「トルコの街と猫」猫が教えてくれたこと sannemusaさんの映画レビュー(感想・評価)
トルコの街と猫
トルコで暮らす猫たちのドキュメンタリー。
猫目線で、トルコの街並みを探検するのはスリリングで新鮮で楽しい体験であった。
関係者(人間)の証言とカメラでのストーキング活動により、それぞれの猫格が存分に描かれておりこれまた楽しい。
歴史的にも猫と人とが共存してきた街だからなのか、人も猫たちのライフスタイルを尊重して暮らしているのが素晴らしいあり方だなと感じた。
とはいえ、トルコも都会は近代都市化、建物の高層ビル化で猫たちの住処が追いやられつつある。
これは岩合さんが言ってたのか、それとも本作で言ってたのか忘れたけど、猫は最も身近に感じられる野生だという。激しく共感。
人類だけに最適化された街ではなく、もっと広い目線であらゆる生物に開かれた街、の方が人類にとっても魅力的になるはず。
ジブリじゃないけど、土から離れては生きられないのよ。
人間よ、驕りが過ぎるぞ、と我が家の猫を眺めつつ自らを戒める。
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