「脚本・演出が…」ママレード・ボーイ コウさんの映画レビュー(感想・評価)
脚本・演出が…
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原作が好きで、興味はあったものの実写化に良いイメージがなく、今まで見ていなかったのですが、偶々今回見ることになりました。
キャストが似ていないことはあまり気になりませんでしたが、脚本・演出がとても残念でした。
原作のセリフやシチューエーションに近いシーンが何回も出てきますが、中途半端に要素を拾い集めただけで、原作と主人公2人のキャラクターが変わってしまっていました。
原作とは別物と割り切ろうと思っていましたが、時間的制約による変更や、よりストーリーを膨らませるための変更というよりも、映画のオリジナリティを出そうとしただけの蛇足の変更に感じられ、似せてる分違いが目についてしまい、その変更いるの?!と何度も突っ込みながら見ていました。
やるならもっと原作に忠実にするか、全く違うシーンにするのかのどちらかにしてもらいたかったです。
原作では、光希は天真爛漫で明るく、素直に感情を表に出すタイプでしたが、映画では特に前半、ずっとブスーっとしていて、表情のバリエーションも少なく、全く魅力的に感じませんでした。
また、遊も真面目さや優しさが表現されきれておらず、所々で吉沢亮さんの素の根暗さも出ている感じで、光希が顔以外で何故遊に惹かれたのか分かりづらかったです。
唯一良かったのは、ラストの方で要士が遊の頭を撫でて頰を叩くシーン。
要士の愛情がすごく伝わってきました。
結論としては、吉沢亮さんのファンには見る事をお勧めしますが、その他の方は、特に見なくてもいい作品かなと思いました。
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