シェイプ・オブ・ウォーターのレビュー・感想・評価
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まさか泣くとは!
冷戦アメリカとラブストーリー
ファンタジックなラブストーリー。
彼のかわいらしい顔立ちと性格のよさに癒される。(しかもマッチョ!笑)
ヒロインは一見、魅力の少ない中年女かと思いきや卓越した表現力ですばらしい。でも、あんなに裸 必要だったかな?始まりからびっくり…
アメリカ社会の黒人やゲイへの差別の描かれ方で、社会的弱者という目線でのメッセージ性が強い。
ソ連との抗争を背景に、抹消されてしまった男たちもなかなかショッキング。監視係の人が狂っていく様は恐怖しかない。指……
未来を夢見ながら、現在社会の歪みにもがいてる人々って感じでした。
ウロコが好きな人には…
猫!
声がなかったり同性愛だったり黒人だったりスパイだったり古き良きアメリカにのれなかったり、全員が少しずつ孤独で、時代に翻弄されていて、今いる場所で幸せになれていない。
美しい色使いだけどやっぱりずっと悲しい気持ちになるのは、そのせいなんじゃないか。
彼女が神として幸せになることを想像して気持ちを補完したい。
あと、猫は神に逆らったから、あれは猫が悪いんだ。そうなんだ。
足りないからこそ
ファンタジー・ロマンス
宣伝から思い描いていた通りのストーリー展開で「人魚姫」や「美女と野獣」のような種族を越えたファンタジー・ラブストーリー。
後半は、ハードな痛みもありましたが、最後は温かな想いに包まれた作品でした。
ギレルモ・デル・トロ監督としては、新たな愛のテーマを切り拓いた作品だったように思います。
作品の中でイライザ役のサリー・ホーキンスの事を敵役のマイケル・シャノンが「美人ではないが、喘ぎ声を聞きたい女」と言ってました。確かにこの作品2時間の中で、喋る事ができない彼女の体当たり演技に魅了され、その言葉に納得しました。(笑)
ファンタジーの中に、大人のリアルな愛の姿の描写は、あり得ないと思いながらも、いつの間にか、その新鮮さに引き込まれていました。
アカデミー賞にノミネート、どうでしょうね…⁉️
大人のお伽噺
はじめに言葉あり
『パンズラビリンス』で魅せてくれたギレルモデルトロ監督の真骨頂というところだろうか。
ますます磨きがかかった映像と内容にあっという間に時間が過ぎてしまいました。
言葉を話せないイライザ、思いをうまく伝えられない年老いたゲイの画家。そして夫婦感には嘘がつきものだという黒人の友人。
登場人物は一般社会から負け組とされた人たち。
しかもコミュニケーションをうまく使えない。
この映画はコミュニケーションとは言葉を話せればいいのか。
聖書のはじめには『はじめに言葉あり…』と書かれている。言葉とは。
言葉を話せたからといって伝わるのかと問いかけてくる。
アマゾンから連れて来られた半魚人に惹かれていくイライザ。
彼女は初めて自分の事をありのままに見てくれていると吐露する。
人は少数派に対して色眼鏡で見てしまう。
この映画を見ていると少数派の彼女達の感覚が正常で見ている私たちも賛同してしまうが現実に同じ事が起きた場合に自分はどういった行動を取ってしまうのかと思わされる。
映画の舞台は60年代の冷戦真っ只中のアメリカ。
音楽やファッションと言う小道具がとても素晴らしく心憎い。
ことに主役のサリー・ホーキンスの演技が光ってます。
対比として悪役を演じているマイケル・シャノンも凄かった!
大人なファンタジーといて描かれているが背景にある痛烈な批判が見る人に問題を突きつけているかのようだった。
シェイプ・オブ・ウォーター
2018年19本目の劇場鑑賞。
米ソ冷戦下を舞台に、
政府に捕らえられた半魚人と、
掃除婦として働く口の利けない孤独なヒロインの切なくもピュアな愛の物語を描き数々の映画賞に輝いた感動のファンタジー・ラブストーリー。
ギレルモ・デル・トロ監督が描く種族を超えた究極の愛。
これぞ水の中の美女と野獣。
水の描写がとても美しくて、
それが幻想的な世界観をより強化してる。
イライザと半魚人には共通点があり、
二人が恋に落ちる内面的な理由にも説得力があります。
水の中に潜った時、
水に覆われて全く音の無い状態になる。
それはイライザと半魚人にとって言葉のいらない愛に覆われた世界。
言葉を発さずに表情と動きだけでイライザの心情を表現したサリー・ホーキンスの、
卓越した演技力が目を引く。
イライザが惹かれる半魚人がとても素敵なデザインで、
長身でスッキリとしたスタイル、
つぶらな目で水面から顔の半分を覗かせるのはとてもキュート。
ユーモアたっぷりで歯に衣着せない物言いをする、
同僚のゼルダ演じるオクタヴィア・スペンサーも良い。
舞台が航空宇宙センターなんで「ドリーム」かと思いました。
トイレに入ったら先に手を洗うだけの、
マイケル・シャノン演じるストリックランドがよく口にする緑色の安いドロップの味が気になる。
いろんな表情させられた
主役の女性の描き方が素晴らしい
話すことができない女性と、秘密の研究所に監禁された怪物?との愛の物語。
舞台は冷戦時代のアメリカ。
彼女の周りにはゲイの画家や黒人女性、共産主義者などマイノリティが多くいます。
逆に悪役のストリックランドは典型的な白人の成功者。
マイホームに高級車、美人の奥さんに囲まれています。
ちなみに暴力的な彼が家でDVでもしてたら話がぶれますが、家族との関係も良さそうです。
この対比やマイノリティの苦しみが表現されています。
怪物?との交流をとおしてそれほど美しくないと思っていたイライザがどんどんチャーミングになっていきます。
彼女の日常を表現している監督のセンスもいいですし、
勉強不足で主役の方をしりませんでしたがすごくいい女優ですね。
彼女の演技が映画をグイグイ引っ張っているためストーリーのアラがあまり気になりません。
研究所のセキュリティがズボラすぎ。
ボブ、死に際に何で清掃員ってヒント与えちゃうの?とか。
マイノリティがみんな良い人。マジョリティが悪い人。とステレオタイプな表現が逆にダメなかなと思い、ちょっとマイナス。弱いからと言って常に正しいとは限りません。
良さがほとんど理解できませんでした。
権力や富によって欲望を剥き出しにするような俗人は悪であり、悪によって虐げられてしまう純真無垢な心こそ、真の強さを持つものである。
ゆえに言葉がなくても、むしろ言葉なんてない方が、心を研ぎ澄まし深い愛を感じることができ、これこそが人類を幸せにするのだ。
こういうことなのでしょうか。
水辺にトカゲを見ただけでもビックリするのに、これまで見たことも聞いたこともない大きな半魚人を、恐れもせずに抱き合っている。変に生々しく見ている方が受け入れられませんでした。
もっとファンタジー色が強ければ違ったかもしれません。
また、悪役を徹底的に悪に染め、無残な結末に持っていくところでは、「グリーンマイル」を思い出しました。
恋に落ちる瞬間と愛が生まれる時
記憶に残る一本
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