「冗長かつ浅薄」スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け omoroさんの映画レビュー(感想・評価)
冗長かつ浅薄
壮大ではなく冗長、軽快ではなく浅薄。
そこまで思い入れがあるわけじゃないけど子供の頃から観続けている超大作のラストがこれかと思うと哀しい。
昨年ラストを迎えた幾つかのシリーズものと並べると一層哀しみが増す。
予想はしてたけど。今作に比べたらep7・8の方が全然マシ。
結局最後までレイもレンも苦悩を繰り返しただけで個性が表現されていなかったため、単純なプロットが只々退屈だった。
2人とも「ルーツで悩む人」としてしか描かれておらずその苦悩の中身が抽象的かつ陳腐。
また、サプライズ自体が目的化している様に感じられた。
驚きはあくまでコンセプトやテーマを表現するための手段であるべき。
子供の頃から観ている映画のラストをリアルタイムで観れたこと自体は良い体験だったし、出来はともかく今観ておかないと後悔しただろうから怒ってはないです。
まあ、そもそもそこまでファンでもないから出来がアレでも別にいいんですけどね。
ガチファンの人達がかわいそう。
レイの顔面と佇まいが主人公的である事と、レンの顔面のクセの強さで持ってた部分が大きい気がする。
振り返ってみると他もキャスティングは良かったと思うんだけど、フィンは出自やルーツも含めもうちょっと上手い生かし方があったんじゃないかな。
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