「キラキラ映画のネタぎれは深刻?」ママレード・ボーイ kazzさんの映画レビュー(感想・評価)
キラキラ映画のネタぎれは深刻?
WOWOWで観賞。
今さらこの漫画を原作に持ち出すとは…。
廣木隆一と浅野妙子をもってしても、この題材は扱いきれなかったという感じ。
漫画では許容できる荒唐無稽な設定でも、実写映画となると、リアリティーというか、説得力が必要だ。
力点の置き場を間違えているような気がする。
二人がひかれ合う過程を丁寧に描いておかないと、後の物語に感情移入できないが、それが「保健室のキス」だけ?
そして、真相を二人の両親が交代交代で説明するというやっつけ方は、あまりにも工夫がない。
全部、勝手に勘ぐって誤解してただけなんて、彼らの数年は何だったの?
あ、あの建築家の息子が変なこと吹き込んだのが元か!
原作重視もいいが、漫画の設定は時には大胆に脚色しないと、映画には不向きな場合もある。
特に古い漫画は。
廣木監督はあんなに移動カメラの長回しが好きだったっけ?
なんだか相米慎二を連想させるが、「翔んだカップル」には及ばなかった。
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