「日本史の知識が足りなかった…」のみとり侍 フクロウさんの映画レビュー(感想・評価)
日本史の知識が足りなかった…
エリート侍だったのに、猫ののみ取りに左遷された男を描いた、ノリのいいコメディ。
「猫ののみ取り稼業」は、江戸時代に実在した職業だそうで、猫ののみ取りと言いつつ、実態は男娼なのですが…
主人公が真面目に「その技術」を磨こうと努力する姿が、微笑ましくも可笑しい!
性描写もそれほど露骨ではなく、気楽に観られます。
後妻業の女も観ましたが、私はのみとり侍のほうが、笑いの壺が合いました。
ただ、後半のストーリー展開が急なので、日本史に疎い私には、わかりにくかったです。
同じように日本史を知らない方向けに、調べたことを簡単に乗せておきます。
田沼意次は、この時代トップの政治家で、賄賂政治で有名でした。経済成長を重視し、このころ沢山の職業が生まれたようです。
松平定信は、田沼意次を批判したために、将軍になる芽を摘まれた人物ですが、結局は田沼意次を追い落として政治のトップに立ちました。賄賂政治から質素倹約という政策にシフトしたことで有名です。
主人公のお殿様、牧野忠精は、松平定信の下で出世して、のちに老中まで務めた人物です。
→この後、ちょっとネタバレです
→
→ここから考えて、この映画の時点で牧野忠精は松平定信派で、田沼意次が失脚するのをバカ殿のふりして待ってた、ということなのでしょうね…
このあたり、日本史の知識が無いから、唐突に見えちゃったんですよね…
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