シェイプ・オブ・ウォーターのレビュー・感想・評価
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同じ思いと特徴を持った異性のラブストーリー
まず、かなりどぎつい性描写があったので苦手な方は注意。
それぞれの欲望、思い、感性、愛情がしっかり描写作品でした。
そのなかで、それぞれ自分に正しく動き、「成功」を目指していたんだな、と感じる場面が多々あり、自分にとっての成功や、自分の信念が時に他人を傷つけてしまうこともあるということについて考えさせられる作品でした。
また、監督が監督だけあって、光の使い方にこだわりをとても感じました。
ドンパチものに疲れた時に是非見たい作品だな、と思いました。
デルトロさん相変わらずエロと暴力描写がどぎついな〜と思う所もありま...
デルトロさん相変わらずエロと暴力描写がどぎついな〜と思う所もありましたが、嫌な奴を手を使わず尿をたす男が引き受けてくれて見やすかったww
緑にこだわった作りで、字幕まで緑で作品に合ってた。ミドリ色のケーキ‥食べたい。
静かな魅力
主人公イライザは声を失っており、周りの人たちも日常において会話の機会ぎ明らかに少ない。そんなところに半魚人が現れて…
コミュニケーションらしい会話は無く、イライザと"”モンスター”の恋は続いていくわけだが、自分にはネット社会が確立された現代への風刺の様に感じられた。
オーバーな描写は極力抑えられていて、静かに2人が描かれており、そこに作品自体の価値、魅力が見られた。また、恋愛映画にとらわれず、カテゴリーの枠を超えた作品とも言える。
ただ、イライザも結局川に行ってしまうラストはその場では飲み込み切れず、作品のパンチはそれほどなので、アカデミー獲得という色眼鏡は避けるべきか。
ライク荒木飛呂彦
個人的にはハマらなかった作品でした。しかし、鑑賞後はいろいろ考えさせられたため、ジワジワと本作の魅力を味わっているところです。
鑑賞中は恋愛描写が美しいな、との印象を抱きました。
イライザはいきなり半魚人に惹かれるわけですが、それは不思議とすぐに腑に落ちました。彼女は喋れず天涯孤独な身。時代背景もあり、自己実現的な仕事にもついておらず、生き甲斐もなさそうです。彼女はこの世に生きながらどこかこの世にフィットしていない感覚を感じながら生きているように感じました。そんな彼女が、半魚人にいきなり異界に連れてこられた悲しみを見出し、運命を感じるのも無理ないかな、と思ったのです。私たちはお互いに異界に生きている、そんな気持ちを抱いたのではないでしょうか。
恋した後のイライザの盲目っぷりも美しいです。バスルーム全体に水を溜め、半魚人と愛し合う姿は狂った美しさがありました。狂おしい、とでも表現できそうです。情動の色・赤を少しずつ身にまとうのもすごく印象に残りました。恋をして成長する、という雰囲気はないのですが、恋の高揚感が伝わってきました。
もちろん、水中で半魚人と抱き合うラストシーンは有無を言わせない美しさがあったと思います。ラストシーンをポスターにするとは大胆ですが、ポスターにせざるを得ないシーンですね。
ただ、鑑賞直後はラストに納得がいかなかった。イライザは半魚人とともに水中の世界に行く、すなわちこの世に別れを告げる、という終わり方はなんだか逃避的に思えてしまったのです。恋の狂気から愛の成熟に移行しなかったように思えたのです。
イライザはあくまでもこの世に生きている人間。異界の存在と出会い惹かれあっても、あくまでも現実の枷からは逃げられないはず。しかもジャイルズやゼルダといったこの世で連帯できた仲間もいた。だからこそ水中、すなわちあの世に行くラストには強い違和感を覚えていたのです。
…が、よくよく考えてみると、イライザにとってはこの世があの世であり、本当に異界人だったのでは、との仮説を持つに至りました。
イライザは「川」で拾われた孤児とのことでした。首の傷痕はラストでエラとして機能する。何よりイライザを演じたサリー・ホーキンズの魚っぽい顔立ち!(ハゼに似ていると思う)
イライザは本来半魚人だったのでは、つまり水中こそが彼女の「この世」であり、本来住むべき世界に帰って行ったのでは、と考えるようになりました。
こう考えると、真の意味でラストはハッピーエンドなのでは、なんて感じています。
また、本作は別の視点でも大いに楽しめました。全体的にジョジョ的というか、荒木飛呂彦っぽいように感じたのです。
半魚人のシェイプは何度見てもスタンドですね!スピーディな動きもスタンドそのもの。あれは明らかに接近戦に強いタイプです。ヒーリング能力もあり、クレイジーダイヤモンドっぽいです。ラスト近く、ストリックランドに撃たれたものの立ち上がる半魚人の姿はモロに荒木節。ゴォォォォオーン!といった擬音を思わず心の中で絶叫。
また、ストリックランドが思いっきり荒木飛呂彦的悪役なんです。異常なまでにサディスティックだったり、強迫観念に駆り立てられたり。巨悪にプレッシャーを掛けられて狂乱する姿はバオー来訪者のドルド中佐のようでもあります。また顔がモロに荒木キャラなんですわ。
やはり、白眉は博士を殺すところでキャンディの説明をしだすシーンです。この異様な緊張感は荒木飛呂彦ですよ。正直、ニヤニヤが止まりませんでした。
サリー・ホーキンズは魚顔でありながらジョジョ顔でもありますね。全体的にダークな世界観もロマンホラーでした。
そういえば、ジョジョ第4部が映画されたと聞きました。そうか、これがそうだったのか、第4部の映画化ではなかったが荒木飛呂彦の書き下ろし新作がデルトロ監督の元で映画化されたか、と知り、しみじみした次第です(ウソ)。
確かに
たしかに、この空気感がいい。
1962年の設定で、濃いめの映像が素敵だ。
たしかに、彼女イライザは美人じゃないだろうね。
主人公の女優としてはね。でも心惹かれるものがある。
たしかに、半魚人、見にくいところはあった。
でも中盤からはなんとなくいとしいものが芽生える。
たしかに、イライザの同僚の黒人女性。
どこにでもいそうな善人のようだ。
たしかに、半魚人を連れてきた悪党官僚。
こんな風な一方的な人もいるよね。
たしかに、イライザの初老の絵描きの同居人。
夢が叶えられず彼らの逃亡に力を貸す。
みんなどこにでもいそうな登場人物たち。
でもストーリーはファンタジー。
ありそうな人たちの中で生まれた、あり得ない物語。
しゃべれない女と人間社会に置き去りにされた半魚人の
切なく純粋な恋。
たしかに、人間同士が信じにくい世の中だから、
こんなファンタジーが生きているのかな?
それにしても、彼女が悪党官僚に向かって、
「なんて卑怯なクソ野郎!」と手話したイライザ。
その凛とした姿がいまでも目に焼き付いている。
綺麗
映像や世界観がとにかく美しかった。
水槽の脇で音楽をかけゆで卵をあげるシーン、何故か涙が出てきた。
ストーリーはわりと御都合主義が続くが、波が多く、結局どう着地するんだろう?と気になりのめり込めた。
冒頭自慰やベッドシーン、グロは無ければギリ子どもも見れるかな?と思えたし、なきゃ無くても良かったけど、それがなければあの不気味な生々しい世界観が出来上がらなかったとも思う。
差別や人間の本能や欲や、そういう生々しい汚い部分描写があってこそ、2人に芽生えた愛のようなものとか世界観が余計綺麗に感じられたのかなと。
まあ禁断の恋愛は映像や文章では綺麗に見えがちなものだけど。そういう恋愛は本人たちが陶酔してるから雰囲気をだしやすいの?
綺麗な世界観だった。心に残る良い映画。
きっとまた観るだろうな〜
シェープオブウォーター
イライザ役のサリーホーキンスの不思議でセクシーな魅力と愛嬌のある目をした半魚人のロマンが良い。
イライザの仕事仲間、隣人の画家と愛すべきマイノリティ。反してアメリカを象徴する様な横暴なホワイトの悪人ぶり。分かり易い。
好みはハッキリ分かれそう。大人向けのおとぎ話。
【賛否両論チェック】
賛:孤独な2人がお互いに惹かれ合い、決断の末に辿っていく儚くも哀しい運命に、観ていてハラハラさせられる。映像美も見事。
否:雰囲気はかなり淡々と進むので、惹かれないと眠くなってしまいそう。ラブシーンやグロシーンもあり。
雰囲気としては、同じギレルモ・デル・トロ監督の「クリムゾン・ピーク」に近いような感じでしょうか。「完全大人向けのおとぎ話」といった印象です。
言葉を話せず、世間から一線を画してひっそりと生きているイライザと、故郷から連れてこられ、研究所で酷い扱いを受ける生物。一見異なるようで、実は似たような孤独を抱えた2つの魂が出逢い、やがてその喜びや悲しみを共有していく姿は、どこか切なくもあり、またどこか神々しくもあります。そんな2人の愛が果たしてどんな結末を迎えるのか、落ち着いた雰囲気の中にもハラハラさせられるものも感じさせます。
そのファンタジー独特の現実味のない世界観や、ラブシーンやグロシーンがある故の好みは分かれそうですが、気になった方は是非。
愛の輪郭
ヒトをヒトだと認識する材料はいったい何なのか。手探りだからこそ触れあえた手を握りしめ続けるような作品。
異形な愛なんかではない、水滴の輪郭をなぞる愛の存在を確かめさせてくれる。
幕が上がった瞬間から引きずり込まれる映画の世界に、溺れていく。
異質なる存在
しゃべることのできない女性と、不思議な生き物との交流を描いたラブファンタジー。
主人公の女性が冴えなかったのに、徐々に魅力的になっていくのがいい。不思議な彼とうまくいってから、雨のバスの窓に流れる水滴もきれいだった。そういう意味では映像が印象的な映画だと言える。
でも、2人が心を通わす過程がよくわからない。切ない恋の物語としては正直物足りなかった。
コミュニケーションを描いた作品とも言えるが、個人的には異質なる存在・少数派を描いた物語と感じた。そういう意味でもラストが切ない。異質なる存在同士で寄り添うことしかなかったことに。
美しい映画
ストーリーがわかりやすくて良かった(^^)b
でも、あんな怪物に最初からほとんど恐怖心を抱かずに近づけるものか…
ってゆーか、あの主人公のヌードを初っぱなから見せられるとは思わなかった(^_^;)
まぁ、性的な表現が(無駄に)多い作品でした…
映像的には美しくないけど、観終わったあとの印象としては、美しい映画でした(^^)b
それにしても、デル・トロ監督は痛そうな映像が多い。性的な表現もあったりで、あんまし大衆受けとかは気にしないのかな?
知ることを恐れない
しばしば『人魚姫』の男女逆転版と紹介されている本作。だが、逆転しているのは男女間だけではない。逆転しているもう一つの要素はズバリ“言葉”だ。
人魚姫は人間の王子様に恋をし、足と引き換えに声を失うが、本作のヒロイン・イライザは半魚人を愛することで“言葉”を得る。言葉と言っても手話ではあるが、寡黙で控えめな彼女が物語が進むにつれて徐々にその発言力を増していく。とりわけ、悪役・ストリックランドに向けて中盤に発せられる言葉は、前半の彼女の振る舞いからは想像できないほど強い反発心をむき出しにする。
表向きはラブストーリーであるが、この作品の根底にあるのはコミュニケーションの大切だ。ストリックランドは半魚人に対してコミュニケーションを一切取ろうとしないのに対し、イライザは様々な手段で半魚人とコミュニケーションを交わそうとする。そして、その行為は彼女自身を解放し、やがて自らの存在を主張し、更には自分のあるべき姿を見出していくのである。
我々は知らない者を恐れることがある。その相手が何者なのか?どんな人なのか?と。この物語では、半魚人が一体何者なのかが問いかけられる。ストリックランドがラストに述べる言葉がその答を示しているのだとすれば、知ることを恐れなかったイライザと知ろうともしなかったストリックランドが迎えるが結末の違いは当然の結果と言える。
正直、アカデミー作品賞を勝ち獲るとは思っていなかったが、人種やセクシャル・マイノリティの差別や偏見と向き合うアメリカの今をファンタジーに置き換えた、デル・トロ監督にしか撮れない見事な一作である。
不思議な映画でした
美人でもないけど気になる女性としての
存在のイレイザ。見ているうち、ほんとに
素敵な女性になってきました。
恋をする女性の変化を感じました。
恋愛?
ファンタジー?
SF敵?
スパイ?
いろいろおり混ざった不思議な
映画でした、
雰囲気映画
何と言っても結構な頻度で挿入されるエログロがとにかく好みに合わない(特にグロ)。
R15要素を抜いても全く問題なかったと思うのだが。
ホラーを観に来たわけではないのに突然出てきて、不快で顔を背けざるを得ない場面が多かった。
話としてはご都合主義部分が多く、誰にも感情移入できないのでつまらない。
主要登場人物のはずの半魚人は影が薄いというかキャラ付けが薄く、主人公と半魚人のラブも私には響かなかった。
ラブストーリーだと思っていたがラブは添え物なのか?!と思ってしまった程。
また最近の流行りなのか、差別差別とあまりにくど過ぎてその割に表面的にしか描かれていないため逆に薄っぺらくなっていると感じた。
なんでもマイノリティーを出せば良いってものじゃない。
色んな要素がごちゃまぜで、音楽や映像美で力技で纏めた印象。
観ている途中は正直久しぶりにガッカリした映画だったが、
不思議とエンドロール後からティールがかった夢の中にいるような感覚が今も残る。
雰囲気は本当に良かった。
中途半端に詰め込まずもっとファンタジーに振り切った映画にして欲しかったというのが個人的な感想。
ゼルダもジャイルズも博士もすごくいい人だったので、イライザと半魚人...
ゼルダもジャイルズも博士もすごくいい人だったので、イライザと半魚人のわがまま、身勝手さが際立ってしまい、イライザの魅力が全然見出せなかった。
どうしてみんなこんなにも2人に手助けをするのか、そのメリットも理由もわからない。
半魚人には価値があるんだろうけどイライザは終始、自分の欲望に忠実すぎる我儘女でしかなかった。
映像が綺麗だと聞いていたので、落ち着いた映画が見たいと思い鑑賞したものの、みんな躊躇いなく銃を撃ちまくるし、どんどん人は死んでいく。
その間にもイライザと半魚人はsex三昧。映画館水浸しにしてしたり顔。周りの迷惑など御構い無し。
そんな2人の恋愛模様に全然感情移入ができず、涙も流さず終わった。
とりあえずイライザは朝からオナニーする暇あるならタイムカードちゃんと押せるように出勤してくれ。。
愛猫を残忍に食い殺されて!?
アカデミー作品賞に批判も恐れず言うと正直、自分には全く響かなかった。野獣を愛する女性、的な映画はたくさんあったけどこの『化け物』には感情移入しない。自分の愛猫を残忍に食い殺されても愛を継続することに全く共感しないし(ペット飼ってる人はきっと『化け物』に憎悪も)。社会からの疎外感を描きたいかもだけどほぼ同情できない。残忍なシーンと生々しい性描写には隣に座ってた幼少児にもどうかと。
主人公2人が喋らないというのは不思議な感じでした。ほとんど予習をせ...
主人公2人が喋らないというのは不思議な感じでした。ほとんど予習をせずに行ったのでただ相手が怪物のラブストーリーだと思っていたら銃が鳴ってびっくりしました(笑)質のいいアメリカの映画。軍事とラブストーリーがこんなにしっかり融合されているのは、邦画にはあまりないタイプかなあと思いました。
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