「ママレード・レビュー」ママレード・ボーイ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
ママレード・レビュー
流行りの少女漫画の実写映画化で、いつもながら原作は知らず…じゃないんだな、これが。
原作は読んだ事無いけど、その昔、日曜の朝やってたアニメは見ていた。多分、初めて見た少女アニメ、数少ない見た事ある少女アニメ。
いやはや、懐かしい! 昔、台湾でドラマ化された事は知ってたけど、20数年の時を経て、国内でも遂に実写化されたかぁ…。
まあ、漫画の実写化の出来映えなんてたかが知れてる。でも、
♪だけど気になる~
実を言うと、劇場で観ようかかなり悩んだくらい。さすがに観には行かなかったけど(^^;
昔アニメ見てた時は特に思ってなかったけど、改めて考えると、トンデモな設定。
お互いの両親がパートナーを交換して、再婚。しかも、皆で仲良く同居。クレイジー!
光希の気持ちも分からんでもない。って言うか、それが普通。
あちらにも同い年の子供が居て、イケメンの遊。
ちょっと意地悪な遊と最初は喧嘩ばかりしてたけど、優しい一面を知って惹かれ、やがて両想いに。
親が親なら、子も子。
そこに、教師と生徒のLOVEや光希と遊はひょっとして…なんて展開あったり、キス・シーンも多く、よく日曜の朝からやってたもんだ。実際、多少クレームもあったとか。
トレンディドラマ風恋愛アニメとか言われてたっけ。
だけど気になるじゃなくて、やはり気になるのは、キャスティング。
“岡山の奇跡”桜井日奈子は可愛い。かなり演技力叩かれ、確かにまだ拙いが、フレッシュな魅力は充分。
でも!光希のイメージとは違うんだよなぁ…。
吉沢亮の遊はなかなか。金髪はアレだけど、美青年ぶりはイメージに合っている。でも、吉沢が実はもう20歳を超えてると知って驚いた…。
茗子は全然違う! 演じた優希美青は可愛いけど、クールビューティーな娘が良かったなぁ…。
銀太はもっと好青年な感じだった筈。三代目なんちゃらが演じれば、そうなるわな…。
亜梨実は酷ぇ! 美少女だった筈なのに…。
その亜梨実の事が好きな六反田っていうおバカキャラ居たけど、未登場。
茗子にアタックするプレイボーイな三輪は登場するけど、全く話に関わらず。
茗子と禁断の恋してる教師の名村なんて、ほとんど空気。
…などなどなど、周りのキャラはスッカスカ。
キャスティングで話題は、両親ズ。
中山美穂&谷原章介、檀れい&筒井康隆という、トレンディドラマ一本出来そうな豪華さ!(ついでに、三輪の父親に寺脇康文も)
でも、このキャスティングも色々言い出しちゃうとキリが無い。
例えば、光希の両親って“ヤクザとその情婦”って光希本人が言ってたけど、檀と筒井じゃ全然…。
ま、この贅沢さだけでも。
一応おおまかな展開は、エピソードを要所要所纏めている。
「パートナーを交換して、再婚しま~す!」の会食と、光希と遊の出会い。
タイトルの由来でもある、光希が遊を“ママレード”に例える。
遊が茗子と名村の関係を目撃。
名シーンである保健室でのキス、海辺でのキス…。
二人っきりの旅行を計画。
が、ある秘密を知ってしまい…。
突然の別れ。
それでも二人は一緒に居る事を誓い合い、両親ズの前で告白する…。
あ~こんなシーンあったとか思い出したのはいいけど、盛り上がりに欠け、テンポや演出も鈍い。
後半突然大学生になったりして、強引。
そういや、廣木隆一の少女漫画実写化はこれまでもあまり性に合わなかった。
アニメOP主題歌『笑顔に会いたい』を劇中アレンジして使用して欲しかったとか、そんなお楽しみも無くて残念。
もし、全く馴染み無かったら、もっと評価低かっただろう。
馴染みあったから、一応はそれなりに見れたのは見れた。
でも、そんじょそこらの少女漫画実写化と大して変わらず。
あの『ママレード・ボーイ』の遂にの実写映画化としては物足りなく、他の方のレビュー同様、ガッカリ感の方が大きかった。
キュンキュンラブラブなシーンはいっぱい。
感想は厳しめ意見が止まらない。
“ママレード・レビュー”という事で。
それにしても、アニメはもう20何年も前に見たきりなのに、結構よく細かい所まで覚えてたもんだ。
スゲーぞ、自分の記憶力!(笑)