ウインド・リバーのレビュー・感想・評価
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実話を基にしているらしい
ネイティブアメリカンの哀しみ実話…行方不明者のカウントしていないとは、アメリカ国民じゃないの?!と訴えかけている内容なのかも知れない。
全世界の先住民は同じように侵害されている。
先住民とは移住者により侵略された人達。
アメリカはインディアンを
オーストラリアはアボリジニ
日本ではアイヌもそうだと、ユネスコに指摘されている。
(実際にはアイヌの場合は、その他と違って虐殺の歴史はないようだし、
そもそもアイヌは比較的新しい時代のロシア系難民が多く含まれ
先住民の定義から外れるらしい)
WIKIでは台湾やモンゴル、チベットなども先住民虐待があるとされている。
程度の差こそあれ この映画のように人間扱いされない。
もっと言えば
良心の呵責を覚える対象ですらない ≒ 虫けら同然、で、
インディアンやアポリジニに関して言えば、人間狩りまで行っていたらしい。
今後の歴史では、侵略者から虐殺される民族が 記録されないよう祈りたい。
さすが‼️
ボーダーラインを観て、ドゥニ・ヴィルヌーブはもちろんのこと、脚本のテイラー・シェリダンの力量に圧倒された👍
そのシェリダンがついに監督まで🙌
もちろん、作品は納得の出来映え👍
主演のジェレミー・レナー、エリザベス・オルセンの熱演も素晴らしい👏
ウインド・リバー・インディアン居留地への興味の方が本編の内容より強くなる。
アマプラにて無料鑑賞。
極寒の地に追いやられた先住民達は教育、衛生環境、犯罪など多くの問題を抱えながら生活しているが、米国でまだオフィシャルにネイティブアメリカンではなくインディアンという名称を使っていることを知りショックだった。
警察も容易に立ち入る事ができず、インディアン部族警察が数名いるだけのため、銃所持率も高く重大な犯罪も日常的に起こるが多くは見過ごされている状態である。
劇中でも原住民の若い女性が殺害され、捜査協力するハンターの娘も行方不明になったままで、狭いコミュニティではあるが誰もがなんらかの犯罪の被害者や加害者家族であり心に深い傷を負っている。
被害者の父親が警察からの連絡を受けても気丈に立ち振る舞っているシーンでは、こんな事は日常で今回はたまたま自分達の身に起こってしまっただけ、と自分自身に言い聞かせているかのようで観ていて辛かった。
昨年テイラー・シェリダンの「モンタナの目撃者」を鑑賞したが、過酷な自然環境を舞台に犯罪に立ち向かう強い女性と言う意味では本作とテーマが同じだが、本作のもう1人の主人公FBI捜査官のジェーンは当初専門外の捜査に消極的であったが、成り行きで事件解決に奔走するうちに徐々に強い女性へと成長していくので見比べて観るのも面白いと思う。
聞いたこともない映画だったので期待してなかった
なかなか面白いです。いや、面白いと言うべきではないです。悲しい内容の映画です。1時間50分弱の映画なんですが、もう少し長くしても良かったのではないかと思う。雪関係の映画は暗くて陰湿なのが多いです。ピートのせいでみんな死んだ。この手の馬鹿な男ってリアルでもいると思う。この映画で嫌な気分になった人は、レインディア・ゲームという映画を見たらいいと思う。
夏の終わりの宵に観るマイナス21℃
意欲作ではある。
アメリカ人にとってはネイティブ・アメリカンの悲惨な境遇や帰還兵問題を描いた社会派ドラマかもしれないけど、それ以前に描かれる歪んだ倫理観に伴う、銃と腕力による衝撃的暴力の猛吹雪に阻まれて、すぐそこに見えていた正義感まで霞んでしまい、自分には、どうやってもその先にたどり着くことが出来なかった
つまり最後まで何処に感情移入するか迷ってしまった
主人公を見つめてると、自分自身も若い頃はタフな男に強く憧れ、そうなりたいと切に願ったが、今はそんな風にはなりたいとは微塵も思わない、日々、安全地帯に逃げ込むことばかりを考えてるヤワな自分を思うだけだ
見終わった後に、別に格段の気付きや目覚めは味わえなかった。この作品に描かれるリビドーの暴走的な暴力を振るう奴等への嫌悪感と不快感が身体の中に澱のように残ってしまい、監督が本当に描き出したかったモノも自分にはボヤけ飛び、晴天の氷点下でホワイトアウト(白けた!)(u_u)
55点
映画評価:55点
この作品は前々から興味があり、
気になってはいたのですが、
中々見る機会がなかったんです。
前は気がつかなかったのですが、
なんとメインキャラクターを演じるのが
アベンジャーズ!!
気がついた瞬間にすぐ見ていました(苦笑)
前置きが長くなりましたが、
ここから感想を書きます。
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実話に基づいた話し。
恐らく実話ではなく、
実話に基づいて面白い展開に変更した話し。
銃撃戦もないだろうし、
FBI捜査官の女が単独で捜査している事もない、
更には現地のハンターが捜査官と共に動く事もないだろう。
伝えたい事は1つ
ネイティブアメリカへの差別や扱いを
世界に発信したい。
それのみ。
だから、
少しねじ曲がっている。
パッと見は良い作品に見えるが
なんか、
伝えたい事意外が雑に感じる
それゆえに少し残念。
【2021.8.1鑑賞】
悲しいヒーロー
主人公の心が非常によく伝わってくる作品だった。クライマックスの部分で二人の女のコがイメージとして重なる部分が見事だった。アメリカはネイティブに対してなんてひどいことをしているんだと思った。
脚本は余計なことを描かず必要なことをだけを選択して描いている。 それで見事にキレのある作品となった。しかもボリューム感をも兼ね備えている。 偶然ではなく確かな力量によって作られた映画という印象を受けた。この監督の今後の作品にも期待したい。
コンキスタドールに始まる侵略の歴史の影響
想像以上に深い話だった。
舞台はネイティブアメリカンが追いやられた“ウインド・リバー”
ハンターのコリー・ランバートは雪の中に、かつて亡くした娘の親友ナタリーの遺体を見つける。
FBIの新人捜査官ジェーン・バナーに捜査協力を依頼されたコリーは、自身の狩りでの知識を使いながら真相に辿り着いていく。
実話が元のようです。
少女が夜の雪原を逃げ惑うシーンで始まる。
ネイティブアメリカンの悲しい歴史を反映したかのような、“ウインド・リバー”という土地がもたらす悲劇。
この街は何もかも奪っていく。
音も娯楽も何もない。あるのは雪が降り頻る静かな雪原だけ。
運もない。
生きようとするか諦めるか。強いのか弱いのか。
被害者←犯人←コリーたち
シカなどの草食動物←ピューマやコヨーテなどの肉食動物←ハンター
という対比も良かった。
超至近距離の銃撃戦など緊迫感もあり、とにかく簡単に良い悪いで分けられない、複雑な心境の余韻が残る良い映画でした。
主人公コリーのかっこいいこと。
あんなかっこいい主人公久しぶりでした。
自分は裁きを加える立場ではないと言いつつも、自分の過去の苦悩を抱え、(復讐とはちょっと違いますが、)相手に同じ痛みを味わせるのには痺れました。
終始重く苦しく悲しい映画ですが、ジェーンにクロコダイル(いや、それはアリゲーター)のぬいぐるみをお土産に渡すセンスの良さに笑わせられた。
本当、シリアスなシーンの直後に「笑わせないで。」
ケイシーとの再会とかベンのその後とかもう少し描いて欲しい部分もあったけど、蛇足になりそうなのでこれで充分ですかね。
見て良かったです!
予想していたよりかなり面白かったです。
深刻なテーマが根底にあるから、面白いと言うべきではないかもしれませんが、
CG多用偏向のハリウッド映画に辟易していたせいか、自然の厳しさとネイティブ・アメリカンが生きていくことの難しさを背景にしたサスペンスに新鮮味を感じられました。
エリザベス・オルセンはグラマーで童顔だけど、こういうハードなアクション作品にもピッタリだった(防寒着に着替える時のTバックのセクシーなお尻💕がほんの一瞬しか見えなくて残念だったので星1つ減らしましたが・・・)し、ジェレミー・レナーも寡黙なハンターで中々渋い魅力。
今まであまり人気の理由が分からなかったけど、ナルホドと納得しました!
これもかなり面白かった
やはりアメリカ映画はレンジが深い裾野が広いというか
まだまだ、いろんな発想をしてくる
マンガアニメの実写化ばかり、あるいは人気作家の映画化とか、完全に守りに入ってる日本映画とは違う
(個人的には、もう死に体だよ日本映画一体だれが悪いんだ頭に来る)
で、この映画も意外性が光る 寒い地域に追いやられたネイティブの人たち、その寒さの想像を越えたすさまじさ なんか考えさせられた アメリカにもそんなに寒いとこあるのね
主人公は仕事人みたいだ、確実に悪をさばいていく
あーでもみてだいぶたつから、ストーリーがあまり思い出せない
もっいかいみよう
わかりやすい ストーリー、楽しめた。
サスペンスとしては、単純でわかりやすかった。最後は事件が解決して良かった。 ネイティブアメリカンの問題と絡めているようだが、深く理解できていない。後日、勉強しないと。
映像これでいいのですか?
全体的に…そこまで特筆する欠点の見つからないボチボチ楽しめる作品ではあり、ました。しかしそれは映像に我慢できればの話です。これ本当に映画ですか? ブレイキングバッドの方がよほどパワーのある映像だったように感じますが…全部再現ドラマのようで集中を削がれました。それは画質のみならず、画角やアングルなど様々な点でめちゃくちゃ安っぽかったです。
ストーリーは支離滅裂ながらも、多くを語らないことでリアリティと感じる締まった展開に感じます。全ての登場人物の思考や行動や辻褄を語らないのはむしろ現実の無慈悲さを強調しているようで、惹かれました。
もう少し主人公のクールさに頼らなくても良いかなとも感じましたが。
サスペンス映画やと思って見たら感想は違った! この映画のレビューを...
サスペンス映画やと思って見たら感想は違った!
この映画のレビューを書かれている他の人達があげている、「先住民がどう」とか、「法律がどう」とかの観点は僕にはまだない。
それを踏まえると恥ずかしい気もするが、僕にはこの映画は現代社会で起きる「ハードな出来事」に対して賢く、逞しく、そして周りの人達に優しくしながら向き合う、カウボーイでありハンターである男の渋い物語に思えた。
やっぱり男はタフでないと。
3.8点どんぴしゃり
いつも映画を見終わったらレビューを書く
その時、うーん4点かな、いや3.8点だなと思ったら
ドンピシャでしたね。
いい映画でした。
いつのまにか引き込まれていて、WandaVisionのやつでてるーってなってました。
なにより先住民族という新しい要素もあったり、ハンターがでてきたり、美しい自然だったり
なんか新要素多すぎて良き映画でしたね。
肝心のサスペンス部分もよかったんじゃないでしょうか。
主人公もちゃんとかっこいいし、はらはらするし
あの出来損ないの兄貴の「感情がいかってしまう」シーンも良きでしたね
彼はきっといい大人になるんだろうなーって思いました。
どこまでも重々しく。
ジェレミーレナーにつられて観ましたが、そんな軽々しく観ていい作品ではなかった…。
ストーリーは重く、エグい場面もあります。感情移入しやすい方は元気のないときは鑑賞を控えた方がいいかもしれません。
序盤は少し退屈にも思いましたが、徐々に状況がわかってくると、引き込まれていきました。終盤はサスペンス的展開で見応えがありました。
復讐劇のような面もあるのですが、スカッとする感じではなく、どこまでも重々しさが消えません。
エリザベスオルセン演じるFBI捜査官のジェーンが優秀とは言えないけれど、前向きに頑張っていて応援したくなりました。本作唯一の癒しかもしれない。
悲しみにどう向き合えばいいのか、というコリーの話が印象的でした。辛いけれど、素敵な考え方です。
ラストの2人の背中がなんとも切ない。そして少し救われたと思ったところにあのテロップ。アメリカの歴史や民族に明るければ、より本作を深く理解できただろうと思います。私は先住民保留地の存在すら知らなかったのですが、本作鑑賞後に少し調べてみると、実際に過酷な環境で、事件も多く起きていることを知ってショックを受けました。
最後のテロップを伝えるための作品だと考えると、ドキュメンタリーにして鑑賞のハードルを高めたり、説教っぽくしてしまうよりも、より多くの人に観て考えてもらいやすい作りになっているのは素晴らしいと思います。
ちなみに、本作を観て調べずにいられなかったクロコダイルとアリゲーターの違い。頭を上から見たときに尖って見えるのがクロコダイル、丸みがかっているのがアリゲーターだそうです。他にも牙や歩き方に違いがあるよう。
アメリカ先住民だけの問題ではなく…
TV放映分を録画して鑑賞。
作品自体も監督も知らなかった中で
思いがけず良作に出会えた。
そして、改めてアメリカ先住民が強いられた
過酷な環境に思いを寄せた。
この映画の中での犯罪を犯す面々は
不毛な居住環境と法の支配が弱いせい
とするが如くだ。
しかし、この原因は、アメリカ先住民が
過酷な環境の土地への居住を強制的に
強いられたのであって、
監督が訴えたいのは正にこの点だろう。
戊辰戦争の結果、
青森の斗南の地に強制移住させられ、
過酷な生活を強いられた会津藩の皆さんに
重なって見えてしまう。
時の勝者が敗者に強いる結果は、
決して他国や他人事の問題ではない
普遍的な戦争のもたらす悲劇
なのだろうと思う。
しかしながら、
映画冒頭での、事件で亡くなってしまう娘の
雪原の中での疾走の場面、
彼女のそれでも自ら置かれた環境と人を
愛するモノローグは、
映画の悲しい結末以上に
人間への希望を失っていない
監督のメッセージだったのだろうと思った。
悲しくてやりきれない
公開当時に見て、BS12の放送で2度目の鑑賞。
山々とだだっ広い平原が印象的。風が強そうな土地だ。荒涼としている。そこに住みたいわけではないのに、そこで暮らすしかない人々がいる。
ナタリーは月が冴え冴えと光る雪原を走りながら、恋人の安否や、彼との未来や、友達エミリーのことなど、いろいろ考えていただろう。その姿に重ねる言葉は、エミリーの詩。物語中盤でそれがわかると、その詩がより一層切なくなる。
脚本に無駄なものがなく、ストイック。深い悲しみを、抑えた表現で描く。死んでしまった娘たちが並んで笑顔を浮かべる写真に顔を歪ませるコリーに、涙が堪えられない。
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