「パッケージだけで何となく見ていいレベルじゃない」ウインド・リバー しゅろりんさんの映画レビュー(感想・評価)
パッケージだけで何となく見ていいレベルじゃない
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初めは普通のサスペンスなんだと思ってキャッチコピーとパッケージのカッコ良さから何となく見始めたら止まらなかった。
皆ネイティブ・アメリカンに触れた深い感想を書いていて自分の無知を恥じた。
あれほどの閉鎖的な土地にいたらピートのように頭狂ってしまうのだろうか。
でも犯した罪は心のそこから軽蔑し許せない。クズオブクズ。あいつがちょっかい出さなきゃ何も起きなかったのにあのバカっつらが本当クソ忌々しい。
コリーの娘を亡くしたことを受け入れる姿勢がこの世にたくさん居る「遺族」の一つのあり方だと思った。復讐に駆られるのでなくその感情と戦うことで亡くした娘に心の中でいつでも会える。何という強さ。
私は映画通でもないしマーベルもあまり見ないので役者さんの前イメージはまったくない状態で見た。
裸足でマイナス20度の雪原を10kg走った被害者。彼女も強者。戦士。
どんなに苦しくて怖くて辛くて痛くて悲しかっただろうか。彼女は10kg走ったよ・・10km・・・
犯人は100m。100倍走ったよ・・・
日本にいて平和で彼らからしたら極楽浄土のような場所に住んでいると(勿論私の計り知れない苦労をしている人が日本にも溢れていることは重々承知だけど)何故あんなちょっとしたきっかけで殺し合いになるんだ。
同僚じゃないか。なんであんなに銃が溢れてるんだ。なんで人はあんな簡単に狂気になるんだ。
エミリーの真相がわからないことが物凄くリアル。今回のケースのようにわかる場合は稀でわからないまま悲しみと対話して生きていく親が沢山いるんだろう。
見応えがあった。
ピートのクソ野郎!
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