「静寂が降り雪に包まれた世界の悲しい事件。でもテンポ良し!」ウインド・リバー ezioさんの映画レビュー(感想・評価)
静寂が降り雪に包まれた世界の悲しい事件。でもテンポ良し!
アメリカのインディアン居留地で野生動物のハンターの職に就くコリーは少女の死体を見つける。その捜査でFBI新人捜査官として配属されたジェーンに捜査協力を求められ共に不可解な殺人事件の捜査に身を投じる。
仕方なく始めるが、犯人追求の意思は次第に強くなり復讐は宿命に変わる。それには勿論理由が大アリなのだが、思惑が複雑になりがちな展開でも登場人物の少なさと"何もなさ過ぎる"土地のおかげで分かりやすく観られて良い。まぁそれが捻りのなさを感じる理由にもなってしまうのだが。
単純で王道な流れである故に終盤の展開も読めてしまうが、死の真相は実に現実的でそれは残酷で、土地や民族の歴史も絡み考えさせられる。ラスト、それが取ってつけたようだとしても意味のある映画にしていると感じた。
コメントする