何?」と醒めた目線で観てしまった。
あの生物の正体は知らなくても結構だが、せめて彼を巡るラストの顛末くらい、もう少しひねりがあってもいいのにと感じた。ハラハラもしなければ、うっとりするほどのこともなく、なんか淡々と大円団を迎えてしまった。
互いに惹きあう理由はよく分かった。けれども、どちらの登場人物にも感情移入するほどの魅力を感じなかったというのが正直なところだ。魅力的なエピソードがなんだか足りないのだ。
サリー・ホーキンスは確かに名演だったが、キャラクターの掘り下げが不十分なところで「スリービルボード」にやられたんだろう。なぜ作品賞がそっちにいかなかったのかも、正直頭をかしげたくなる。
期待しすぎた?
斬新なストーリーでつまらないわけではないけれど、アカデミー賞作品賞なのかな?程度の印象。
主演の体の張り方は半端なく、リアリティはありました。
ただ、人間と人間以外の恋愛ってありえないのではという先入観が捨てきれず。。
キャデラックが
言葉を話せない女性とクリーチャーのラブストーリーが中心ですが、個人的には冷戦時代らしいサスペンスやバイオレンスホラーのテイストでも楽しめました。
威圧や差別の描写は現代アメリカをも意識させます。
威圧的差別主義者の理想的アメリカンドリームを揶揄するような描写も面白かったです。
キャデラックのくだりはかなり笑ってしまいましたが、理想的アメリカに取り憑かれているようにも見え、哀れでもあり恐ろしくもあります。
主人公をはじめ、偏見に晒されながらも善意に満ちた隣人や同僚、博士など、登場人物達も好感が持てます。
善人対悪人で単純化されている印象はありますが、やはり威圧的暴力や差別主義は悪であり、弱い立場の善良な人々を尊重するという、真摯な姿勢を感じる物語でした。
なんのジャンル?べつに決めなくていいのか。
ファンタジーなのかホラーなのか純愛なのか
何をどんな人に伝えたかったのかな?
エグい下ネタもアカデミー賞選考委員?
の方はお気に入りらしい。
まあ面白く観たよ。
R15の意味
始まりからR15の意味かわかった。でも全編通してこの映画にエロ要素は入らなかった気がした。
もっと純愛的な感じだともっとよかったかもー
期待しすぎて思ってた感じとは違ったけどそれなりに楽しく見れました☆
意外ー
皆様のレビューが高くて、驚きました。これがアカデミー作品賞?昨年も全く理解できませんでしたが、私は本物の映画好きじゃないんじゃないかと思ってしまったくらい、感動できない作品でした。
ウルトラマンや仮面ライダーやサワーズカメカメ的な要素が否めない感満載すぎです。。
変態心溢れる愛すべき一作
アカデミー大本命と言うことで公開日に観賞。
SFラブファンタジーというよりは、変態心をくすぐる愛すべきラブファンタジー大作。
登場人物の大半が何かしらのハンディを抱えているのだか、そういった人物設定がうまくストーリー展開と絡み合っていた。
そういった点が単純なSFに終わらず、観衆の琴線に触れる要因だと感じた。
ギレルモ・デル・トロの集大成的な作品
これまで、モンスター映画を作り続けてきたデル・トロ監督の集大成と言っても過言ではない作品。
しっかり残酷さや醜さ、滑稽さを描くことで美しい映像と物語を際立たせている。
キャスト陣の見事な演技アンサンブル、デル・トロの偏愛的ともいえるディテールへのこだわりが完全に合致した作品だと思う。
ストーリーは単純という人もいるけど、メインストーリーの奥に見え隠れする「セカイ」の不条理や残酷さを含んだスケールの大きな作品で、「マッドマックス怒りのデスロード」にも通じると思う。
素敵な映画
映像も綺麗で最初から映画の世界に引き込まれる。暴力的なシーンもあり、そこが個人的には見たくなかったのだが、ストーリー上、必要なのだろう。
様々な愛の形や愛しかたが表現されており、人を愛することの素晴らしさを心から感じれた。
心を通わすということ
物語がスタートして、すぐにオチはわかる…だけど。
何がすごいって、主人公とクリーチャーが心を重ねていくところの表現に引き込まれました。
言葉が通じても、心が通わないなんてことはざらな殺伐とした時代に、コミュニケーションとは何か?ということを考えさせてくれます。
それと、悪役が抜群によい。
マイケル・シャノン演じる中間管理職の白人軍人って、昔のドラマや映画では、こういう熱血白人キャラこそが主人公でした。
「悪事を働く黒人やインディアンを倒す」って映画・ドラマが多かったわけです。それが、時代とともに変わり、「マイノリティを抑圧する横暴な存在」として描かれておりました。
どんどん狂気を帯びていき、最後には人間がよりモンスターに見えてくるという…そんな重要な役を、見事に演じきっていて、素晴らしかったです。
これぞ「映画」だ!
この作品が作品賞・監督賞を獲るアメリカ・・・
やっぱりスゴイわ。
完っ璧な大人のフェアリーテイル!(goth)
ストーリーは分かりやすく単純なんですが。
あらゆる「映画的」要素も詰まってましたね~
(スパイサスペンス・コメディ・拷問や痛い描写さえ…)
【映画として優れた点】
・どこを切り取っても震えるほど美しい画
・音と音楽の使い方が秀逸!
(巧みに雰囲気や気分、シチュエーションさえも演出)
・世界観がチープにならないための照明と美術
・違和感なく差し込まれる「時代性」の描写
【恐らく革新性を評価された点】
・フェアリーテールの主人公が、
「若く・美しい・純真無垢な少女」ではない点
・「王子」は「ハンサムな人間」にならない点
・緑と光あふれる世界ではない ever after…
・ハンディキャップをロマンスのチャームポイントとして描いた点
・ロマンスというか、もはや性的な異文化交流
・マイノリティもレイシストも、ホワイトカラーもブルーカラーも
スパイも人魚も…みんな人間らしく、みんな生きているこの世界。
エンドロールが始まるやいなや、多くの人が席を立ったので
おそらくトラウマ的に「ダメ」な人も多いかもです。
「デル・トロGOTH」好きな人って、マイノリティなんかな…
全497件中、321~340件目を表示