ミラーズ 呪怨鏡のレビュー・感想・評価
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自宅にて鑑賞。ロシア製、日本劇場未公開作で原題"Пиковая дама: Чёрный обряд(英題:"Queen of Spades: The Dark Rite")"。鏡に纏わる黒いドレスの女“スペードの女王”に関する正統派ホラー。僅か十名にも満たない少ない登場人物、再三登場する鳥瞰によるマンションの外景には何か意味があったのだろうか。全篇に亘り、何かが足りず、中途半端な印象。既視感に溢れたシーケンスの数々に、含みを持たせた思わせ振りなラスト迄、目新しさも乏しく見劣りしてしまう。50/100点。
・序盤のフォークロアっぽい流れから、後半はまさかのエクソシズムへと展開するが、溜めの演出は兎も角、“スペードの女王”のキャラクターが弱く、存在感が薄い分、魅力に欠け、総じて全篇、衝撃度や恐怖度が低くなってしまい、これが作品の質に大きく影響を与えてしまっている。
・鏡に向かって唱えると召喚出来ると云う都市伝説系でよくある設定は、一番にC.バーカーが作った『キャンディマン』シリーズ('92・'95・'99)を想起した。ネーミングの由来がよく判らない“スペードの女王”は、シルエットが『ライト/オフ('16)』や『MAMA('13)』を思わせ、アップショットや表情は『グレイヴ・エンカウンターズ』シリーズ('11・'12)のクリーチャーを髣髴した。
・A.ババク演じる('02年生まれで撮影時の実年齢だった)12歳の少女“アーニャ”のパパ“アントン”のI.フリプノフ、若かりし頃のR.シャイダーを連想させるルックス。ところでこの方、大忙しだった仕事はどうなったのだろうか。
・鍵を握る“スミルノフ”のV.セレズニョフ、医師と云うより有能な霊媒師の如く本質を見抜き、“スペードの女王”と対峙する活躍振りを見せたが、大好きだった物故の歌手R.パーマーを想わせる容姿だった。
・鑑賞日:2018年2月11日(日・建国記念の日)
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