「「手堅く完結しました」という感じ」スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け キリンさんさんの映画レビュー(感想・評価)
「手堅く完結しました」という感じ
正直いうと
「これが子供の頃から、いつもワクワク、ドキドキし続けてきた伝説のSF映画の完結編かぁ」
と考えると、やや寂しい気持ちになる
特にカイロレンとレイのキスシーンはこの映画を安っぽい青春映画になり下げた感さえある。
レンとレイが一緒にパルパティーンと戦うところも
「アベンジャーズでも意識したんかい?」
というくらい幻滅したし、パルパティーンの復活自体が「パイレーツオブカリビアン」以来、なんでもありになった主要キャラの復活だしな。
でも
「だったら他にどうすりゃ良かったの?」
と聞かれると、ジョージ・ルーカスならあのクライマックスシーンだけに3〜4年は悩みそうだ。JJエイブラムスだからこそ早く手堅く仕上げれたんだろうな。
このシリーズは膨大な時間をかけて続けられたから、すでに時代はスターウォーズに追いついちゃったし、逆に今回の三部作はスターウォーズが時代を追いかける立場になっていた。
かつてルーカスが並び称されたスピルバーグは、今や巨匠でSFにおいても「レディプレイヤー1」でこの古典的なシリーズでは表現できない新しい境地に立っているし、MARVELでさえスターウォーズを超えた世界観を提供している。あのままシリーズ完結が長引けば長引くほどスターウォーズの伝説は色あせてしまっただろう。
その意味でディズニーは完結を急ぎ、ヒットメーカーで仕事が早いJJエイブラムスをディレクターに選んだのかもな。あのままジョージ・ルーカスが作り続けていたら、彼の在命中に完結しなかったかもしれないからね。