劇場公開日 2018年4月6日

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「気弱で内気な大男??リアルとゲーム内のギャップが面白い!」ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル Trinityさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5気弱で内気な大男??リアルとゲーム内のギャップが面白い!

2021年9月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

単純

1995年に公開された1作目のジュマンジを見たのが確か小学生の頃でした。とても衝撃を受けた覚えがあります。双六の目に書かれた内容が現実に起こる。こんな摩訶不思議な出来事があり得るのかと。次は何が起きるのだろう?ワクワクしながら見ていました。

■あらすじ
あれから22年の月日が流れ、ボードゲームからテレビゲームへ舞台を移し、待望の2作目が公開されました。ゲームの世界へ入り込み、アバターに姿を変えて「ヴァン・ペルトが盗み出した宝石を、ジャガーの石像に戻してジュマンジ世界を救う」というゲームのストーリーをクリアするという内容です。
与えられたライフは3つ。ライフを1つ失うたびに空から降ってきてゲームの続きをプレイします。ゲーム内にはNPCと呼ばれるコンピューターが動かすキャラクターが多数存在します。この人たちは、ドラクエの村人と同じように、決まったセリフしか話しません。何度話しかけても、同じセリフが返ってくる。私にとっては馴染み深い昔のゲームを見ているようで面白かったです。

■映画の見どころ
私が感じたこの映画の1番の見どころはキャラクターの奥ゆかしさです。プレイヤーが選択したキャラクターのアバターとなってゲームを進めていくのですが、プレイヤーとアバターに大きなギャップがあるのです。それが何度も笑いを誘ってくれます。

■主人公・スペンサーのギャップ
まずは主人公のスペンサー。彼は内気で弱気で潔癖症なゲームオタクな少年です。友だちのフリッジから無理やり宿題をやらされたりするなど、スクールカーストの下位に属しています。それがゲーム内ではドウェイン・ジョンソン演じる筋骨隆々なスモルダー・ブレイブストーン博士に。発言の一つ一つに説得力が感じられます。見た目で人を判断しちゃいかんと言われるけれども、人の見た目でこうも発信力って変わりますかね。でも中身は内気なままなので、発言はいつも控えめ。なんかすごいこと言ってるぞと思わせて、実はそうでもない。それをザ・ロック様の見た目でやっているのギャップが笑えました。

■アメフト部のスター・フリッジのギャップ
宿題をやらせていたフリッジは、動物学者のムース・フィンバーに。リアル世界ではアメフト部のスーパースターだけに、強気な性格はそのままですが、足が遅く小柄なアバターになってしまいました。スペンサーとの体格差にかなりご立腹な様子。ブレイブストーン博士への対抗意識が面白かったです。

■勉強好きなマーサのギャップ
スペンサーと同じく大人しめなマーサは、武闘派なルビー・ラウンドハウスに変身しました。完全な戦闘要員でゲーム攻略に欠かせない戦力として輝きます。
実は、このラウンドハウスを演じている女優ケヴィン・ハート氏は、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーにてネビュラを演じていた方らしいのです。マーベルシリーズは大好きで全部見ていました。まさかサノスの娘である青色の宇宙人を演じていたとは!特殊メイクがっつりだから、調べるまで全然分からなかった。いや、言われても分からんけど。

■セフフィー命なベサニーのギャップ
最後に、自分大好き、セルフィー大好き、スマホは方時も手放せません!というベサニーが選んだキャラクターは、シェリーという可愛い名前のオッサン。髭面で小太りなオッサン。名前の響きからして可愛い系のキャラクターだと思っていたベサニーの卒倒ぶりが面白いです。見かけはオッサン。中身は女子高生。オッサンの女子高生ぶった所作が笑えます。
私は、こういう性別入れ替わり系の話を見た時にいつも気になるのがトイレ問題。普通、そういう場面ってスルーされがちですが、ジェイク・カスダン監督は、この疑問に即答えてくれました。ゲームの世界にやってきてすぐに、用を足すシーンがあるのです。立ちションの便利さにめっちゃ感動していました。これ、性別逆ならアウト案件ですよね。

リアルな世界のプレイヤーと、ゲーム世界のアバターとのギャップにあなたも大笑いしてください。

Trinity