劇場公開日 2018年7月27日

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「現実の問題を映画化したにとどまらない見応え。」ウインド・リバー クリストファーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0現実の問題を映画化したにとどまらない見応え。

2025年3月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

アメリカ ワイオミング州の雪深いネイティブアメリカン保留区「ウィンド・リバー」で発見された、少女の凍死体。
その謎を解く地元のベテランハンターとFBI捜査官。

確かにこれだけ雪深かったら、何もかもが閉ざされていて、ほんと、流刑だよなぁ。
現実の問題を取り扱っている作品とはいえ、どこまでも広く閉ざされた空間を活かして、自然の恐ろしさと、それが人々にもたらす心理的影響や、閉塞感。
そこで生きることの危うさを、存分に描き切っている。
本当に無知だと死ぬ。
無知じゃなくてもうっかりしたら死ぬ。

ジェレミー・レナーの危なげなく鮮やかにことを捌いていくいぶし銀演技と、圧倒的不利ながら勇猛果敢に立ち向かうFBI女子、エリザベス・オルセンの体当たり演技が、とても良いコントラスト。
最後、泣き笑いのジェーンに、貰い泣きした。
濃密で見応えのある一作だった。

クリストファー
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