ウインド・リバーのレビュー・感想・評価
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銃声だけが響く沈黙の土地
空調の効きすぎて冷え冷えとした映画館でブランケットを借り、ホットコーヒーをすすりながら鑑賞したのは良かった。
先住民が暮らす雪深い土地で、静かにゆっくりとストーリーは進んでいく。この土地に住む人々の閉塞感を表しているかのように。全てが沈黙している。銃声の音だけが沈黙を破る。
主人公の男が終盤に語る台詞が好き。
この土地には運の良し悪しなど関係がない、強い者だけが生き残るのだ。
ジェレミーさん、とってもかっこいい俳優さんでした。
心優しく腕の良い狩人さんとなり、悪者たちをばっちり狙撃してました。
FBI役のエリザベスさんも、素敵でした。強く真面目な女は最高〜!!
人種問題は難しい
お国柄とか人種、宗教の話になると、本当に自分が理解してるのか?が難しくなる。
アメリカ国民であれば当然享受されるであろう権利も遠く、田舎だからというわけでもなく、先住民だからなのか?っていうところも、本当のところがわからない。
弱者?になるのかもわからないが、常に声をあげる人が有利?というか優先される。
最後は疑問ものこるが、今でもアメリカはこうなんだってことがわかる映画
恐ろしく痛ましい。孤立無援の捜査の果てに。
【賛否両論チェック】
賛:閉ざされたコミュニティで起きた痛ましい事件の真相に、人間の持つ本能的な恐ろしさや、死に直面してもなお生きようとする生命力を、改めて痛感させられる。
否:真実はやや予定調和なほか、グロシーンも結構ある。
雪山で痛ましい死を遂げた、1人の少女。その謎を追う捜査官と、自らも娘を失ったハンターの前に立ちはだかるのは、先住民族の保留区という特殊な環境です。大自然に阻まれた孤立無援の中で、それでも事件解決のために奔走する2人の姿が印象的です。
そしてそんな閉鎖的なコミュニティにあって、人々の胸のうちも複雑なものであるということも、改めて突きつけられるようです。やがて辿り着いた真実は、ありきたりなようでも非常に恐ろしさをも感じさせます。
グロシーンも多いので、苦手な人には向きませんが、サスペンスが好きな方にはオススメの作品です。
見応えがあった
ハードボイルドな作品で、見応えがあった。
「ボーダーライン」よりもおさえた感じが、むしろむき出しの自然と人間の持つ暴力性を際立たせていて怖かった。
同じように理不尽に娘を失う話でも「スリービルボード」のように怒りが怒りをきたさない。最後の二人が並ぶ背中は似てたけど...
この主人公は静かに怒りと哀しみと共生しながら、あの捨てられた土地で生きている。
弱い者から消えるという過酷な自然の摂理で自身の娘の死までを受け入れてたのが印象に残った。
ラストの言葉に本作品のメッセージが凝縮されていたと思う。
恐ろしかった。これが現実という恐怖。 田舎は何もないからね〜とか、...
恐ろしかった。これが現実という恐怖。
田舎は何もないからね〜とか、そんな甘っちょろいもんじゃなく。ここから出て行けない人達の苦しさとかやるせなさが産む負の連鎖。
でも田舎だからこその人間関係に救われる面もあるのかもという、「スリービルボード」に少し近い感覚の作品でした。
焦点がズレている
率直に言うとあまり面白くなかった。
娯楽というより社会への警鐘というところに重きを置いているとは思う。だから、そんな単純に楽しめるものでもないし、思考し積極的に感じ取らなければ理解できないだろう─漠然とながらそういう意図というか何かしら志のようなものも感じるけれど、如何せん何を主張したいのかが内容からあまり伝わってこない。終幕を迎えて、そういう主張なのかと理解はできたけれど、納得はできなかった。
絵的に分かりづらかったように思う。まぁ西部劇のような明確な違いを出すことなど無理なわけで、文化が混じり合いあらゆるものが均等になってきている現代において、何かの差別を表現しようとする際の難しさを感じたりもした。
とかくこの作品は、銃や自然の方にばかり目がいってしまい、肝心の主張がズレてしまっている印象を持たれかねないような気がした。
文字情報は必要だったろうけど、文字情報が無ければよく分からない気がしたし、その説明無しでは成立しないように感じてしまったので、あまり評価することができない。
主人公が男前
主人公の言葉が、どれを取っても一つひとつ胸にズシンと響きました。
身をもって体験した彼だから話せる言葉。
もう一度聞きたいなあと思いました。
ストーリーはスリリングで面白かったです。
アメリカの社会悪をつまびらかにし、社会を震撼させるような組織的な闇があるのかなと、勝手に想像していたものですから、なんだ それだけの話かって思ってしまいました。
考えさせられる、実話を元にしたクライムサスペンス
ネイティブアメリカン(インディアン)を追いやり強制的に住まわせた、居留地「ウィンドリバー」。
彼らは絶望感で苦しみ、悲しみの中で声を殺してひっそり暮らしている。そんな最中に起こるクライムサスペンス。
実話を元に、アメリカの今も続く奥深い歴史の闇を抉じ開けた、胸に刺さる作品。
エンドロールの言葉も脳裏に焼き付く。
ボーダーライン北限版
監督がフロンティア3部作と銘打っているだけあって、前作の“ボーダーライン“に”マンチェスター バイ ザ シー”のテイストを加えた様な内容。グロが全くダメな自分なので観るのを躊躇したが、大丈夫だった。最初、ネイティブ アメリカンをエスキモーと勘違いしていたよ。映画館に張ってあったフライヤーでは、あの地区に警官は5人しかいないらしい。エンディングは○○ー○にあれされると思っていたよ。
第一級の社会派サスペンス
荘厳で苛酷な雪深い山の中で起こった少女殺害事件を、野生動物局の孤高のハンターと新米の女性FBI捜査官のにわかコンビが、幾多の苦難に見舞われながらも、いつしか心を通わせ、真相を暴いて行くクライム・サスペンス。そしてラストでネイティブアメリカンが強いられている悲惨で信じ難い現状への鋭い告発がなされる。ジェレミーは今回も「メッセージ」と同様、懐の深い、地に足の着いた真の男を好演したし、エリザベスも事件を解決するための情熱と力強い意思を持った女性を見事に演じている。2人とも人の痛みや悲しみを感じとることのできる正常な感覚の持ち主で、人間の善意の象徴だと思う。トレーラーハウスのドア1枚の開閉で、過去から現在に画面転換するショットは見事で、さすがテイラー・シェリダン。クライマックスでジェレミーが悪党を猟銃で次々と狙撃するシーンとピートが愚かにもたった数十メートル走っただけで息絶えるシーンには溜飲が下がった。ナタリーの父マーティンに平穏が訪れることを切に願う。
銀世界でアメリカの闇を描く
ネイティブアメリカン居留地が抱える問題を題材にした作品。鑑賞前に予習が必要かも?
淡々と描かれる静かな怒りや悲しみを、終盤の銃撃戦で文字通り爆発させる。『ボーダーライン』『最後の追跡』と同じ脚本家が"アメリカの見えない闇"をテーマに書いた3部作の最終章だそうで、今回は監督も兼任。西部劇をモチーフにしている3部作のなかでも、『ウインド・リバー』は、白人によるネイティブアメリカンへの差別・圧力という点で西部開拓時代と全く同じ。居留地特有の複雑な法治体制は悲劇のもとでもあり、最後の復讐を完成させる仕掛けにもなっている。
カウボーイが良いもんでインディアンが悪もん。
子供の頃に植え付けられたイメージって怖いもので、大人になってもそれを正としちゃっている。
信じられるのは野生の勘と銃だけ。そんな無法地帯でまさに緊迫したシーンが続く。
特に終盤、スクリーンに映る全員が銃を構えるシーンは度肝を抜くほどの緊張感!
主人公の圧倒的なヒーロー感!
ん、待てよ。これは北斗の拳の世界観では!(違う)
なかなか
ネイティブアメリカンの居留地みたいなシチュエーションが理解しにくいですが、映画は私の好みのものでした。 結構風景がずっしり重いです。スノーモービルがダブルオーセブン的ではなく日常的に使われているのが印象に残りました。 FBIの女性捜査官役の女優さんは、燃えよドラゴンの白人カラテ家役の方の娘(だともっと年取ってる?)か孫ではないでしょうか。頑張って見えたのではないでしょうか。
期待どおり
ネイティブアメリカの片田舎のお話し。彼らは昔から差別的な扱いをされて来たのが垣間見れる。ある事件を境に主人公の復讐が始まる。片田舎のハンターにしてはカッコよく、腕もある。序盤から惹き付けられ、最後はスカッと✨見る価値あり
生きてく
114本目。
生きるではなく、生きてく。
ジェレミー・レナーが出てるのは知ってけどエリザベス・オルセンも出てる。
エリザベス・オルセンはアベンジャーズでは、そんなに惹かれなかったけどこの作品で大分惹かれた。
バートンとワンダ
アメリカの闇に切り込んだ快作だと思います。
全編緊張感に満ちておりますが、結末には快感がありました。司法に任せてたまるかって。
心に残る一本でした。
スリービルボードと比べてしまう方もいるかもですが、個人的には本作の方が遥かに好きでした。
ジョンバーンサルがある役を演じてるのですが、笑顔の裏になんかありそうで、ほんの少しノイズになったのは自分だけすかね笑
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