劇場公開日 2019年6月14日

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ガラスの城の約束のレビュー・感想・評価

全46件中、1~20件目を表示

4.0ダメダメな父親なのに、なぜこんなに魅力的なのか。ハレルソンの名演に拍手を送りたい

2019年6月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

楽しい

『ショートターム』の監督による最新作でありながら、その構成や受ける印象などはだいぶ違う。ストーリーはかなり複雑だし、もしも腕の足りない監督ならすぐさま現在位置を見失い、空中分解してしまう類のものだ。だが、さすがダニエル・クレットン監督は各パーツの手綱をしっかりと握り、巧みなストーリーテリングでこの物語を届けてくれる。 あの口先だけで、自分を妙に大きく見せたがり、だが時々家族を魅了する優しさを発し、かと思えばあらゆる期待を裏切って呑んだくれる父親。 ウディ・ハレルソン演じるこのダメダメな人物の強がりと弱さと、しかし家族のことを心から思っていることだけは確かな人間性が、本当に宝石のように味わい深い。この父親のおかげで、ヒロインも良かれ悪かれ影響されていくのだろう。家族という名の切っても切れない、本当にどうしようもない鎖のような関係性をこれほど光と影を織り交ぜて深く描ききった秀作は久々だ。

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牛津厚信

3.5親と子

2023年2月7日
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鑑賞方法:映画館

愛憎相半ばする、親子関係でよくあるケースであるが、さすがに自分の親がホームレスになっていたとしたら、子はどういう気持ちになるだろうか。しかし、人生とは不思議なものである。安定した生活というのはしばしば退屈さを生み出し、倦怠に陥りがちである。不安定な生活は恐怖や苦労を伴い、残酷な環境に置かれるが、エキサイティングであり、退屈しない。後で思い出すと、いい思い出になっていることもある。親から受けた影響というのは、一筋縄では括れず、この物語のような親子関係であっても、親を反面教師にして育って成功を掴んだのだから、美談として終わる。人生とは不思議なものである。

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ミカエル

2.0父親と娘の心打たれる物語とは言うが…

2022年11月23日
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鑑賞方法:VOD

夢追い人の父親が時たまそれらしい名言をのたまうが…いずれもそれほど刺さらず、何よりもいくらなんでも破天荒過ぎるでしょう。理想や夢ばかり追い求めてるというより、その姿は荒くれ者に映ってしまって、いまひとつ共感できなかった。 母親のキャラも一定ではなくちぐはぐな印象で、ストーリーを盛り立てるまではいかなかったかな。 時たま美しい映像にハッとさせられたが、このストーリーではあまり映えなかった。 でも、子役ちゃん達はみんなかわいく、その点ではほっこりできました。

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いけい

5.0最低の父親ランキングぶっちぎりのNo.1

2022年2月18日
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ウディハレルソンのクソ親っぷりがたまりません。 頭はいいけど実績と自信がなくて自分より明らかな弱者にしか威張れず、常に遠吠えをしているようなアル中。 でもこのアル中の言うことは、確信をついていることが多く名台詞がたくさん散りばめられている。 本当にサイテーの父親なんだけど、愛情もすっごく感じられるし、子供たちが彼を愛しているのもすっごく感じられる。絶妙なバランスの上で成り立っている関係。 私なら無理。

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Jeni

3.0幸せとは

2021年11月24日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

若い頃は最低だと思っていた父を主題にした家族の話です。エンドロールではみんな、笑顔で笑いあえるので何が良くて何がダメなのかって言われると当人たちが幸せと感じるならOKってことなんでしょうか。 私自身は、あまり共感できないなと思った作品でした。 余談ですが髪の毛のあるウディ・ハレルソンには最後まで馴染めなかった。

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たけお

4.5非常識な親は、わるい親なんだろうか。 子どもに苦労させない親が、い...

2020年9月25日
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鑑賞方法:VOD

非常識な親は、わるい親なんだろうか。 子どもに苦労させない親が、いい親なんだろうか。 どんな家族が、恵まれた家族なんだろうか。 親の役割って、なんなんだろう。 美しく、賢く、独創的で、強い。とっても強い。 たとえ、どんな劣悪な環境で生まれ育ったとしても。 傷ついても愛し方を探し続けた父娘の物語。

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高岡 正和

3.5破天荒過ぎる父親に最後までついていった母親、見捨てずにいた子供達が...

2020年9月14日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

破天荒過ぎる父親に最後までついていった母親、見捨てずにいた子供達がすごい。理解し難いがこんな形で紡がれる家族の絆もきっとあるのだろう。ウッディ・ハレルソンはいつもすごい演技をみせてくれる。このしわがれた声と様々に表情を変える目つきで心の奥底が垣間見え、この父親像を完全には否定出来なかった。

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tsumumiki

3.5家族

2020年9月12日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ろくでもない親父だけど最高の家族。 ろくでなしだけど心の真ん中に子供たちが居る。

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上みちる

3.0親の愛情表現は一つじゃないのかも

2020年9月6日
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一言「ワイルドすぎるわ、この親父」。 事実に基づくと冒頭にあったけど、見ていくうちにマジですか?状態。 定住の場所を持たず、子に教育を受けさせる機会も持たず。 酒に溺れ仕事もろくにしない。 子供に3日食事を与えず、ひもじい思いをさせる。 だけど、愛情は父親なりに注いでいる。 時代的にありだったのかもしれない。 だけどどうよ、と反感を持ってしまった。 こんな父親嫌だって。 でもそんな状況の中で、しだいに目覚め家から脱出して行く子供達。 これほど強烈な親離れ。 子供の頃の話が半分以上で、今の大人担っての話が挿入されていくのは。 ややこしそうに思ったけど大丈夫。 こういう「一風変わりすぎてる親父」を、さすがウディ・ハレルソン。 ぴったりでした。

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ゆき@おうちの中の人

3.0娘から見ると

2020年8月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

社会性の乏しい両親(ウディ・ハレルソン、ナオミ・ワッツ)に育てられ、コラムニストとして成功した主人公(ブリー・ラーソン)が語る親子関係。 放置家屋に入り込むような生活をしていた主人公、母親も少しおかしいが、アル中の父親は手の付けようがない。 親子の立場が逆転している。

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いやよセブン

3.5この女優ホント嫌い

2020年8月26日
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花がない。 でもウッディとナオミが出るなら見ない訳には行かない。 2人の演技はやはり特になった気分。 デコッパチは髪をアップにしない方がよいかもね。

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ken

5.02020 BD/DVD 10

2020年1月15日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

この家族の生き方や父親には共感はもてないが、ブリーラーソンや、ウッディハレルソンの演技が特に素晴らしかった。幼少期の思い出から現在を交錯させる展開。ルームのときもそうだったけどブリーの魅力がたっぷりありました。

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しゅん13

4.0昨日鑑賞。二本立て二本目。 すさまじ過ぎる、この崩壊家族。「万引き...

2019年11月10日
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鑑賞方法:映画館

昨日鑑賞。二本立て二本目。 すさまじ過ぎる、この崩壊家族。「万引き家族」どころの話じゃないぞ。 アル中のホームレス、とんでも言動の父親、もはや病気だ。母親も負けてはいない、絵ばかりを描いているネグレクト。ただ、この親たち、時に見せる子どもへの愛情はどうやら本物。 しかしこんな環境では子どもは生きられない。それぞれが自立していく、親への恨みを持って。でもここにも家族への愛、感謝が。 時に歪み、憎しみあい、そして時に笑い、愛しあう。離れようと思ってもどこかで離れられない。 「家族」ってなんなんでしょうね。いろんなことを考えさせられました。 自分は親にとっていい子だっただろうか、子にとっていい親だろうか。まあ、本作のような親にはなりたくはないが(笑)でも、本作のような親の方が子にとってはインパクトがあるいい親なのかもしれない。 もう何が何だか分からなくなる強烈家族の物語、 見る価値ありです。

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はむひろみ

2.5呪縛と絆は表裏の関係?

2019年11月4日
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鑑賞方法:映画館

寝られる

ガラスの城は壊れやすいからこそ壊れないように支えあうことが大切と言わんばかりのタイトルだが、子離れできない父親と親離れできない娘の話。 家族愛は大切ですよ。でもそれは子供が大人になるまで。ましてや家族を持とうとしている子供であれば、その子供の家族を第一に考えるべき。それは、子供も同じで、自分の家族を第一に考えるべき。 成熟した親子関係の構築がベストだが、それが実際には難しくとも、この映画はあまりにも父親のエゴが強すぎて、現代社会で暮らしていかなければならない現実を逃避し、それに子供を巻き込んでいるかのようで共感できない。それは社会の中で強く生きるというのとは違うから。 ある意味児童虐待。それの連鎖、逃げられない呪縛と従ってしまう刷り込み。家族の絆と言えば聞こえはいいが、別れたフィアンセに同情するよ。 最後に実在したモデル家族の映像が流れ、これが実話だったことがわかるとなぜかそれまでの嫌悪感や退屈な時間から解放され、安堵してしまった。

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さんにん@㌦㌦

2.0反面教師

2019年10月22日
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鑑賞方法:映画館

夢ばかりを追うアル中でニートの父親と子育てに手が回らない母親には全く共感できず子供たちが可愛そうにしか思えない。現在に例えるなら子供の虐待に似たような印象。それでも娘はダメな父母を反面教師として立派に生きる姿に心を打たれた。 2019-225

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隣組

3.0フサフサ髪の毛のウディ・ハレルソン

2019年9月27日
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鑑賞方法:映画館

 『ゾンビランド』の続編も楽しみなウディ・ハレルソン。乱暴なキャラが得意な彼も、ハートフルなドラマではちょっと大人しかった気がする。それでもDVすれすれ。不法居住を繰り返し、全米を旅する親子。1日4箱のタバコと2リットルの酒を欠かさず、途中、禁酒をするシーンなんてのは本当に苦しそうだった。働いてはクビ、働いてはクビを繰り返し、妻のナオミ・ワッツは優雅に絵を描いているのです。  そんなのんびりした性格ではあるけど、「ガラスの城」を建てることが夢であり、4人の子供たちとも楽しそうに会話をしているのだ。次女のジャネットは幼い頃に腹に火傷を負ったこともあり、キャプテン・マーベルのように勝気で、父親を諫めようとするも、父になだめられてしまう。  印象的なのは、金がないからプレゼントを買ってあげることができない代わりに「好きな星をプレゼントしてやろう」というところ。ダメダメ親父の割にはロマンティストで知識も豊富。嘘が嫌いだという割には大ぼら吹きだと子供たちが回顧する・・・  父のようにはなりたくない!とか思っていても、どこか父親の性格に似てきてしまうし、いい部分ばかりが記憶に残る。それほど突飛な展開はないけれども、ライフスタイルそのものが風変り。祖母の性的虐待なんかもさらりと触れるが、父もまた祖母との親子の縁を切ることはできないってところに共感してしまう・・・。どことなく山田洋次が作ってもおかしくないような、日本人にも通ずるホームドラマだったかな。

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kossy

4.0基礎作り

2019年9月8日
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鑑賞方法:映画館

歳を重ねた今、ふと 親に似てきたなぁと 思うことがしばしばあります。 自分が親になって、息子達に伝える 言葉も、自分が母から言われていたこと だったり…全く違う道を選んで、違う 人生を歩んできても、生き方の基本を 親から学び、感じ、無意識のうちに 身にしみているのだと感じます。 この作品のお父さんは破天荒過ぎ(笑) で、虐待に近いかもしれません。 ただ生きて行く上で 大切にすべきことを、子供達に 十分に伝えられたのではないかと思います。 うまく言えませんが、それが子供達に 対する一番の愛情ではないかと思います。 仮面を被って体裁ばかりの家族より 生身の人間同士ぶつかり合う姿の 方が幸せな家族なのかもしれませんね。

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shokoten

4.0簡単に切れない関係だからこそ厄介。

2019年9月1日
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鑑賞方法:映画館

【メモ】 実話ベース。 人と人が理解するのには限界がある。例え親子でも。 簡単には切れない関係だからこそ厄介。 だけど、なんとか愛する方法を見つけようとする話。 万引き家族以前の是枝監督のように、 切っても切れない厄介な親子関係、 そしてダメな親であっても温かい視線で描かれてる。 反抗したあの時の親の教えが、 大人になって自分の糧になっている。 そこ、よく分かる。 私の好きな映画のトップにくる「#ショート・ターム」の監督・脚本・主演再び。なので観に行ってきた。 映画の評価はその人の知識「経験」その時の精神状態によって大きく左右される。 私の経験値が、クレットン監督は、人の心に寄り添う丁度良い温度を知っていると感じる。

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夏斗

4.0判断に苦しむ

2019年8月14日
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鑑賞方法:映画館

なんとも判断に苦しむ。 あれほどまでに引きずり回されて、人生を損なわれて、反発して、逃げ出して、それでもまだ引き戻されるのは何故なのか…? 愛されていたということだけは間違いないが、だからといってあの結末で良いのか?はどうにも判断に苦しむ… 成長した長女のローリを演じていたのが「プリデスティネーション」のサラ・スネークだったのはびっくり。モーリーンを演じたブリジェット・ランディ・ペインも注目したい。

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ぱんちょ

4.0自由に、自分らしく生きる幸せ

2019年7月17日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

ヒトは自由を欲する だが必ずしも 自由 = 幸福 と言えるのだろうか… 「人間は自由の刑に処せられている」 20世紀を代表する思想家、 ジャン=ポール・サルトルの言葉ですが 【実存主義】という、氏を代表する指針があります。 在るものをありのままに受け入れ 目の前にある事象を他人に任せるのではなく 進んで自らが引き受ける …といった思想だったと思います、端的にですが。 ここからは概説書を引用して わたしの言葉に代えさせて頂きますが… 「子供が大人になったら自立して生きなさい。  そして責任を他人になすりつけたりせず  自分の間違いを素直に認めなさい。」 それと同時に、 「自分はどこに向かって生きて行くのか?  という人生最大の問題を自己責任で  取り組まねばならない」 …と、サルトルは【実存主義】のなかで 「人間は自由の刑に処せられている」 という言葉で表現しています。 これほどの重荷があるでしょうか… 前置きが長くなりましたが 本作『ガラスの城の約束』は いわゆる《反面教師モノ》と言ってしまえば それまでなんですが… どうしようもない父親のはずなのに 彼のくちをついて出る言葉には説得力がある! それはなぜか? 言っている言葉が事実だと当の本人が 信じて疑わなかったからです! そのときだけは… その「自分を信じるオレを信じろ!」の精神?が 子供たちに浸透してき、転じて 「オレが信じるお前を信じろ!」とばかりに 感性と才能を育み、子供たちが自信を持ち得ることに 繋がったに違いない。まさに反面教師! 実行力・持続力がないだけで 言葉と精神に偽りのない愛を感じていたからこそ 子供たちも完全には嫌いになれない… 「信じたい、でも…」「嫌い、でも…」 この二律背反が、家族のバランスが 常に揺らいでいるので、ときに笑い合い ときにケンカもしたりする。 そうして時が経ち子供たちも大人へと 成長するにつれ、親離れをより強く促す。 これまさに反面教師! 「あの頃は酷いもんだったよ!でもさぁ…」と 年月を経て、時間が辛い思い出に “補正”をかけてくれる。 美談になったり笑い話になったりと 語り合える家族の存在が、強い絆の証を 今になって感じられたら 結果、人生は幸福であったと思っても、いいよね? あと父親とジャネットが言っていた「悪魔」が なにを象徴していたのか考えてみました。 幸福を得るために、自由に生きようとしたとき つい世間の目が気になって自分の信じた道を まっすぐ歩けなくなる 萎縮してしまう、邪魔してしまう、 そんな〈他人の目を内面化してしまう心〉を 言っていたのかなと思いました! “ 型破り ”で “ 形無し ” な父親が “ 型にハマる ” 生き方をするなと 自虐的・可逆的に教えてくれた作品ですね。 最近の洋画って最後に現実パート、 実録ドキュメント部分をインサート するのが流行りなのかしら? ナオミ・ワッツの母親役が画家だったこともあり 作中にゴッホ、ピカソ、クリムト 抽象主義、リアリズム、MOMAとか 美術系のアイテムがわたしの気を惹きました。 わたし家族モノには弱いのよね… つい感情が高ぶって 色々と長々と語ってしまう… わたしも一度でいいから 親と真剣にぶつかって ケンカしてみたかったな…

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野々原 ポコタ